スティーブン・コヴィ『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』読んだ
世界的に有名な意識高い本らしい。
7つの習慣で検索するといっぱい商品が引っかかってくる、、、金持ち父さん的なファミリービジネスを展開しているようだ。著者のコヴィーさんはもう亡くなっているのだが、デール・カーネギー的ポジションまで祭り上げたいという強い意志を感じる。
本当にカーネギーになれるのか神のみぞ知るだが、とにかく読むほかないと覚悟を決めたのだ。
中でもこの『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』が最もファンダメンタルな位置づけっぽいのでお買い上げしたのである。
ところが意識高い本のくせにクソ長い、、、Kindle fireに4倍速で読み上げてもらい通勤時間を最大限に利用することでなんとか読み終えたのである。
タイトルのとおり、人格が大事らしい。人格主義に対立する概念が個性主義であり、これは小手先のテクニックだけで解決しようとするやり方だ。そうではなくて人格が中心でなくてはならないという主張である。しかしこの個性主義という訳語はどうにかならなかったのかな、、、説明がないと意味不明である。
まあそれは納得できる。
そのための7つの習慣というわけだが、まず第一は主体性を確立することである。言い換えれば、自分の決断や行動に責任を持つことである。
また自分の影響できる範囲外のことにとらわれすぎないこと、自分の影響範囲を少しずつでも広げていくこと、でもある。
さらに大事なのは、自分の関心の範囲が、自分の影響範囲よりも狭くならないことである。これは自分の実力以上のことは絶対にしないという点で安楽な生き方だが、それは責任を果たしているとは言い難い。コンフォートゾーンの外に出なきゃだめなんだ。
この第一の習慣はとても良いなあと思った。近頃は被害者ポジションを獲得することに必死で、責任も主体性も投げ捨ててしまう人間が多すぎる。
二番目以降の習慣はわりと普通の意識高い系であった。とにかく長かった。。。
あ、第4の習慣Win-Winもおもしろかった。
Win-Winの関係が大事だが、Lose-WinになりそうなときはNo dealにする覚悟も大事である。失う勇気がないものはとことん舐められる。つまるところ、交渉ごとってのは選択肢をもっていないと話にならないのである。
まあ当たり前のことではあるけど。