詩③

コーヒーをかきまぜる

ぐるぐるぐる
ぐるぐるぐる
くるーくるー

真っ黒の液体では
動いていることは
よく見えないけど
激しく動いている

何もかも塗り潰す
慈愛の黒が美しい
あれもこれも全て
隠しては飲み込む

ぐるぐるぐる
ぐるぐるぐる
くるーくるー

ミルクを入れてみる

綺麗な渦巻きが
美しい対比を描き
白、黒、白、黒
なんだかそれは
くっきりしすぎて
少し刺激が強い

曖昧でいいんだよ
白黒つけなくても
距離を置いたって
後回しにしたって
それが何でいけないの?

だってほら、
こんなにも
優しく甘くなる

#詩

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