「向き癖問題の萌芽」小心者育児日誌~新生児編③~

 退院から1週間ほどが経過して、あごやほっぺに肉がつきだしてきた。生誕直後3150gあった体重は、退院時に2960くらいまで減ったのだが、この一週間で3100まで戻してきた。
 退院時に体重が減るのは一般的らしいが、肉付きがよくなってきた今の身体を見ると、むしろ生誕時になぜ今と同じくらいの体重があったのか不思議な感覚に陥る。

 向き癖問題がはじまった。
 寝る時、同じ方向に頭を向けていると、絶壁になりやすいので注意が必要とのことなのだが、大将はわりと、いろんな方向を向いて寝ていた(寝返りはできないし、首もすわっていないのだが、案外、自由自在に首を動かす)
 しかし、一昨日になると、左肩のほうを向いてしか寝なくなってしまった。
 こいつはいけねえ、ってんで、無理やり右肩のほうを向かせて寝かしつけるようにした。最初のうちはそれでも自然と左肩のほうを向き直してしまったりしてしまっていたが、次第にそれもおさまった。
 やはり対策は早めに打つべしと喜んでいたら、今度は左肩のほうを向かせて寝かせても、右肩のほうを見るようになってしまった。
 戦いは続く。