2019年2月の好きな曲

ぼうはちです。noteのリンクをTwitterに貼ると私のアイコンがサムネイルとして表示されるのですが、Twitterのアイコンでは隠れていた塗り残し部分が見えちゃってちょっと恥ずかしいような。

先月と同じようなことをやっていきたいと思います。6月くらいまで続けられたら上出来じゃないでしょうか。

クーネル・エンゲイザー/電ǂ鯨

電ǂ鯨さん。私がこの方の曲を聴くのはまだ4回目なのですが、既に大御所というか、安心して聴けるポジションに居られます。そのクオリティの高さを支えてるのは、独特なタッチのイラストや音数が少なくて楽しげな音遣いから紡がれる世界観でしょう。ひとことで言うなら、絶望だけど楽しい、みたいな感じ。ただ、楽しいというのは「希望」とか「光」とかそういうものじゃないんですよね。どうあがいても状況は好転しないし、作中に登場する琴葉姉妹もそれをわかってる。でもどうしてか楽しげに見えてくる。そしてその楽しさが絶望の色を一層濃くするという…。
曲そのものの話をすると、ラスサビで全く歌詞を歌い続けてた姉妹が「しもやけの」というフレーズで唐突にシンクロする所が大好きです。すれ違っていた二人がなんでもないようなところで戻ってくる。それが姉妹というものなんじゃないでしょうか。


東京メランコリータ/砂粒

テクノポップサウンドとGUMIのささやくような声の調和が気持ちいい楽曲。一見大人しそうに見せているけど、一度聴いたら踊り出してしまいたくなるような、そんな曲です。歌詞の言葉選びも上手くて、個々のフレーズの美しさはもとより、それらが重ね合わせられることで築かれる楽曲全体の世界観にも素晴らしいものがあります。
また、この曲を語る上で紙透みふさんのイラストは欠かせないでしょう。かわいくてどこか不安定な女の子は楽曲の雰囲気を完璧に表現しています。最初は拡大された部分を映して油絵特有のタッチを見せてから、サビに入ると同時にバッと全体像を見せる演出も心憎いです。


Dreamship/Mysteka

とても不思議な曲だと思います。作者のMystekaさんも「ジャンルがよくわからない感じの曲」と仰っていますが、音楽的な区分というだけでなく、それ以上に何か不思議なものがこの曲には宿っているような気がします。オカルト的な意味ではなく。
曲自体は、輝くような音色が特徴的なポップスといった所でしょうか。愛する人との別れと新たな世界への旅立ちを描いた歌詞と相俟って、切ないながらも遠くへと広がっていくような壮大さも併せ持っています。特徴的なのは煌びやかな音と対照的に動画がほとんど真っ黒なところです。それによって、楽曲に元々含まれている暗さが強調されています。
ただ、やっぱりこの曲はそれだけじゃないと思うのです。うまく説明できないのが歯痒いのですが、ワンフレーズを聴いただけでひとの心の深いところに沁み渡っていくような、そんな魅力を感じる曲でした。
SF小説なんかで人間の神経に直接刺激を与えて快楽を与える描写を見たことがありますが、こんな感じなのかもしれません。


以上です。今月は本当に良曲が多かったと思います。10選もめちゃくちゃ迷いました。それなのに3曲しか語らないのかよって感じですが、好き=語りたいという訳ではないみたいなので。ご容赦ください。

読んでいただいてありがとうございました。


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