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定年後 340 日目 型を決めると Vlog を作り続けられる(かも)

1. フォーマットは大事

今年に入ってから Vlog を作り続けることができている。
主な理由は決まったフォーマットを使っているからだと思う。

よく見ている Youtuber の皆さんも、型が決まればそこに新しい素材を流し込むだけなので、動画作りがしやすくなると説明をしていることが多い。

ようやく自分にあったフォーマットを、ひとつ見つけた感じがしている。

2. 「僕は Vlog が撮れない」のインパクト

これまでずっと自分の専門分野を活かした動画を作ろうと思っていた。

私は工業系の高校で機械分野を教えているので、工具の正しい情報を 1 分間で解説するショート動画をシリーズ化しようと考えていた。

できるだけクォリティの高いものにして、全国の機械系の生徒・学生が参照しても耐えられるものにしたかった。

しかし、ろくに技術も経験もないのに理想ばかりが高くて、いつまでも撮影するところまでたどり着けずにいた。

そんなとき、林さんが始めた Youtube の個人チャンネルで「僕はVlogが撮れない」というスタイルの Vlog を見て、なるほどと思った。

「僕はVlogが撮れない」(林チャンネル)

いろいろと深い考えのもとに作られているのだろうけど、表面的には自分にも真似ができそうだった。

自分のできる範疇のものを繰りかえし作りながら、徐々にクォリティーを上げていくことも重要だと薄々感じていた時期でもあり、やれることをやろうという気持ちにさせてくれた。

3. 参考動画の分析

で、林さんの動画の分析から始めた。

時間配分
動画の長さは 1 分 02 秒。けっこう短い。
1 カットの長さは 4 〜 8 秒で 11 カットだった。平均 5.6 秒ぐらい。

1 カットの長さとテロップ数

テロップ
画面中央に大きめのテロップが入っていた。画面の中央だけにテロップを出すというレイアウトは斬新だった。
それぞれのカットに入っているテロップは 2 〜 6 個で、4 個のカットが多い。
カットが始まって 1 〜 2 秒たってからテロップが入り、一つのテロップは 1 秒弱。カットの最後のテロップは 2 倍ぐらいの長さになっていた。

フォント
何というフォントを使っているのかわからなかったが、漢字よりもひらがなの方が一回り小さかった。もともとそのようなデザインのフォントかもしれないし、もしかすると文字単位で大きさを調整しているのかも。

アスペクト比
アスペクト比は 7 : 6 で正方形に近く、これも見たことのない比率。

フレームレート
フレームレートは 120fps で撮影したものを 30fps で編集しているとのことだったので、4倍のスローモーションだった。

画質
画質はフィルムライクにエフェクトされているようだったが、このへんは説明しても伝わらないと思うので省略。

音楽
音楽は大昔に吹き込まれた古いレコードのような感じ。今どきのおしゃれな音楽が使われなかったことも意外だった。

4. まずは撮影

昨年末に、私が参加しているオンラインサロン MAGNET のメンバーが、川原で焚き火をする会を開いた。
早速「僕は Vlog が撮れない」的な撮影を試みることにした。

カメラは SONYα7S3 を持ち出し、4K120fps で撮り始めた。
暗闇の焚き火などというシチュエーションは初めてで、どのように撮ったらいいのかわからなかった。
ちょうど高澤けーすけさんがオーナーを務めるオンラインサロン「屋根裏」のメンバーも来ていて、アドバイスをもらいながら撮影した。

設定はあてずっぽうだし、星空を撮ってみたらピンボケというレベルの素材だったけど、これを元に作ってみることにした。

5. 編集

時間配分とテロップ
林さんの動画は、カットの長さもテロップのタイミングも測りながら編集した様子はなく、素材と文字の内容を見ながら感覚で編集しているように感じた。
きっとこのふわふわとした編集も計算ずくなのだろうけど、初めてみるフォーマットということもあって、ちょっと落ち着かない感じを受けた。

そこでカットとテロップの長さは一定にして、規則的に並べることにした。

ワンカットは 7 秒でテロップは 1 カットあたり 4 つ。
カットの最初の 2 秒は画像だけ。それから 1 秒間のテロップを 3 つ入れて、最後のテロップは 2 秒間とした。
つまりカットの最後とテロップの最後は一致する。

1 カットのテロップの配分

フォント
林さんと同じフォントを用意することはできなかったので、似た雰囲気の太めのゴシック体で、ひらがなはひとまわり小さくなるように一つ一つ調整してみた。

林さんはテロップを画面中央にレイアウトしていたが、最後の(4つめの)テロップには句点がついている分、文字が左に寄っているように見えたので、手動で文字部分(句点以外の部分)が中央に来るように調整。

アスペクト比
撮影した素材の左右を切り取って、適当にアスペクト比を調整した。ちょっと横長だったかもしれない。

フレームレート
編集のフレームレートは 24fps 。なんとなく林さんの 30fps よりもスローになるようにしたけど、特別な意味はない。

音楽
音楽は林さんの動画と似たものを、Artlist で探して「Burr and Campbell - By the Dear Old River Rhine」という曲を使った。
あとで気がついたことだけど、実はこの曲は林さんが使っていた曲そのものだった。
林さんに失礼だったかなぁ。

6. 完成

で、出来上がった動画が「僕は Vlog が作れない」。

「僕は Vlog が作れない」( 1 作目)

試行錯誤しながら作ったが、1 分 14 秒という短い動画ということもあって、あまり苦労せずに完成させることができた。

7. これ、いいかも

このフォーマット、いいなと思った。
小さなテーマで動画をまとめることができるし、反復練習をするには適当なボリューム。

この形で動画を作り続けてみようと思った。



2023 / 3 / 6

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