マガジンのカバー画像

蹴球論

59
愛するサッカーについて語ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

#638 蹴球論58|2005年 高校サッカー選手権 〜セクシーフットボール旋風〜

これまで時系列バラバラに、サッカー界の冬の風物詩である高校サッカー選手権について紹介してきました。 僕の記憶にある選手権は、川口がいた93年度、森崎無双の94年度、柳沢がいた95年度、俊さんがいた96年度、本山と中田浩がいた雪の決勝97年度、宮原がいた98年度、市船が無失点優勝した99年度、大久保無双の00年、徳永がいた01年、小川佳純の02年、平山無双の03年、岩下がいた04年…と覚えていますが、その中でもセクシーフットボールの05年度はかなり強烈に、センセーショナルに自

#623 蹴球論57|2005年 コンフェデレーションカップ 〜光明〜

今回の蹴球論は2005年にドイツで開催されたコンフェデ2005について紹介しましょう。 前身のキング・シャハド・カップ1995から数えて、2001年大会、2003年大会に続く4度目の出場となりました。 コンフェデ2005出場国まずは開催国にして、翌年のW杯のホスト国となるドイツ。 そして前回の日韓W杯の覇者ブラジルと、各大陸王者の8チームによる大会です。 激闘のアジアカップ2004を制した日本、EURO2004を制したギリシャ、アフリカ王者のチュニジア、北中米王者のメキシコ

#604 蹴球論56|2005年ワールドユース 〜谷底の世代〜

2005年のワールドユースも紹介しましょう。 前回2003年ワールドユースは僕の同世代(1983)が活躍するという思い入れが強い世代で、BEST8まで勝ち上がった世代なのですが、その次の世代ということで僕の2個下、1985年生まれを軸とした世代が出場した国際大会ですね。 2005年 ワールドユース 日本代表メンバーこの世代は何といっても平山相太がキャリアも実際の身長も頭一つ抜けていました。 何といっても前回大会を飛び級で経験しており2ゴール決めてますし、もっと言うとその前年

#587 蹴球論55|2005年 ドイツW杯 アジア最終予選 〜激闘〜

昨日、2026年W杯アジア予選の北朝鮮戦が行われ、田中碧のゴールで1-0で勝利していましたが、20年前に遡ります!押忍! ドイツW杯 最終予選とは結構前の記事になってしまいまいたが、ドイツW杯2次予選、 「オマーン」「シンガポール」「インド」と同組になった日本は苦しみながらも全勝で予選を通過し、最終予選となる決勝リーグに進出しました。 最終予選の相手は、当時のアジアNo.1とも言われたイラン、前年のアジアカップでも日本を苦しめたバーレーン、そしてとにかく謎のヴェールに包ま

#578 蹴球論54|2004年Jリーグ ~マリノス2連覇~

2004年、色々なサッカーニュースを紹介しましたが、最後はやっぱりJリーグを総括しましょう。 2004年はドイツW杯予選で始まり、キャバクラ・セブン問題を経て、ヨーロッパ遠征、更にはアジアカップやアテネオリンピック、世界ではEURO04と、とにかく代表戦が非常に盛り上がる1年で、恐らく人生で一番サッカーを気合入れて見ていたのはこの時期だったと記憶していますが、JリーグもJリーグで楽しかったんです。 2004年のJリーグを制したのは、昨年に続いてマリノス。 ベストメンバーが

#563 蹴球論53|2004年アテネ五輪 ~谷間の世代の奮闘~

アテネ五輪のサッカー競技は一番熱中して見ていた記憶がありますね。 シドニー世代(黄金世代)は鬼強かったのと、当時1985年以降のアンダーが強かったのか記憶は定かでは無いですが、その強いと強いに挟まれた「谷間の世代」という不名誉な形容をされてしまう、そんな世代でした。 この世代の監督は人間力でお馴染みの山本昌邦監督。個人的にはかなり好きな監督でした。 そして前回紹介しましたが、食中毒に苦しんだり、まさかのバーレーンに敗れたり…とボロボロになりながらも予選突破。大久保がカッコ

#549 蹴球論52|2004年 アジアカップ 〜重慶の奇跡〜

2024年はあっさり負けてしまいましたが…2004年のアジアカップはドラマティックで、メチャクチャ面白かったです。 2000年大会で優勝し、2連覇の期待を受けての大会でしたが、激動で、波乱万丈で、傷だらけに、がけっぷちに立ちながら、期待に応えて連覇した日本代表。 アジアカップ史上、一番盛り上がったのはブッチギリでこの大会ですね。 アジアカップ2004 日本代表登録メンバーこの同時期、次回の蹴球論で紹介するであろうアテネ五輪があり、アジア予選を勝ち抜いたアテネ世代のメンバーは

