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定年後 608 日目 最近の撮影や編集のスタイルなど

私の動画のあれこれ

「僕はVlogが作れない」シリーズも 65 本まで来た。
思い立ってはじめたものの、すぐに息切れすると思っていたので自分でも意外。
シリーズ以外の動画も3本アップした。

今年中に 70 本ぐらいいくかもしれない

今年動画を作り続けて気がついたことは、努力をすることは好きなんだけど向上することには興味が薄いなぁ、ということ。だから進歩が少ない。

振り返ってみると、フィルム時代から身のまわりの出来事を残したいという気持ちが強かった。
いまもオシャレな映像作品を創作することよりも、日常を見たままに記録することに興味をひかれる。
ま、エモい動画が技術的・感性的に自分には無理とか、そう考えるほうが気が楽という逃げみたいな部分もあるとは思うけど。

私の動画がほぼ例外なく手持ち撮影なのも、肉眼が三脚に固定されることがないからかもしれない。
気合を入れてカメラを構えても、どこか少し動いてしまう。そんなフワッとした映像が好きなのは、実際の視野に近いからだと思う。

撮影・編集スタイルの記録

そんな私の撮影・編集スタイルは変化してしまうだろうし、この感覚も忘れてしまうかもしれないので備忘録的にまとめてみた。


まずはカメラから。

ミラーレス一眼 ・ SONY α7S3

画像 : SONY HPより

メインのカメラは SONY α7S3。
設定は 10bit、4K、60fps、SS1/100、AWB、ISOオート が主流。
フォーカスは基本オートだけど、外れがちなときだけマニュアル。

ホワイトバランスは固定して使ったほうがいいと思うものの、固定しているのを忘れたまま撮影していて取り返しがつかなくなることが多いので諦めた。

ピクチャープロファイルなどは何も使っていない。
一時期 HLG を試みたこともあるけど、編集段階での色の処理が手に負えないので結局ノーマルに戻ってしまった。
S-Cinetone も写実的なことに注目しがちな私には良くなっているといえるかどうかよく分からず。

スマホ ・ iPhone12(無印)

画像 : Apple HPより

使っているスマホは iPhone12。これで撮影することも多い。
アプリは Filmic Legacy と BlackmagicCamera。
設定は 8〜10bit、FHD〜4K、30〜120fps の組み合わせでいろいろとやってきた。露出もホワイトバランスもオート。
このところは 8bit、4K、60fps が多い。

ずっとFilmic Legacy を使ってきたが、最近 BlackmagicCamera に乗り換えようとしている。まだ誕生したばかりのためか、すぐにコマ落ちの警告がでるなど安定性にかけるのだけど操作性は悪くない。メニューが日本語表示化されて、私にも優しくなった。

BlackmagicCamera が便利なのは、縦位置にしたときにも横長のアングルで撮影できるところ。実際には横位置のときの画角をトリミングしているだけなので解像度は落ちるようだけど、ちょうど標準レンズぐらいの画角になるので使い勝手がいい。

やはりいつも手元にカメラがあるのは強い。思い立ったらいつでも撮ることができるので重宝している。

ジンバルカメラ ・ Fimi Palm 2

画像 : PERGEAR HP より

Fimi Palm 2 は妻が購入したものの活用されず、いまは私の手元にある。
安価で画質も大したことはないけど、SONY のセンサーを使っていたり、log 撮影ができたりとスペックは一人前。明るいところであればそれなりに撮影できる。

設定は 4K、30fps で画質設定は最高にしている。
ときどき設定が勝手に変わってしまっていて、とんでもないことになっていたりする。設定の操作性も悪く、あまり信用できない感じ。
それでも手軽に振り回して撮影できるし、クルマのダッシュボードに立てても視界の邪魔にならないのでときどき使っている。


編集環境はシンプル。

PC・M1MacBookAir

動画編集のためにMacBookを購入した。Macを購入したのは 30 年ぶり。
Mac といえばコスパが悪く安定しないという大昔のイメージが今でも強く残っていて興味が持てなかったのだけど、FinalCutPro を使ってみたかった。
ちょうど M1 が発表されて、画期的な性能向上と戦略的な価格設定が話題になっていたタイミングだったこともあって導入に踏みきった。

編集ソフト ・ FinalCutPro

FinalCutPro

編集ソフトは FinalCutPro 。
使い始めて3年近く立つけど、ほんとうに使い込んでいるのはここ1年ぐらい。サブスク嫌いの自分としては、買い切りなのが魅力。他のソフトを使ったことがないので優劣はよくわからないけど特別不満はない。
いくつか無料のLUTなどを入れている程度。


編集手順はこんな感じ。

編集1 基本設定

FinalCutProでの基本的な設定は、SDR、4K、30fps、AppleProRes422。
レンダリングの設定はよくわからないのでデフォルトのまま。
最近は 60fps のほうがいいかなと思い始めている。

