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三十路になるとどうなる?

どうでもよくなる。私は三十路を超えたら、「どうでもいいと思える力」が圧倒的に強くなった。どうでもよくなるとは細かいことをいちいち咎めようとしなくなること。人がミスしても「死なないからいいよ」と許せるようになったし、「人を変えるより自分が変わればいいや」と諦めがつくようにもなった。人が不得意とすることは基本的にずっと不得意のままだし、いまだ身に着けていないことは数か月とか数年とかかかるものだとも思えるようになった。要するに「流す」と「待つ」ができるようになった。

10代はとっとと死にたいと思っていた。やがて、16までには、17までには、18、19、20までには~ときて、30までにはと思い、30超えたらどうでもよくなったので、とりあえず死にたくないなら30まで生きたらって無責任に言うことにしている。

20代は細かいことでイライラしていた。他人や社会をバカにしていた。どうでもいいことでいちいち腹を立てていたし、発露も発散も激しかった。なんというか尖っていた。三十路になったら丸くなっていたのだが、尖っていたころと丸くなったころで人相が別人!?ってくらい変わった

30代は自分で自分を可愛がれるようになったかもしれない。色々とどうでもよくなったことで強迫観念が薄れた。「これができなきゃ存在価値なし」とか「こんなことができないなんて、なんてダメなやつ」とか思い込んで勝手に自己肯定感を削っちゃうようなことが減った。別にどうでもいいじゃんと気にしなくなった。やらない理由を探したり、責められる前に自分を下げたりする行為をどうでもいいと思えるようになってきた。死ぬか生きるかならとりあえず生きると決めてから考えるし、とりあえず自分の存在は肯定してから、「いま私/あなたはこういう感情」と冷静に処理するようになった。

三十路の肉体の話とか、「いい感じにどうでもよくなる」方法の話とかも、書きたいですね。ひとまずどうでもよくなってきたので、あまり長くならないうちにおいとまするとしましょう。

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