永遠の桃花　36話思いがけない因果　あらすじ

記憶違い、勘違いはご勘弁。悪女たちがいなければ話も進まない…

　　夜、浅浅のもとに夜華と司命星君（人間界の運命簿を作成管理する仙人）が現れる。人間界での使命を終えた浅浅は、夜華たちとともに鳳九のもとに向かう。浅浅に鳳九は皇帝の自分を見る様子が変だと言うが、浅浅は何も気づかない（にぶっ）。皇帝が鳳九を愛し始めたのですねという司命星君の言葉に戸惑う鳳九。これからはあなたが定君の人間界での愛の試練を作っていくのですよ、まずは皇帝を虜にしてから何度も真心を踏みにじるのです、と言われ、真心を踏みにじるなんてこれが恩返しといえるのと落ち込む鳳九。運命に逆らえば天罰を受けるから仕方ないわね、頑張ってと浅浅は言い、皆その場を去る。浅浅に、仕事が終わり次第青丘に行くので先に戻るようにと夜華は言う（夜華は浅浅に会いたいだけで司命星君についてきただけ）。
　　青丘に戻った浅浅は、メイコクの様子が変なのに気付く。迷魂術を解くと、メイコクが墨淵の仙体と阿離を玄女に奪い去られたことを知らせる。それを聞くや否や湖から玉清崑崙扇を取り出し、翼界へ行く浅浅。メイコクは姑姑（浅浅）を一人で行かせてしまった…と呆然とするが、すぐに太子殿下（夜華）に知らせに天界に行く。
　　天界では、天族の仙人が続けて襲われる事件について夜華がチョウホウから報告を受けていた。殺された仙人は全て上仙であることを聞いた夜華は、翼王の子が病児であり、それを治す（生き返らせる）邪悪な手段として上仙の体が必要なのだろうと推測した。しかも、それを命令しているのは翼王ではなく翼王の后である玄女だと。
　　その場所に、メイコクが慌ててやってくる。他に聞かれないように目配せしたメイコクの言うとおりにして、他の天族から離れた場所で話を聞く夜華。玄女が墨淵の仙体と阿離を青丘から奪い去りそれを聞いた浅浅が一人で翼界に行ってしまったと。
　　翼界では、浅浅が崑崙扇を手に翼族を倒しながら宮殿に向かう。宮殿では玄女が、今度は誰が助けてくれるのとあざ笑う。劣勢かもと危ぶんだ玄女はとっさに浅浅が眼が弱いことを知りまぶしい光の玉を浅浅の上に送る。まぶしさでうまく戦えない浅浅は傷を負いながらも手下を倒し玄女を倒そうとしたとき、玄女が自身の前に墨淵の仙体と阿離を引き寄せる。攻撃できず傷に弱る浅浅のすぐそばに現れ、仙体を安全な場所に避難する夜華。浅浅は私が玄女を始末すると言い、渾身の崑崙扇を玄女に向けると、そこに帰ってきた離鏡が崑崙扇を跳ね返す。玄女を司音と思ったのか、目の前にいる浅浅と夜華を見て更に驚き、何が何だかわからない様子の離鏡。
　　夜華は、翼王の后は天族の戦神墨淵、天族の未来の皇后浅浅、天族の未来の皇太子阿離を辱めた、その償いはどうするのか？と離鏡に聞く。浅浅は罪人として裁かれるのなら私の顔でいるべきでない、顔を元に戻せるのは折願だけではなく私も7万年の間にその術を使えるようになったのよと言い、玄女の顔から浅浅の顔を引きはがし玄女本人の顔に戻した。自分の顔を見て絶望する玄女は、この顔を見たくないと自分の眼をつぶす。