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We are “Vtuber”

 どうも皆様ごきげんよう。没落貴族です。

 一応Vtuberをやったりしてますが、根っこの部分はVtuberファンです。配信ではVの話ばっかりしております。動画制作も交友関係の構築もほっぽりだして推しの配信を追っているので、もうすぐ活動開始してから一年経つというのにVtuberとしての知名度は下の下です。しょうがないね。

 そんなわたくしですが、noteでは「Vを取り巻く問題」に対してあーだこーだ自分の所感をつらつらと連ねていきたいと思います。Vtuber界隈、いろいろな問題が短いスパンで次々と起きているので話題に事欠きません。

 とりあえず今回は「Vtuberの定義問題」について話そうかと。

 あまり耳馴染みのない問題だとは思いますが、実は去年から数回にわたって取り上げられてきた息の長い問題なのです。以下解説を。

 少しピンと来にくいかもしれませんが、Vtuberの中には「Vtuberという言葉で括られたくない」という方が一定数います。各々何か思うところがあってそう考えているのでしょう。それ自体は否定しません。むしろ自分の考えを持つことは尊いことだと思います。

 しかし、「Vtuber」という言葉に目を向け掘り下げていった結果「『Vtuber』って言い方止めようぜ!」という意見が一部で生まれることになったのです。ここにわたくしは違和感を覚えた。

「Youtube以外でも活動してるのに“tuber”が付くのはおかしい」
「先駆けであるYoutuberは動画主体の活動なのに、Vtuberは配信ばっかり行っている。故にこの呼び方はふさわしくない」(これはまた別の問題につながる)
「それぞれの活動内容は多岐にわたるので、Vtuber以外の名称が欲しい」

 様々な意見がありました。著名なVtuberも影響され、Vtuberと名乗らないようにした方もいらっしゃいます。

 だけど待ってほしい。Vtuberという呼称を止める行為に一体何の意味があるのか?

 わたくしは衝撃を受けました。「Vtuber」という言葉はとっくにその意味を拡張してると思っていたから。(これはあくまでわたくしの中の定義ですが)2D・3D問わず、何かアバターを纏った者たちの事を「Vtuber」と呼ぶものだと思っていたのです。

 例えるなら街行く人々を「人間」と呼ぶように、ネット上でアバターを被る人々を「Vtuber」と呼ぶものだと思っていたのです。

「Vtuber」とは非常に包括的な言葉という認識でした。数か月前には「Virtual being」という言葉が取り上げられこの問題が再燃したが、2019年4月現在、誰が「私はVirtual beingです」と言ってピンとくるのか。

 わたくしはそう思っていました。

 でもそうは思わない人が一定数居た。

 ここからはわたくしの雑感ですが、おそらく彼らは「定義付けされていない言葉」が苦手なのではないか、と思うのです。北を向いた時の右方向を東と呼ぶように「Vtuberとはこういうもの」というのを定義してほしいのではなかろうか。わたくしは色んな意見を目にするうちにそう思いました。

 たしかに、定義付けされていると安心します。「この人はこういう活動内容だからVtuber。この人は違う」といった区分が容易に行えるからです。それが有意義かどうかは置いといて。

 しかしその定義付けに待つのは差別と迫害ではないでしょうか。「お前は定義に沿っていないからVtuberじゃない」「ここは定義通りのVtuberだけのコミュニティです」なんてことがまかり通ってしまう。

 ネットを見ていてわかるように、世間には攻撃的な人が多く存在します。そんな人たちがVtuberの定義を大義名分に据え、新たに活動を開始する人を攻撃するかもしれない。

 それは悲しいことだと思うのです。

 だから今も、そしてこれからも、わたくしは「Vtuber」という言葉に定義なんて要らないと思っています。もちろん上記のように自分なりの定義は一応持っていますが、それを他人に強要することは致しません。当然、Vtuberと名乗らない自由もあります。だってここはバーチャルなんだから。

 死語という言葉があるように、言葉は生き物です。「Vtuber」という言葉も、生まれ、成長し、付随してくる意味も変わってくるでしょう。

 だからこそ、わたくしは定義付けしたくない。どんな人でも気軽にVtuberと名乗ってほしいのです。

 リアルの映像を超美麗3Dと嘯いたり、口も動かない立ち絵を一枚出して喋ってるだけでも、本人がVtuberと言っているならそれはVtuberなのです。

 だからどうか臆せず叫んでほしい。

 We are Vtuber!

 と。



 乱筆乱文、失礼いたしました。本文章は特定の人物、団体を中傷する意図はございません。また、自らの考えを強要する意図もないことをここに明文化させていただきます。

 御精読、ありがとうございました。

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