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どっちが有利!?東京海洋大学海洋工学部 VS 神戸大学海事科学部!元船乗りが解説します。

どうもです。ボットムです。

今回はこの質問への回答を深掘りしていきたいと思います。

(この記事は投げ銭制です。有料の範囲をかなり少なめにしていますので、少しでも気になる!もっと書いて欲しい!と思っていただけた場合、缶コーヒーを奢る感覚でこの記事を購入していただければ筆者は大変喜びます。)

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東京海洋大学海洋工学部 VS 神戸大学海事科学部

ヤ〇ー知恵袋でもたまに見る争いですね。元外航航海士で現海運陸上職の私の目線で解説してみたいと思います。

そもそも、ヤ〇ー知恵袋らへんで持ち上げられているべストなアンサーってのも、おじさんが書いていれば古い情報ですし、船会社に就活もしたことがない人が書いていれば不正確な情報ですよね。
どんなバックグラウンドの人間が言ってるのかもわからない情報で大学を選ぶのは勿体ないです。

その点、私は数年前に大手三社含む様々な海運会社での就活を経験しましたし、これらの大学の卒業生で現船乗りの人達ともこの話題についてよく話していました。
また卒業後に大手の人事担当とこの話をする機会もありました。

更に今回のこの記事は海洋大卒で外航経験がある人間と神戸大卒で外航経験がある人間の意見を織り交ぜて書いていますので、2020年現在では中々に旬な情報であると自負しています。

東京海洋大学海洋工学部 VS 神戸大学海事科学部!その結論は?

船会社での就活、出世においてはどちらが有利なのか?

結論から言います。大差はないです。特に就活において船会社からはこれらの大学はほぼ同列に見られています。

世間一般的な知名度では神戸大が勝るかもしれませんし、海洋大の方が名前のイメージからは専門的な学識を得られそうだと感じるかもしれませんが、率直に言って就活の場においては些細な問題です。

大手含む船会社は何十年間とこれらの大学が商船大学だった時代から学生を採用し続けています。そしてその年毎に偏りはあれど、トータルで見て各社でどちらかの大学からばかり採用するといった話は聞いたことがありません。

以下は質問からズレた余談ではありますが、商船高専や水産大学校などと元商船大の二校の間には大きな差があることは事実です。
元商船大卒と比較して高専卒や水産大卒にとって大手の新卒採用枠は狭き門であり、優秀な一握りの学生しか採用されない傾向にあります。

これは個人的かつザックリ大まかなイメージですが、ここ数年の大手外航各社への各校卒からの採用人数順はこんな感じかと思います。
(ただの人数順のイメージです。優劣を語る気はありません。)

海洋大工学部=神戸大>商船高専≧水産大≧海洋大科学部≧東海大≒海技大学校>海技短大≧水産高校専攻科 

大手三社に関しては海技短大以下はほぼ不可能です。外航ということ条件だけで会社を選ばなければ以上の学校全てから就職は可能です。

外航志望の高校生で進路をお悩みの方はこれらを念頭に入れつつ自分の学力や入試科目とを比較して選ばれると良いかと思います。

東京海洋大学海洋工学部 と 神戸大学海事科学部の違いは?

色々言ったものの、そもそも東京海洋大学と 神戸大学はまったく同じ大学ではないので入学する学生の層と入学後の雰囲気には違いがあります。

以下、私と私の友人達の経験とイメージと偏見から解説。

東京海洋大学海洋工学部

比較的元から船乗りを目指して入学した人が多い。それに伴って全国各地から学生が集まる。いい意味で意識高い船乗り志望も多いがめんどくさいタイプの船オタク変人(?)も多い。

二浪以上は2~4割程。就活時での船乗り志望は全体の3~5割前後かな。就活のタイミングでは都心の大学という地理の良さから船会社以外の就活でも説明会や面接に参加しやすい利点がある。

教授陣にも元外航船員や元練習船職員は多く専門的なことを学べるのは間違いないが、意外とカリキュラムや単位制度は忙しい学生には気が利かず、効率よく支援するようには組み込まれていない点に注意。専門的なイメージとこの至らなさのギャップにストレスを感じる学生は多い。

キャンパスと寮がある越中島には何もないが数分歩いた門前仲町は美味い飲食店や居酒屋に囲まれている点が高ポイント。寮は神戸大より狭いし汚いし相部屋。ただし都心に激安で住めるメリットは計り知れない。

神戸大学海事科学部

比較的ネームバリューから流されて入学した人が多い、その代わりに勉強面でポテンシャルが高い人も多い。ただしそれに伴って関西からの学生が多い。オタク気味の変人は勿論いる。

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