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セドラというコルシカ島の果実に魅せられて-L’OCCITANE

一言でいうと、「ずるい!」

もちろんこれは尊敬を込めて言ってます。笑

このビターな柑橘の香りは、日本のそれには遠く及ばずどうしても「ユズ」とか「かぼす」みたいな感じになってしまいます。

ロクシタンはコルシカ島で無農薬栽培されたレモンの原種とも言われるこの「CEDORATセドラ」の香りを上手にブレンドしてまさに「夏の香り」にぴったりなフレグランスを作ってます。

私はロクシタンのシリーズでこのセドラが一番好きです。

それは、その天才的な調香の中にあるベースノートの使い方、ミドルノートのセレクトがとても真似の出来ないものになっているから。

セドラのフレグランスにあるベースノートに「シダー」と「カシミアウッド」が入ってますが、基本的に柑橘系アロマがトップに来る時、ベースノートでウッディー系が来るのは定番なんですが、その絶妙なバランスが天才的。

そしてもっとびっくりするのが、ミドルノートになんと「ナツメグ」を滑り込ませているこの技!

この辺りのミドルのチョイスは天才的な調香される方がいる証拠かと。

同様にタイのアロマブランド「THANN」のアロマグレグランスのブレンドでもこのナツメグ採用してますね。
THANN エッセンシャルオイル AW 
《アロマティックウッド》成分
オレンジ果皮油、オオベニミカン(タンジェリン)果皮油、ニクズク(ナツメグ)核油、ビャクダン油(エッセンシャルオイル)  

ね?  

しかも、サンダルウッドなんか使ってるし・・・THANNもヤバいです! 

私ならこのミドルにせいぜいクラリセージぐらいか思いつかない・・・  

とにかく、セドラシリーズもTHANNも素晴らしい調香をされてることには間違いなく、だからプロの自分もついつい惚れ込んで買ってしまうんですね。

今回はフレグランスではなくシャワージェルとハンドクリームで。

セドラロクシタン

ただ、ロクシタンで一点だけ気になるのが全成分。

セドラ裏面

私が気になるのは、ポリクオタニウム−10

毛髪用としては帯電防止とか櫛通りを滑らかにする上ではとても機能しているのですが、どうしてもボディー用として使用すると、泡切れが悪く感じたり何よりも皮脂膜を形成するその特徴から体がヌメヌメする感じがどうしても否めないところ。

おそらく、欧米系のシャワージェルは基本的にゴシゴシこすらない文化なので「香水をまとったような」香りの持続性をもたせる意味でもこの成分が必要なのかもしれません。

あくまでも個人的な見解ですが、セドラのさっぱりしたみずみずしさを全面にもう少し泡切れが良くなる感じにするために活性剤に「カリ石けん素地」を加えるなど、キレを良くすればもっと気持ちがいい爽やかな感じになるのかなあとも思っています。

あと、黄4、青1、赤色227の合成着色料は外してもらえたら嬉しいな・・・

ハンドクリームは少し流動性が高くてこぼれ落ちてしまうぐらい柔らかかったのですが、個人的には好きですがもう少し硬くてもいいかなと思いました。

でも、総合力がすごいので私は気分を変えたい時、運動の後にはこのシャワージェルにしています。

ロクシタンはもう皆さん十分に認知されているブランドなので一度は手に取られた方が多いと思いますが、その産地や植物に特に注目してセレクトされるともっと面白く、ブランドの深みが伝わるのではないかと思いました。

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