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子どもを護るために、私たち大人ができること

みなさん、こんばんは!
性と生 共育を一緒に考えていく
女性のために問うコーチ たけちみり です

今日は、こどもの日なので
こどもを護るために、大人ができること
についてお話をしていきたいと思います

トップの画像にもしている
『No:拒否する Go:逃げる Tell:話す』
という言葉は
NPO法人 CAPセンター・JAPANプログラムのものです

自分を守るために大切なこの3つ
どれも大切だなあ…と思うのですが、実際に何かあったときに
果たしてこれができるでしょうか…?

嫌なことがあったときに『嫌だ』と言うこと
これってすごく難しいなぁ…と感じています

今日は私の体験と共に
『No』と言っていいんだよ、ということが少しでも伝わりますように
という願いを込めて綴っていこうと思います

※もちろん、性被害の加害者が悪いことは言うまでもなく!
そのうえで自分や子どもを守るために必要なことや
加害者にならないためにも大切なことを伝えたいと思います

Noというのは、わがままなこと?好きな人なら我慢すること?

『No』とハッキリと伝えることは、日本の社会においてなかなか難しかったなぁと感じます

『No!』というと
「わがままだ」
「口答えするな」
「輪を乱すな」
「空気が読めない」
などと言われた経験が、誰にでもあるのではないでしょうか?

実際にわたしも振り返ってみると
自分の親や学校の先生から
Noということを禁止されることが多かったように思います

現に私は、性被害やデートDVに遭ったことがあるのですが
その時に私は『No』も『Go』も『Tell』もできませんでした

『好意を持ってくれているのかもしれない』
『この人に限ってそんなことをするはずがない』
『こんなこと誰かに言うなんて恥ずかしい』
と誰にも言えなかったけれど、今思い返せばとても心は傷ついていましたし、憤りも感じていたと思います

今、その経験を振り返り
性犯罪から身を護るためにも
子どもに必要なことを伝えていくことって大切だなと改めて感じています

わたしも今勉強中なので、
勉強していることを皆さんに共有出来たら嬉しいです!

Noはわがままではなく、自分の大切な意思です

①プライベートパーツを教える

保育園の保健室で働いていたため、プライベートパーツについて、子ども達にお話していました

プライベートパーツは、人に見せるものでも見せられるものでもないし、
人に勝手に見られたり触られたりするものでもないと伝えていました

特に、保育園の年長児は女の子のパンツを見たがったり…ということもありますが、その都度しっかりと伝えていく必要があります
間違っても『好きだからちょっかいだしたくなるんだね』なんて伝えないこと。こういうことをするのは、好意をもってくれているからなのか…という認識を与えかねませんし、これらも性暴力のひとつである認識を子どものころから伝えていく必要があります。

性暴力?子どもだから遊びの一環なのでは?そこまで言わなくてもいいんじゃない?
という声もありますが、そんなことはありません。
それを当たり前とすると、『子どものスカートはめくってもいい』『遊びの一環ならプライベートパーツに触れてもいい』『好きな人には、ちょっかいを出していい』なんて認識する大人に成長してしまうかもしれません。
加害者に育てないという意識も大人がもっておかなくてはなりません。

また、
大人だから見てもいい、親だから許可なく見てもいい というものでもありません

保育園では、安全上このようなトイレであることが多いのですが👇

上と下が開いている

これは安全上このようにしているのであって、上から覗いたり、勝手に上から鍵を開けていいものではありません。

今でも覚えているのですが、私は幼少期に上から覗いでくる先生のことをモンスターのように感じていました。いつも大好きなはずの女の先生なのに、です。下から覗いてくる男の子と目が合うのも恐ろしい気持ちになっていました。
いまでも完全に封鎖されていない個室でのトイレは、どこかから覗かれているような気持ちがして落ち着きません。

保育園勤務時に、『先生~トイレ終わった〜』と子どもから声をかけてくれた時には
ノックをして、開けても大丈夫かな?と声をかけ許可を得てから開けるようにしていました
また、拭くときも、まずは自分でしてもらって、手を貸すときには『お手伝いしてもいいかな?』と本人にその都度許可をとります
これは他人だからではなく、親子でもこのように対応するのがいいと思います

プライベートパーツの説明をしているのに、日頃そのように対応していなければ、こどもには伝わりません

親だから、大人だから、先生だからと許可なく見たり、触っていいわけではないということを、日頃の態度から伝えていくことが大切です

プライベートパーツについて、分かりやすくまとめられている絵本はこちら☝️

性教育と聞くと、改めて話をしなければならないと感じるかもしれませんが
絵本に興味がなくても、前述したように日頃の言葉と態度で伝えるので十分だと思います

許可をとる、というのは自分を尊重してもらえているという認識に通じると思っています

②NOと言うことを、自分にも子どもにも許す

①プライベートパーツについて、お話ししましたが、
プライベートパーツに限らず、
『嫌だ』『怖い』『不安だ』『痛い』『腹が立つ』『悔しい』『悲しい』
『もやもやする』などの気持ちになることがあったら、はっきりとNOと言っていいことを、子どもに伝えていくことが必要です

