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2023.3.7(火) UBER嘘日記

UBER10件配達。menu3件配達。

 新宿で受けた配達先が大久保のホテルで部屋番号の記載がない。お客さんはTaylorさんとあり外人さんぽいが、ガチで外人さんかはこれまでの経験上上半々といったところ。どうすべきか? まあ、とりあえずはフロントに行って、そこからか。こっちのUBERアプリから電話もできるだろう。

 ホテルは明治通り沿い。見覚えのあるビル。これホテルだったのか。中に入るとフロントに寄るまでもなくお客さんが階段から降りてきた。外人さんだ。下りてきたのはアプリを見れば俺の位置情報が分かるため。お国のお宅でもそうやって使っているのだろう。UBERアプリがあれば世界のどこでも飯が食える。すごい。 

 注文の焼肉丼を渡すと「センキュー」と彼は満面の笑顔。おれも「センキュー」と笑顔で返した。スマイル0円。まくどなる子ちゃんの、とびきりのスマイルというのはいかほどのものなのだろうか?

 そんなことがあり、次のピックアップ先ですれ違った同業の配達員に「おつかれさまです!」と笑顔を送ってみた。むこうは虚をつかれたような表情を一瞬見せた後、「おつかれさまです」と返してきた。

 姿勢としては「猫背」「後ろ向き」が楽な俺だが「背筋を伸ばして」「前向き」をやってみよう。きっとできるさ。役者だろ? 劇団では作・演出の他、役者もやっている。社会の一員たる俺が-1から+1に変われば、社会にとっては+2の加点だ。意味あるよ。

つづく

この日の(嘘じゃない)UBER日記

この連載小説のまとめ


この文章で上がった収益は、全てボス村松の演劇活動と植毛に充てられます。砂漠に水を。セイブ ザ ボース。