レベル27 - EP1
2021年9月8日リリースされた、その名もEP1。
タイトルは非常にシンプル。
ジャケットデザインもシンプルながら洗練されててスタイリッシュです。
このEP、4曲入りですがなんと500円!
もちろんクオリティが低い訳ではなく、たくさんの人に手に取ってもらいやすいようにという思いからこの値段になってます。
しかも!!
特典にきっしょい絵のステッカーがランダムで1枚付属してます!
いや、きっしょい絵て…。
これは奥田画伯による、なんというか味のある手描きのイラスト。
詳しくは奥田さんのツイキャス配信かInstagramを参照してください…。
1.とりあいじゃんけん
かっこよくてスピード感のあるメロディ。
ですが自分だけ人に選んでもらえない切ない歌です。
「どうしてもっと上手くいきられないのかな。」
「どうしてもっと…」
もっと頑張らなきゃ行けない事は分かってるんだけどどうしたらいいか分からない。
そんな上手く生きる事が出来ない人に寄り添う曲。
最後の最後には迷いながらも1歩踏み出すところは奥田さんらしくもあり、彼なりのメッセージだと感じてます。
2.嫌いになったわけではないよ
好きな人にちょっといじわるして試して見たくなっちゃう曲。
距離が近すぎて、だからこそ距離をとって測ってみたくなってしまうんでしょうか。
勝手と思いながらも自分や相手の「好き」を試したい。
構成自体は爽やかで特にドラムの疾走感が良いです。
そしてアーサー君のギターがとてもカッコイイ!
ワウペダルやフレーズの展開から主人公の焦りや戸惑い、熱意が伝わり気がします。
これはベースも同じで、しっかり聴けば聴くほど気付きがたくさん増えます。
歌詞もそうですがコード進行からも分かるオオタさんの作詞作曲。
3.こっちを向いて
この曲はメロディも歌詞も切ない、好きな人に振り向いて欲しい曲。
「あなたの好きな色を纏っているよ」
「お気に入りの歌詞とメロディをアルバムの中に収め込んだ」
「今日あなたの好きな歌がひとつ増えるように」
は曲中の主人公が大切な人を思っているセリフにも見えますが、今この曲を聴いてる人がレベル27を好きになってくれるように願ってるようにも聴こえます。
そして最後その大切さを改めて噛み締める。
他の曲よりもギターはシンプルに聴こえますが、アルペジオがキラキラとした美しく心を彩るように感じます。
ベースラインも一見シンプルですがその中で飽きさせない変化のあるフレーズ。
とくに間奏でリードギターが目立ってる中、ノリさんのベースもしっかり存在感があってカッコイイです。
存在感はあるんだけどあくまで華はリードギターに任せる!背中は任せろ!
というくらいにさえ感じました。
僕にとっても好きな曲です。
4.誰かの綺麗事
この曲はレベル27の初CDである「ゲームをはじめる」に収録されていた曲。
メンバー脱退加入やきっと他にも色んな経験を経て、改めて現在のメンバーで再収録されました。
そんな色んな思いがあるからこそ、それらを今背負ってその先に向かおうとしてるのだと感じます。
それはファンの目線でもきっとそうで、長く見てる人ほど今改めてこの曲をアレンジされたことにそれぞれ思いがあると思います。
「心が狂ったような顔で笑ったらあなたは私を見てくれるのかな」
ライブや音源で曲を聴いただけでは気付かない、
歌詞カードを見てはじめて全てがセリフで構成されてる事に気づきます。
他の誰にでもなくこの言葉を、この歌を「あなた」に届けるために。
もちろん真意は作者である奥田さんにしか分かりませんが、「ひとりでも生きている」と思ってるのはあなたひとりだけじゃない。
あの日の誰かの言葉が綺麗事だったとしても。
奥田さんなりの応援だと思います。
5.最後に
レベル27はツインボーカルで作詞作曲も2人なので曲に込められた想いは2人分楽しめます。
その違いは曲調や歌詞、構成など聴けば聴くほど2人の性格や特徴に気づくのではないでしょうか。
どちらかと言うと生きていく中で悲しさや迷いや孤独の中で苦しんでる人に寄り添ったり元気づける曲が多く、ライブでは静かに熱い闘志を感じる一方、
ツイキャスやラジオではリスナー参加型で斜め上な感性の奥田さんが率いる面白配信。
知れば知るほど彼らの面白さと優しさと生きづらさに気づいていくと思います。
東名阪ツアーやサーキットフェスなどにも積極的で、いつ売れてもおかしくないと、
いや、今すぐにでも売れてくれ!と思ってます。
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