#538 蹴球論51|2024年 アジアカップ ~崩壊~

3大会ぶりの王座奪還を目指した、2024年アジアカップが終わりました… 無敵と言われた、最強と言われた日本代表は思ったより早く、ベスト8で姿を消す事になりました。 残念ですが…今日のイラン戦後半を見ると、いつ失点してもおかしくなかったので、負けるべくして負けた感じはありましたね… アジアカップ2024 日本代表メンバーメンバーはこんな感じですね。 田中碧、鎌田が外れたくらいで、あとはほぼ固定のメンバーですね。 そんな感じでアジアカップは始まりました。 ここ数試合の親善

#536 蹴球論50|2004年 EURO2004 〜GIANT KILLING〜

EURO2004は一番真剣に見たEUROでしたね。 というのも、僕はこの時期ウイニング・イレブン・フリークでしたので、毎日マスターリーグやってたんです。マジで毎日。寿命削る勢いでやってました笑 故に、この時期は海外サッカーにかなり詳しかったんです。 「どこに誰がいるか」など完璧に把握していましたし、それが故に海外サッカーを見たくもなり、この時期は今考えても人生で一番サッカーに詳しかったですね。 そんな中で開催されたEURO2004、ドラマがありましたねえ。 EURO200

#519 蹴球論49|2023年 全国高校サッカー選手権

予定を変更して、本日閉幕した全国高校サッカー選手権について語りましょう。 優勝した青森山田高校の皆さん、おめでとうございます! ここ10年で4回目の優勝で、ちなみに準優勝2回、ベスト4が1回と、もう「高校サッカー=青森山田」と言っても過言では無いでしょう。 やはりオフサイドは大好きでしたし、過去に第74回大会(1995)と第80回大会(2001)の2回も紹介しているので、選手権は盛り上がりますね! 第102回 全国高校サッカー選手権 概要イメージキャラクターはジャガー浅野

#517 蹴球論48|2004年 ヨーロッパ遠征 〜Dragon Night〜

タイムスリップして2004年、僕が一番サッカーを楽しんでいた時期の手記を紹介しておりましたが、ここ数回は2023年Jリーグ(というかコンサドーレ)の総括や、レジェンド小野伸二の引退などを紹介しましたが、再度時計の針を2004年に戻し、今回はヨーロッパ遠征の手記を綴ります。 この時期のジーコジャパンの試合はメチャクチャ面白かったです。 采配に関しては依然として「・・・」ではありましたものの、とにかく相手がスーパービックネームで、とにかくエグかったので楽しかった。 以前に紹介

#496 蹴球論47|北海道コンサドーレ札幌 2023年後半戦と、2023年Jリーグを振り返る

30年目のJリーグも閉幕した所で、2023年のJリーグについて、コンサドーレ札幌目線を中心に総括しましょう! 2023年Jリーグ コンサドーレ戦績まずは赤黒軍団の、後半戦を振り返ってみましょう。 第18節 ● 1-4|セレッソ大阪(H) アウェイで勝っているセレッソでしたが、ホームで完敗! 荒野が一矢報いるも、ヘヴィーな敗戦で後半戦スタート。 相手は元コンサの進藤がフル出場。移籍して頑張っているようですね。 第19節 △ 1-1|ヴィッセル神戸(A) 後のリーグチャ

#489 蹴球論46|小野 伸二

日本サッカー界のレジェンドがまた1人、スパイクを脱ぐことになりました。 小野 伸二―天才と呼ばれた、サッカーの神様に愛された偉大なるサッカー選手ですね。 小野伸二とは?生まれは1979年で、稲本、遠藤保、高原、中田浩、本山etc…と言った、いわゆる黄金世代とカテゴライズされる世代でしたが、この黄金世代を代表する中心人物こそが小野伸二でした。 日本のブラジルと呼ばれた静岡県で育ち、貧しい家庭で育ったのでサッカー少年団に入れなかったにも関わらず、たまたまボールを蹴っていたボー

#469 蹴球論45|2004年 アテネ五輪 アジア最終予選 〜山本マジック〜

以前にワールドユース2003についても紹介しました通り、アテネ世代は自分の同世代であり、非常に思い入れがあって予選を観戦していました。 この世代(1981-1984)は「谷間の世代」と言われており、黄金世代(1979-1980)と比べると落ちると言われていましたが、1985以降の世代がそんな高かったわけでもないので、なぜこのように揶揄されていたのか今考えれば謎でした。 チームを率いていたのは山本昌邦監督。 トルシエジャパン時代もヘッドコーチとして仕えていた実績豊富な漢であ