ぼそ

詩をはじめました。 bluesky https://bsky.app/profile/…

ぼそ

詩をはじめました。 bluesky https://bsky.app/profile/readingpoetry.bsky.social #詩

最近の記事

詩⑪

・ ・ ・ 落 ち る

    • 詩⑩

      私は全てが欲しいわけじゃないの 愛が欲しいわけじゃないの 少しだけ ほんの少しだけ こっちを向いてくれる時間がほしいだけ 私のことを思う時間をもってほしいだけ 遠く離れて そのままで 熱も触感も何もいらないの 約束も言葉も何もいらないの 少しだけ ほんの少しだけ 私のことを思い出して 口角を上げてくれるだけでいいの #詩

      • 詩⑨

        黒の中の黒 白の中の白 何色だって同じこと どっちもよく見えなくて でもどっちが良いの? 見えなければ 何も伝わらない 何をしても分からない 混ぜたところでそれは同じ 灰色の中の灰色になるだけ でもさ 見えたらいいの? 伝えたらいいの? 見えたところで 何にもならないことのなんと多いことか わかったところで 何にもならないことのなんと多いことか 伝えたところで 何にもならないことのなんと多いことか だったら ゼロなのかな? それも違う気がするけど

        • 詩⑧

          それは、おだやかな人 それは、あたたかい人 それは、ていねいな人 それは、自由を好む人 それは、優しく話す人 それは、思慮ぶかい人 そ

          詩⑦

          なにか思うことがあると 心の中の薄霧が 気にする度に濃くなって 白いうちはいいんだけど それはだんだん 色づいてくる 歩み寄っても 言葉を選んでみても ならばと 断ち切っても 離れても 思い切って 気にしない振りをしても 歌っても踊っても? ほとんどが濁ってくるのに ただほんの少しだけ 綺麗に色づくことも あるにはあった だから今まだこうして ここにいられるのかも しれないね 薄靄の中を 一緒に歩く 私の手は2本しかないから それは2人だけでいい #詩

          詩じゃない小話〈猫の日に〉

          あたしは琥珀。 このしなやかな身体 スっと伸びたしっぽ なめらかな毛艶 思わず触りたくなるでしょう? 少ししっぽの先が曲がってるって? それはチャームポイントよ。 大きな目はヘーゼル。 ほら、吸い込まれるように綺麗でしょう? 猫なら鳴いてみろですって? ふふん あたしは子猫じゃないの。 大人はそんなに鳴いたりしないものよ。 好きな物は何かですって? そうね グレインフリーのカリカリをいただいてるわ。少しアレルギーがあるからこのごはんなら体調がとてもいいの。 ち

          詩じゃない小話〈猫の日に〉

          詩⑥応援歌

          厚い雲の隙間からもれいづる 青い空の光輝く様が眩しくて 目をすがめつつ 目の奥に残像を焼き付けつつ その澄み切った爽やかな色を 瑞々しさで溢れるコントラストを それでも見ずにはいられない 遠い青空は 遠い記憶につながり 私にとっては もう遥か彼方に 霞んでしまった記憶を ぼんやり浮かび上がらせる 離れた微かな繋がりに 少しでもあたたかみが 伝わりますように 少しでも明るさが 伝わりますように 少しでも真心が 伝わりますように #詩 #大切な存在である知人に向けて

          詩⑥応援歌

          詩⑤

          深く繋がれば繋がるだけ 色が濁ってくる気がするのだけど 例えば そう 海の底に深く深く沈んでいく きっとそこは清廉で静謐で 美しい世界 でも苦しくてずっとは居られない 例えば そう どんなに近くずっと居ても 求め合っても 私たちは チョコレートみたいに溶けて ひとつになったりはしない 例えば そう クラスメイトは 本当は全然友達でもなんでもない その時だけのつながり それが心地よくもあり それが切なくもある 例えば そう 映画感で同じ映画を観てるみたいに その時だけ強

          詩④

          別にいいんだけど 別に気にしてないんだけど 私じゃない誰かの話でなら 貴方は笑うのね 嫌われてる訳では無い 気を遣われてる訳でもない でも好かれてる訳でもない 私も私の話で貴方を 笑顔にさせたいけど 何も言えなくて ただ薄笑いを浮かべて ただ黙ってそこにいるだけ そんな私を 気にしてもくれないのは いいことなのか 悪いことなのか ここに居ることが 辛い気がするけど ここから離れることの方が ずっと辛い気がするのは もしかして 私の勘違いなのかもしれない 別にい

          詩③

          コーヒーをかきまぜる ぐるぐるぐる ぐるぐるぐる くるーくるー 真っ黒の液体では 動いていることは よく見えないけど 激しく動いている 何もかも塗り潰す 慈愛の黒が美しい あれもこれも全て 隠しては飲み込む ぐるぐるぐる ぐるぐるぐる くるーくるー ミルクを入れてみる 綺麗な渦巻きが 美しい対比を描き 白、黒、白、黒 なんだかそれは くっきりしすぎて 少し刺激が強い 曖昧でいいんだよ 白黒つけなくても 距離を置いたって 後回しにしたって それが何でいけないの?

          詩②

          たとえばママが年老いて どうしようもなく別の人みたいになってしまったら どうしようもない病気になったとしたら 君たちは2人で何とかしようと思うかもしれない 2人で力を合わせれば乗り越えられる いい子の君たちはきっと思うだろう 楽しいことたくさんあったね ママは2人がいてとても素敵な人生だったよ じゅうぶん幸せだった もう満足した ありがとう だからまさかの時は誰かに頼って そして 必要ならば諦めて 2人に迷惑かけないこと 2人がそれぞれの生活で幸せになること それがマ

          詩①

          選ばれない悲しさ と 選ばれない安心感 選ばれないからこそできる 自由さ と 選ばれないからこそ沁みる 孤独感 選ばれたいのか 選ばれたくないのか それは服を着る時に似てる 着たい服がないの 目の前のクロゼットにたくさん服はかかってるのに 今 着たいと思う服は無い それは食べる時に似てる 食べたいものが無いの お店には沢山食べ物が売ってるのに 外に行けば店も沢山あるのに それは私にも言える 好きな人が居ないの 世の中には人が溢れているのに 私には友達が