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#606 アルバム論33|ORDER-MADE-15 NUMBER SELECTION- / ZIGGY(1992)

アルバム論、ミスチルに続いてZIGGYのORDER-MADEを紹介します。
これもかなり思い入れのあるアルバムでした。

僕がこのアルバムを買ったのは小6の頃です。
何故か母親presentsの「1人1枚アルバムを買ってくれる」というラッキーイベントが発生し、特に欲しいアルバムがあった訳では無かったのですが、地元で唯一CD4を売っている電気屋に連れてってもらいまして。
で、4つ上の姉が「ZIGGYいいよ」という事で薦められ、購入に至ったのがこのアルバムで、今までミスチルのアルバムしか持っていなかった僕がロックに目覚めたのは、このアルバムか、布袋GUITARHYTHEM FOREVER vo.1のどっちかが切っ掛けでした(どっちが先か時系列忘れました)

そしてこの結果、僕はZIGGYからBOOWYXに遡り、LUNA SEAGLAYをリアルタイムで聞くロック少年になってしまったのです。


ORDER-MADE-15 NUMBER SELECTION-とは?

この年、ZIGGYは「YELLOW POP」というアルバムをリリースし、そのアルバムツアーのFINAL、武道館公演をもってギターの松尾とドラムの大山が脱退するんです。
故に、その第1期ZIGGYが終了することとなり、そのけじめ的な感じで本作がリリースされたと睨んでおります。

その名前が「ORDER-MADE」の通り、特注で作るだけあって、ファンからリクエストした上位15曲をそのまま収録するという男気溢れるアルバムとなっておりますが、ただ人気投票順に並べたわりには、盛り上がる展開が分かれていたり、バラードが重ならないでいい所に入っていたりとか、終盤の演出とか、なんとなくうまい感じで盛り上がる展開となっておりますね。

ZIGGYの入門編としては最高の作品です。


ORDER-MADE-15 NUMBER SELECTION-歌詞カード

このアルバムは未だにマイハウスにあるので、ちょっと写真を撮ってみました。


大分年季が入ってボロボロになっております


ZIGGYは蝶が好きでしたね、何でなのか理由は不明ですが


収録曲。しっかりと断りを入れております。


1曲目&2曲目、なかなか強烈でしたね。


稀代の名曲・GLORIAです。


こんな感じのイケてる集団でした。


ORDER-MADE-15 NUMBER SELECTION-全曲解説

1. I`M GETTIN`BLUE

ファン投票でもっと多くの得票を集めた一番の人気曲は、この曲「I'M GETTING BLUE(通称アイムゲッチ)」ですね。

雨が降って「俺はブルー(物憂げ)になってるけど、雨が止んだら探してた言葉が見つかるかも」って感じの曲ですが、とにかく当時の中高生のバンド心を揺さぶった曲であり、この曲を演奏したコピーバンドは多かったことでしょう。
この曲はバンドで合わせたら最高に楽しい系の曲です。
特にイントロ、Aメロのあたりなんて絶対楽しいですし、終盤のベースソロも相当楽しいです。


2. ONE NIGHT STAND

イントロのギターが印象的な、メロウな曲ですね。
GLORIAとかに得票するのではなく、それよりもこの曲の投票が多くて2位になる辺りが、やはりZIGGYのファンは精神的に大人な感じがしますね笑
普通にカッコいい+メロウな名曲ですね。


3. SING MY SONG(I JUST WANT TO SING MY SONG)

この曲も盛り上がりますね。
イントロの大山のドラムが良い感じです。
そしてこの曲はAメロの演奏部分が非常に良いのと、Bメロへの繋がりが良いんです。そしてBメロの「長すぎる夜のLONELINESS」のメロディもいいし、サビに繋がるコーラス、そしてサビの「ダイヤモンドのまばゆい光よりBaby まどろみをくれ」も最高。
大好きな曲ですね。


4. GLORIA

そしてこの曲でしょう。
ZIGGYの代表曲であり、この80年代ロックシーンを代表する曲だとも思っております。
シンプルな構成なんですけど、Aメロ、Bメロ、サビが全てメロディライン水準が最高級で、それに比例して盛り上がり度数も高くなってしまうという曲ですね。
やはりAメロの「歪んだ煙を見つめながら」の所が一番好きかもですが、中盤のベースソロもいいですよね。未だに弾けると思います。
そしてやはりこの曲は少し上の世代とカラオケに行ったら、大抵誰かが歌うのもいいんですよね笑


5. DON`T STOP BELIEVING

通称ドンストですね。
この曲のサビのメロディーはやはりずば抜けて美しい。
これまで紹介した1位~4位と、このあと紹介する6位はシングル曲なんですけど、この曲はアルバム収録曲にも関わらず健闘しておりますね。

とにかく本当に愛された曲です。
未だにライブでも演奏されているようですし、時代を超えて語り継がれるロックスタンダードですね。
やはり繰り返しになりますが、サビのメロディ「変わらないものなんて何一つありはしないから 無理のない話だね」の部分は大好きですね。
あとギターソロも好きです。


