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#608 バンド論113|銀杏BOYZ

以前に青春パンク編でオムニバスで紹介しましたが、本日は銀杏BOYZを紹介しましょう。

我々の世代にとってGOING STEADY(ゴイステ)はかなり人気のカリスマバンドだったので、ゴイステの解散はセンセーショナルでした。
そんなゴイステ解散直後、結成されたのが銀杏BOYZですね。


銀杏BOYZとは?

元々はゴイステを解散した峯田のソロプロジェクトとして始まったんですが、結果ゴイステのベースの安孫子と村井が加入したことで、3/4がゴイステメンバーという感じでスタート。

デビューからアルバム2枚を同時にリリースするという暴れっぷりで、更にはライブで峯田が脱いだり、とにかくアクロバティックなバンドでした。

僕は正直ゴイステ後半からのノリがちょっと苦手だったりしたんですが、その辺のノリがドストライクだった人々の心を掴み、かなりの教祖的な感じで峯田にハマっていく友人は結構多かったです笑
僕はそんなのもあり一線引いていましたが、楽曲はやはり気になったので聞いていましたし、良い曲は本当に良いと思います。
未だに気になって、新譜とか出たら聞いてしまう位、メロディメーカーとしての峯田には注目しています。


銀杏BOYZの聞いておきたい10曲

銀杏BOYZは結構ゴイステ時代の曲を歌ったりしているんですが、ゴイステ時代の曲はすべて選外にしています。ゴイステ時代の頃の方が良いので…笑

10位 あいどんわなだい

そんな感じで紹介するのは「あいどんわなだい」、英語で言うとI don't wanna die、死にたくないという意味ですね。
とにかく超ポップな曲で、これを聞いて元気にならならない人は存在しないでしょう。
ギターのリフから超ポップで、Aメロは歌詞から超ポップで、Bメロも超ポップで、「ジーザス!」も超ポップで、そして何と言ってもサビの「YES!YES!YES!YES!」なんてポップ極まりないですね!
名曲です。


9位 SKOOL KILL

この曲はゴイステ時代のUniversalを再構築した感じの曲ですね。
歌詞はもう超絶ストーカーの曲ですね。まさに先日紹介した「グミ・チョコレート・パイン」の世界から飛び出してきた賢三(というより山之内)が主人公な感じの曲です。
そんな感じでストーカーの歌詞ですが、メロディはポップという笑

ライブではほとんどまともに歌っていないのですが…これはもうちょっとちゃんと歌って欲しいですね笑


8位 日本発狂

この曲は何故か、アルバム発売前から動画がネットで転がっていて、その頃から僕も聞いていた記憶がありますので、銀杏BOYZで一番最初に僕が認識したのは恐らくこの曲でしょう。
シンプルだけど良い曲であり、解散直前のゴイステの楽曲は基本的に冗長だったので、「こういうシンプルなので良いんだよ!」と思ってました。

「ワールドカップに浮かれる渋谷の馬鹿どもに爆弾を落とすのさ」というのは、日韓ワールドカップの時期に作られたからですね笑


7位 いちごの唄

これは最近の曲と思いますが、とにかくポップな曲です。
イントロもカッコよいですし、Aメロの掴みとかも秀逸。
「だいじょばないけどだいじょーぶだよ」の歌詞もいいですね。

そして何と言っても「恋に堕ちてメタモルフォーゼ」というサビが強烈です。
名曲です。


6位 少年少女

今回初めて聞きましたが、やはり峯田のメロディセンスが本当に光る名曲ですね。
歌詞と言い、メロディと言い、PVのアニメーションも素晴らしい。
学生時代に聞いたら凄く感じるものがあるでしょう。時代を超えてもいつまでも青春のシンボルになれるのは素晴らしいですね。
こういう曲をやっぱり多く歌って欲しいですね。


5位 エンジェルベイビー

初期衝動バリバリの曲ですね。
イントロからカッコいいし、コーラスが入るAメロからいいですし、ちょっと落ちるBメロも良いし、そしてサビもいいですね。

ロックンロールは世界を変えて 涙を抱きしめて 
ロックンロールは世界を変えて エンジェルベイビー
ここにしかないどこかへ

何度も同じこと言ってますが、本当にソングライティング能力が高いです。
似たように聞こえるという意見があるのは少し理解できつつ…


4位 ボーイズ・オン・ザ・ラン

これはいつか漫画論でも紹介したい「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という漫画が実写化された際の主題歌ですね。
峯田は主役の田西役で主演も務めたくらい、銀杏BOYZとズブズブの映画でしたね笑
とにかくこの漫画が本当に展開が読めず、なかなか楽しい作品だったんですけど、それはこのバンドにも言えますね。


3位 東京

アコースティックな曲の中ではこの曲が一番メロウで良いですね。
そして何と言っても、この曲の歌詞の「出会えたよろこびはいつも一瞬なのに どうして別れの悲しみは永遠なの」という一説は、僕の敬愛する漫画家である土田世紀先生の名作「同じ月を見ている」のフレーズですね。
「同じ月を見ている」も漫画論で紹介したい限りです。

とにかくこの東京も名曲ですね。


2位 援助交際

この曲も前述の日本発狂に近しい印象で、シンプルで不通に良い曲なんですね。タイトルはガチですが、歌詞は普通に優しいラブソングだったりします。
メロディもメロウで素晴らしい。初期を代表する1曲ですね。

そしてこの曲の最後に何故かTHE JAMのIN THE CITYが流れます。これも謎ですね。


1位 夢で逢えたら

以前にも紹介しましたが、やはりこの曲が頭一つ抜けて最高ですね。
とにかくギターのイントロは割とベタというか、どこかで他にも聞いたような印象がありますが、Aメロがこれまで峯田が作った曲の中で、未だかつてないくらいに美しい。ベースラインも非常に秀逸です。

サビの「君に彼氏が~」の所もいいんですが、最終的にAメロに戻るという構成で、ブルーハーツの情熱の薔薇がそんな感じですね。そんな曲です。

ゴイステの次のシングル予定だったらしいですが、この曲は銀杏BOYZ名義で出て正解だったような気もしますね。


まとめ

そんな感じで振り返ってみましたが、やはり峯田の才能は凄いですね。
ゴイステは何回かライブで見ましたが、銀杏は一度も見たことが無いので、何かのフェスとかで見てみたい限りです。

そんな感じで割と青春パンクに定義されるバンドをチョチョイと紹介しましたが、今回で最後ですね(流石に175Rとかは10曲も知らないので…)

やはりこの時代の音楽を聴くと大学時代にタイムスリップします。そんな青春のバンドですね。

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