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私がダメだって勝手に決めつけるなよ、私 #バズるかも
たった2日間。
サントリーが突然打ち出したキャンペーンに面食らった。
これからバズるかも、と思うクリエイターをTwitterで自薦もしくは他薦。募集期間は7月21日・22日の48時間限定。推薦されたクリエイターの中から選考され、本当にあの「デカビタC」の広告制作をしてもらうというもの。
こんな瞬間風速をぶち上げるような企画を。
しかも、あの「サントリー」が。
4連休の初日。SNSの活用もここまできたのかと驚きながらも頭を整理して、次第に理解が追い付いてきた。
これはものすごいチャンスだ。
フリーランスとして1人で働いている私。当然ながらサントリーにも、サントリーの広告代理店とも付き合いがない。付き合いがあっても、こんな仕事に巡り会えるか分からない。
「サントリーすご! 太っ腹だなぁ」なんて思い、丸一日悩んで、22日夜に私はツイートした。
間違いなく面白いもの、尊敬できるものをつくっている方々を推薦。普段大っぴらにご本人に気持ちを伝えたことはなかったので、とてもいい機会をもらったなと思いながら。
かくいう私もデザイナーなのだけど、自薦はしなかった。正確には「できなかった」。
広告の実績もろくに無いのに、自薦したって通るわけない。だって、あのサントリー。日本が世界に誇る一流企業が、私に仕事を振るわけがない。
夫は、こういうときの私が嫌いだ。
私なんて…という、そういうネガティブを言うたびに、大体ケンカになる。
他薦した矢先、TLに流れた1つのツイートに驚いた。
夫も、「バズるかも」のことは知っていた。3回くらい「やんないの?」と聞かれた。そのたびに「私、実績ないから」とあしらっていた。どうせ無理に決まってるのに「自薦」するなんてなんだか後悔しそうだし恥ずかしい…と気後れして。
優しさなのか、業を煮やしただけなのか、横で静かに私を推すツイートしたらしい。
嬉しかった。ありがたいことに、ほかにも他薦をいただいた。
実績のない私には無理。私なんかダメ。
決めつけていたのは、他でもない、私自身。
確かに大した実績はない。でも、スタートラインに立つのは自由だし、勝負するのも自由だ。
勝負は文字通り、「勝ち」か「負け」しかない。二つに一つ。50%だったら、やらないだけ損じゃないか。
結局、他薦されて喜んだってことは、心の中で「やりたい!」という思いがあったのは確かだ。
もし誰も推薦してくれなかったら、私は今、どういう思いだったのだろう。誰かの推薦を期待するより、自ら手を挙げた方が確実だったはずだ。TLには自薦する知人たちのツイートも並んだ。私は彼らを純粋に尊敬した。全然恥ずかしいことなんかない。誰かに見つけてもらうために、努力しているだけだ。
チャンスを前に、自信の無さから、勝手に蓋をした自分を反省した。
私は、デザイナーとしてまだまだ未熟だ。
自分がやってきたことに、そして自分自身に、誇りを持たないと。
チャンスに長いも短いもない。「やりたい!」とわずかに触れるものがあったら、つかみにいくしかない。
実績は多くないけど、一応ある。そこに胸を張って、あとは委ねる。残念な結果でも、後悔しない。
自分の仕事に胸を張れていれば、「縁がなかった」だけで済むから。縁があった仕事に全力を尽くせば良い。
バズるかも。もしも、パスすることがあったら、めちゃくちゃ頑張る。デカビタCを飲んで、全力を尽くしたい。私みたいな自信の無い人に、力を送れるような広告をつくりたいなぁと勝手に妄想している。
たった2日間。面食らいから、そわそわしながら、いろいろなことがあったけど、デザイナーとして誇りを持って仕事をしていこうと決意を新たにした時間だった。
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