6. 午前0時のMERRY-GO-ROUND

そしてここでバラードが来ます。この曲はとても優しい曲ですね。
アコースティックをベースとした雄大なバラードです。
森重の声は多分バラードの方が映えるような気もしますが、とにかく美しい曲ですね。
中1の頃、僕等の学年で最も早くにギターを始めた友人がこの曲を弾いていてコードを教えてくれた記憶があります。
(我々の中学校はZIGGYが伝統として世代からちょっと離れてるんですが、ロック文化として伝わってました)


7. LET`S DO IT WITH THE MUSIC

この曲は前述「午前0時~」のc/wなのですが、両A面シングルだった曲で、ほとんどシングルのような曲なんですが、こっちの方がいいです!
とにかく洋楽チックな感じで、とにかくハードロック。ヘビーロックです。
その辺はエアロスミスやMr.BIGくらいしか知らないんですが、リフと言いメロディと言いイントロと言い、とにかくヘヴィーでカッコいいです。

そして歌詞もいいです。
「We're Working For The Money イライラさHoney 週末まで 待ちきれやしないぜ」とか、つい歌いたくなっちゃう歌詞ですね。


8. それゆけ! R&R BAND

この曲はZIGGYのデビューミニアルバムのタイトルであり、この曲が同名のリードトラックですね。
冒頭の森重のテンション高いシャウトから、裕也さんばりの「シェキナベイベー」のシャウト、そもそもタイトルの「それゆけ」の時点で分かってしまいますが、とにかくテンションの高さが垣間見えますね。
まだまだ若い、エッジの利いた森重が楽しめます。


9. BURNIN` LOVE

これは壮大なロックバラードですね。
この曲も前述の「それゆけ!R&R BAND」に収録されている曲で、デビュー時点でここまでエグいバラードを作れる辺りにZIGGYのメロディセンスの高さが垣間見えますね、
そしてこの曲の思い出は、中学生の頃でしょうか。音楽室にノートの切れ端が落ちており、それにこの曲のサビの英詩が書いてあったことですね笑
前述の通り、何故かロック少年の間でZIGGYが流行っている中学校だったんです笑


10. BORN TO BE FREE

この曲は遊び心満載の曲ですね。
歌詞は漢字の単語や四文字熟語と英語しかないという感じで、「ひらがな」「カタカナ」を排した曲で、この構成の歌詞の曲は未だかつてこのBORN TO BE FREEくらいしか知らないですね笑
そんな尖った歌詞ですが、曲はメロディアスで王道、ロックでありながらも覚えやすいサビでゴキゲンな曲です。


11. HOW

この曲も周りで人気ありましたねえ。
最後はギターのみでゆっくり歌って、そこから激しくなる紅風な感じで盛り上がる曲です。
とにかく曲がメロディアスなんですけど、展開とか歌詞もいいですね。
友達に対する鎮魂歌的な感じも示唆する歌詞で、まさにHOWって感じですね。
この曲はおいちゃんこと戸城作曲なんですね。THE SLUT BANKS然りおいちゃんもといDUCK-LEEの曲もやっぱり好きですね。


12. La vie en Rose

そしてこの曲も人気ありました。僕も大好きでしたね。
とにかく小学生・中学生にはたまらないカッコいい曲でしたね。
まずタイトルの「ラヴィアンローズ」の時点でカッコいいですし、意味が「バラ色の人生」と聞いて更にカッコいいですよね。
歌詞も終始ゴキゲンで、ギターのリフもいいし、あとはこの曲は何といってもピアノがいいです。
恐らくZIGGYの最高峰みたいな時期だったんじゃないですかね?


13. WHISKY R&R AND WOMEN

この曲はタイトルが凄いですね。
ロックンローラーが人生で必要なものを尋ねられ、「ウイスキー」「ロックンロール」「女」と答えたのでしょうが、それをそのままタイトルに持ってくるあたりが非常に熱いですね笑
やはりロックンローラーはこれくらい豪快で、不健全であるべきだと思います。


14. TOKYO CITY NIGHT

この曲も好きな曲です。
幻想的なイントロで始まり、東京の夜について歌うのがいいですね。
最近のライブでも歌っているようで嬉しいですね。
僕等の世代は「東京の歌」と言えばSADSのTOKYOかくるりの東京ですが、少し上の世代はこの曲でしょう。


15. I`M JUST ROCK`N ROLLER

そしてこのアルバム最後のこの曲、たまたま投票結果が15位で、アルバムの収録曲が全部で15曲だったという理由でラストになっただけなんですが、ラストで凄く映えるんですね。
まさにこのアルバムを通してZIGGYが主張しかったことって言うのは、「俺(たち)はただのロックンローラーだ」ってことだったと思うので、本当にラストを飾るに相応しいと思いましたね。
ギターリフは大好きです。


まとめ

このアルバムでZIGGYに魅了された僕は、現在進行形でZIGGYがちょうど「君をのせて」とか出している時代にリアルタイムで追いかけながらも、過去にも遡っていき、ORDER-MADEを出す前の「YELLOW POP」「KOOL KIDS」とか買って聞いたり、ORDER-MADE以降の「ZOO&RUBY」「BLOND 007」とか、全時代を聞いていましたが、やはり一番聞いたのはこのアルバム「ORDER-MADE」ですかね。

そんな感じで次回はジュンスカの「ONE」行きましょう!

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