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LA LA LANDとピアノとエンテイ

今日のお昼、僕は不意に思い立った。

ピアノを買おう。

理由は自分が好きな映画である「LA LA LAND」のライアン・ゴズリングがめちゃくちゃカッコよくピアノを弾いているからである。

たったそれだけの理由だ。

なんだかわからないけど、ものすごくワクワクする。

「LA LA LAND」のライアン・ゴズリング
かっこいいでしょ。

ふと、冷静になる。

ピアノは場所も取るし、安くても1万円くらいする。
どうせ買っても練習しなくなるし、邪魔になるだけじゃない?
引越しの時とか大変だよ?


あぁ、いつからこんなに夢を見ることが下手くそになってしまったのだろうか。


幼稚園の時の夢はポケモンのエンテイだった。
炎タイプで伝説のポケモン、子供の好きな要素でしかない。
当時はエンテイが活躍するポケモン映画もやっていたような気がする。
幼稚園の卒業アルバムに書いてたエンテイの絵は、茶色い何かの塊だった。

茶色くておっきいのがエンテイ

小学校5,6年生くらいの夢は、建築家だった。
急に職業感が増した。
おそらく、小学2,3年生あたりでサッカー選手を挟んでいると思う。
そんで、小学1年生はまだエンテイだったと思う。

実は当時やっていた「結婚できない男」の主人公に影響を受けていることは秘密だ。(おそらく建築家だったはず。)

この人が結婚できない話だった。

中学生の時の夢は、通訳だった気がする。
祖母がハワイで倒れて、英語ができない鈴木家は非常にアタフタした。

その時助けてくれた現地の通訳さんがカッコ良くて、英語も好きだったので通訳にしたような記憶がある。

でも、その時のハワイと日本での電話料金だけで100万円くらいかかってたことを知り、通訳さんとの思い出は100万円にかき消された。

高校生の時に夢なんかあっただろうか??
ここらへんから怪しい。

後に、英語をたくさん勉強できる大学に進むので、何かしら海外に行きたい!という夢を思っていたのだと思う。

確かに、勝手にアメリカの大学の資料を取り寄せて、父に「ここに行きたい!」とアピールしたようなことがあったような、ないような。

大学生は楽しすぎて、まるで夢のようだった。
夢とかそんな話の前に、あの時間自体がまるで夢のような幻だった。
2度と戻ってこない19~22歳の青春である。ありがとう。

おそらく、僕の夢は「海外に行きたい(住みたい)」で止まっているよだ。それでも随分簡単で現実的な夢のように感じる。

今は社会人6年目でもうすぐ7年目になる。
まだ海外に住んだことはない。

僕の人生は「海外に住む」をアンロックしないと次に進めない仕様なのだろうか。その可能性も否めない。

「夢」や「やりたいこと」を考える時に、とても打算的で現実的な自分がいる。

「それって意味あるの?」とか
「それって今からやっても間に合う?」みたいな言葉が頭を過ぎる。

確かに何をやるにもお金はかかる。面倒もかかる。
でも、そんなに正論ばかりの人生は楽しいのだろうか。

自分に蓋をしてしまっていないだろうか。

正直、僕にはまだ答えはわからない。

そんなんじゃ、大きな夢1つも叶えられないぜ。
なんて託けて僕はピアノを買ってしまいそうだ。

僕の中のエンテイが吠えている。


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