編集2 タイトル編集

「僕はVlogが作れない」シリーズの編集は、新しいイベントを立ち上げたら、ひとつ前の動画のオープニングをコピペして番号やタイトル文字を修正する。
YouTube をみるといきなり映像がはじまるものが大半のようで、今どきはそういうものらしい。
「僕はVlogが〜」は 10 秒程度タイトル画面があってから映像がはじまる。一応、動画を見るまえにちょっと気持ちを整えてほしいという気持ちを込めている。習字を書くまえの硯のような位置づけ。

編集3 全クリップを並べる

撮影したクリップは失敗も含めてすべてタイムラインに並べる。単体でみると失敗映像でも、映像の流れの中では使えたりすることもある。
各クリップの良さそうなところを5〜7秒ぐらいの長さに整えていく。

編集4 編集方針と曲を決定

長さを整えたクリップが5つぐらい揃ったところで映像を流してみて、完成動画をどんなイメージにするか決める。
編集をはじめると、撮影しているときやクリップ単体で見たときとは違うイメージの動画にしたくなることが多いので、この方向性の確認は重要。
動画のイメージが決まると入れる音楽のイメージも浮かんでくるので Artlist で合う曲を探す。

Artlist はクオリティが素晴らしい

編集5 曲に合わせたカットの場合

カットを曲のリズムに合わせたくなることが多い。
そのときは曲にマーカーを付けていく。タイムライン上に曲を並べて、再生してリズムに合わせながら「M」キーを押していくと、曲のクリップの上にマーカーが付く。
マーカーに合わせてクリップの長さを調整すれば、カットと曲のタイミングが一致する。

編集6 スタンダードカットで並べる

クリップのつなぎはほとんどスタンダードカット。ごくまれにJカットやクロスディゾルブを使うことがある程度。
一通り各クリップの長さが整ったら、動画を見ながらイメージしたストーリーに沿うように、クリップの順番を入れ替えたりする。

編集7 曲の長さに合わせる

撮影したクリップはできるだけ全部使いたくなるけど、冷静に考えると不要なカットを並べてしまいがち。曲の長さのほうが短くなる場合は、クリップを切り捨てて曲の終わりで映像も終了するように整えることが多い。
ま、自分が見るための Vlog なのでダラダラした動画でもいいけどね。

編集8 テロップの挿入

クリップの長さと順番などが決まったら、画面中央にテロップを入れる。
これが意外とむずかしい。
初期のころは、林さんの「僕はVlogが撮れない」にならって、すべてのクリップにテロップを入れていたが、毎回そうするのは困難。
テロップで編集が止まってしまうようになったので、あまり無理せず映像を見て思いつくフレーズだけ入れるようにしたり、まったくテロップを入れないこともある。

編集9 色味の調整

形が整ったところで色味の調整。
といっても、撮影時に特別なことはしていないので、撮って出しベースで明るさと彩度を調整する程度。カラーホイールしか使っていない。
まれにホワイトや肌色調整をすることもある。

カラーホイール以外の使い方はよく分かっていない ;

編集10 音楽調整

音楽のボリュームレベルは-6dB程度に収まるようにする。
クリップの環境音を生かす場合は、クリップの音声のピークを-6dB程度に合わせてから音楽のレベルを調整する。
エンディングは黒画面を入れて、音楽はフェードアウトが多い。たまに音楽をブツッと切ってエコーをかけることもある。

編集11 最終確認

書き出した動画を PC 上で最終確認して編集作業は終了。
案外この段階で修正したくなるところがでてきて、2〜3回直すことが多い。


動画ができたら Youtube に動画をアップ。

サムネ作り

動画をアップして処理が終わるまでの時間を利用してサムネを作る。
サムネは Affinity Designer を使って作っている。動画を 20 本作るごとにスタイルを変えてみているが、なかなか満足できるスタイルが決まらずムズカシイ。
基本的には前回使用したデータの文字を入れ替えて、動画のなかから適当な画像をスクショして貼り替えて作っている。

詳細欄

詳細欄には紹介的な文言はほとんど載せていない。
使用機材や設定概要など自分の記録的な情報が中心。


今のところはこんな感じ

自分の日常を動画にするのが Vlog。
もともとの意味は私生活の日記のようなもののはずで、私の Vlog はまさにこれ。人に見せるというよりも、自分が見返すことのほうに重点がある。

だったら YouTube で公開する必要はないのでは? と言われそうだけど、公開しないとなると、撮りっぱなしできっと編集しないと思う。
人の目に触れると思えばそれなりに整えようとするので、後で自分が見返すこともできる状態になるということ。

そんなわけで、私が YouTube をしていることは広報していない。どの動画も再生回数は数十ぐらいで、親しい友人・知人が覗きにきてくれている程度だと思う。
まぁ、バズったらバズったで気持ちはいいのだろうけど、バズることを目的にすることはこれからもないと思う。
Cinematic Vlog なんていうものもよく紹介されていて、Vlog にも映像作品的な期待がされていることもあるようだけど、それも私には無縁な気がする。

わからないけどね。



2023/11/29

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