かわいいと全て許せる説

「かわいさは正義」は本当か？本当であると私は思います。なぜなら、私はフェレットが何をしようがかわいすぎて許してしまうからです。フェレットがうんこを漏らそうとも、ハンモックを噛み切ろうとも許してしまいます。しかし、相手によっては媚びようが謝ろうが許しません。相手をかわいいと思えないなら許せません。かわいさは正義ですが、何をかわいいと思うかは人によるものです。あなたが誰かを許すとき、あなたはきっとその誰かをかわいいと思っているはずです。

常に「罪」と「かわいさ」は天秤にかけられている、と考えてみましょう。ネコチヤンがイタズラをしても許されるのは飼い主がネコチヤンをかわいいと思っているからだし、オジチヤンがzoom会議にゲップしながら入室するのを許せないのは部下がオジチヤンをかわいいと思っていないからです。

多少かわいいと思っても許せないならかわいさが足りないし、許せるなら罪に対してかわいさが足りているということです。単純にいうなら、こういうことです。

・かわいいと思ったら許せる

・かわいいと思わなければ許せない

かわいくても許せない、というのは要するに、それほどまでにはかわいいと心から思ってはいないということでしょう。かわいいアカチヤンを育児放棄するのはアカチヤンをそこまでかわいいと思ってないからですし、かわいいワンチヤンを多頭飼育崩壊させるのもワンチヤンをそこまではかわいいとも思ってないからですね。

自分自身が誰よりかわいいのは当然のことだと思います。だから通常、人は自分以上に他者を愛することができない。他者より自分自身の方がかわいいと思っているなら、自分自身より他者を優先はできない。おかしいことではないと思います。逆にいえば、自分よりも相手をかわいいと思えば、相手を愛することができるし、何もかもを許してしまうかもしれない。つまりは、こう言えるでしょう。

・自分のことを許せるのは自分自身がかわいいから

・自分よりかわいい相手は、自分以上にかわいがることができる

ここで「かわいい」という言葉を「大事」と置き換えると、わかりやすいと思います。大事であれば許せる、大事なものは正義ということです。

何を大事と思うかは人によるものです。「かわいい」より「かっこいい」を大事にしているかもしれないし、「頭がいい」とか「技術がある」とか色々当てはまると思います。

「かわいい」から飼うのではなく、大事だと思うから飼う。

「かっこいい」から付き合うのではなく、大事だと思うから付き合う。

「頭がいい」から従うのではなく、大事だと思うから従う。

「技術がある」から習うのではなく、大事だと思うから習う。

大事だと思えるほどまでに「かわいい」「かっこいい」「頭がいい」「技術がある」という、それぞれが大事にしていることの、基準の値が高いほど、些末なことを許せてしまったり、大抵のことは許せてしまったり、何もかも許せてしまったりするのだと思います。よって、「かわいい」を大事にしている人にとっては「かわいいは正義」です。

正義だと思えるほどに大事でなければ、中途半端に大事だと思い込むのは、危ういことなのかもしれませんね。大事にできないのに、大事だと勘違いをすると、ハラスメントや虐待につながってしまうのではないでしょうか。

ちょっとかわいいくらいでは大事にできないので、超超超超かわいい相手を見つけるか、超超超超かわいいと思えるくらい相手のかわいいところを見つけるかしないといけないかもしれませんね。

あまり知られていないことですが、付き合う相手をかわいがりたいのなら、超超超超かわいいと思える相手と付き合うことが大事だと、私は思います。なぜなら「かわいいは正義」なので！

今回の話題、「かわいい」というかめっちゃ大事にしてるか、尊敬してるかというプラス要素がマイナス要素に勝っているから許せちゃうっていう結論なのですが、リスペクトは無限でも無敵でもないし減るものだと思うんですよね、ちょっと大事にされたからといって胡坐をかいていてもリスペクトは持続するとは限らないし、人間同士だったらお互いにリスペクトがある状態を保って、お互いかわいがったり尊重しあったりしたいものですねー。

次は「かわいくないけど手元におきたい」とか「かわいいとは思ってるんだけどどうしても許せない」とか細かいところに突っ込んでいくのも面白そうですね。生理的に無理なこととはどうしたらいいのかとかも興味深いです。