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2022年第1回国連英検一次試験お疲れ様でした

昨日はなんのDutyもない土曜日だったのでApex Legendsやったり、雑誌読んだりしてダラダラすごした。

夜は某有名Youtuberさんのメンバー限定配信を視聴したりしてた。Youtubeのメンバーシップ、入ってみるとけっこういいです。月額数百円のものが多いので、いまいちだなあと思えばすぐ解約すればよい。

今日は国連英検1次試験だけど今回は回避。このところApexばかりやっててとてもじゃないが、あの難しい試験に太刀打ちできると思えないからだ。

とはいえせっかくなので、昨日読んだForeign Affairsの記事の感想でも。

これが現時点での最新号だが、ウクライナ情勢についての記事満載なのでおすすめである。

昨日読んだのは”Putin's War on History"と”The Cold War Never Ended"という2つのエッセイだ。歴史的観点から今回の戦争とプーチン大統領の世界観をとらえていて面白かった。

国連英検を受けてみようかと考えている人はぜひ読んでみてくださいね。

以下チラ裏です。

WW1後のオスマン帝国の領土の切り分けを英仏がしくじったことが現在に至る中東の混乱の要因になっていることは知っていたが、似たようなことがロシア帝国・ソビエト連邦崩壊に関してもおこっている。これについての認識が私はちょっと甘かった。

ウラジミール大公以降のウクライナはキエフ大公国の統治下にあったが、キエフ大公国崩壊後は様々な公国の支配を受けることになる。

東側はおおむね帝政ロシアの領土であったが、西のガリツィアはポーランド、やがてオーストラリア=ハンガリー帝国の支配下におかれる。オーストリア人経済学者のミーゼスがリヴィウに誕生したのもこの時代。

WW1でオーストリアが敗北したこと、ロシア革命でロマノフ朝が倒れたことで、東側はいったん独立するも最終的には赤軍が勝利してソビエト連邦に編入される。

西側はブレスト・リトフスク条約によってポーランドの支配下になる。

WW2の勃発でポーランドは独ソに占領されてしまい、ウクライナ西部はソビエト連邦に編入され、これで現在の形のウクライナになる。この時代のソ連は冬戦争などで失地回復に努めており、今プーチンがやってることとほぼ同じ。The Cold War Never Endedなのである。

時代は降って、ソ連崩壊。このときにソビエト連邦の周縁諸国は独立を果たす。また独立できなかった地域ではしばしば紛争が勃発する。またナゴルノ・カラバフ戦争のように国境線をめぐる揉め事もおきる。

ドネツク・ルハンスク共和国の独立宣言、クリミア編入、チェチェン紛争、沿ドニエストル・モルドバ独立、バルト三国のNATO加入はこういう文脈で理解すべきだ。
バルカン半島の紛争も大きな括りではここに入るだろう。

冬戦争でソ連に領土をとられたフィンランドも今頃のようにNATO加入を表明している。スターリンがフィンランドに侵攻したさい西側諸国は冷淡だったが、今回のウクライナ侵攻では、直接的な介入はないものの相当な支援がなされている。ここはプーチン大統領の誤算だったかもしれない。

こうしてみると、プーチンは帝政ロシア崩壊以降の失地回復をいまだに一生懸命やってるってことがわかる。

またウクライナはかなりの期間バラバラに支配され、また民族的にも多様化している。ゼレンスキー大統領のようなユダヤ系もかなり多いようだ。にもかかわらず国家としてのアイデンティティを今まさに確立しようとしているのは興味深い。ロシア系住民でも、ロシアにいる親戚と縁を切った人も多いと聞く。

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