親だと、どうしても自分と子どもを重ねて考えてしまうことがあると思いますが、自分と子どもは別の人間であり、境界をしっかりと持ち、それぞれに尊重される存在であるということを親が認識していることが大切です

親子なんだからいいじゃない、自分の子どもだからこんな風に過ごしてほしい、など様々な感情は湧いてくると思いますが、親の希望を叶えることが子どもの役割ではありません

子どもがたとえ『NO』と言っても、親の存在や育て方を否定しているわけではありません
意思を伝えることと、否定することは別物であることを親が子供に伝えていくことが必要です

また、親が『NO』ということを日常的に言っているということも大切だと思います。親が『NO』と言えずに、無理をして『YES』と言っている様子を見ていると、子どもは無意識に『NO』ということは悪いことなんだ、と認識してしまうことがあるように思います

親が自ら『NO』を日常的に誠意を持って口にする
子どもが『NO』と言った時には、一度しっかりと受け止め理由を聞くなど
自分も相手も尊重する伝え方を伝えていくと『NO』って言っていいんだ!と思えるようになり、自分の心の中の小さなモヤモヤにも気づけるようになります

子どもがNoという時に過度に心がざわつく方は(私がそうでした)自分にNoを許せていないのかもしれません。コーチングセッションでそのようなざわつきをお話しするのもいいと思います。

ちなみに、お互いを尊重するということを伝えていくことが必要なのであって、全て子どもの言うとおりにすれば良いということではありません

子どものNOの『気持ち』を受け取め、『気持ち』を尊重することと
子どもがNOと言った『行動や事柄』をすべて受け止め、許可をすることは
似ているようで大きく違います

なかなか難しく、筋トレが必要ですが…
私は筋トレ真っ最中です!

コーチング的思考は、このあたりの子どもとの対応においても非常に活かせると感じているので、子育てに活かせるコーチングのワークショップも開けるといいなあ…と思っています

NOと言えることに少し関連しているのがこちら👇

子どもの性犯罪、と聞くと知らない人や怪しい人という認識をされがちですが、いつもよく見ている人や家族でもそういうことがあるかもしれない、何気ない日常の中でもこういうことがあるかもしれない、を学べる絵本です

文字が多いので、難しいかな?と懸念していましたが、年長さんクラス(5歳児クラス)の子たちは、みんなとても真剣に聴いてくれました。エピソードが多いので、抜粋して読んだところ、ちゃんと全部読んで!もう一回最初から全部読んで!とアンコールが起こったほど。
おススメの本です。

ちょこっと豆知識:イヤイヤ期が起こる理由

NOということを受け止める、ということで頭によぎるのが『イヤイヤ期』

4歳くらいになると、子育て落ち着いてきたな~と感じましたが、
子育てで一番大変だったのいつ?と聞かれると、
『ベタだけど、イヤイヤ期の時期だね』と必ず答えています 

イヤイヤ期の子どもは、欲求を抑える【脳の前頭前葉】があまり働いていません
脳が発達し、前頭前葉が成熟すると、欲望を抑えられるようになり、イヤイヤ期が収まると言われています

ちなみに、親がいくら躾を頑張っても、叱っても、我慢させても、子どもの【前頭前葉】が発達することはありません

家電として例えるのも不思議な話ではありますが、
最新の機能が備わっていない携帯に『どうしてこの機能がないの!』と大声をあげても、その機能が急に備わるはずはありません
アップデートされる日を待つのみ、です

そんな風に怒っている人が携帯屋さんにいたら、そんな無茶な!と思ってしまう気がしますが、子育て中はそう思えない時も多々ありますよね(わたしは、こんな時ありました。へへ)
初めから、『今はその機能がないんだな』と思っていれば楽かもしれません。

ただ、こどもに分かりやすいルールを作ってあげるのは良いそうで、
この音楽が鳴ったら食事の時間だよ とか
耳や目のイラストのカードを作って、今は口じゃなくて耳で音を聞く時間だよなど
言葉だけじゃなく、絵や音でこどもに伝わりやすい方法で伝えていくと脳の発達を育むことにも繋がるそうです

③相談できる関係性でいる

子どもが、愛されていると実感するためには、触れ合うことが大切だと言われています

愛情ホルモンと言われることが多い『オキシトシン』
ハグやタッチングによって『オキシトシン』が分泌されて安心感が増し、自分は愛される存在なんだ、と認識することができるそうです

ただし、これもプライベートパーツに触らないタッチングで。相手が嫌がる場合は触れずにそばにいるということだけでも意味があるようです

また、傾聴することも大切です

子どもが話している時は、目を見て話す・最後まで聴ききる・受け止める・尊重する
これらを日頃から行うことで『自分の話は聴いてもらえる』という思いが育まれ、何かあったときに『Tell』してくれることが期待できます

余談ですが、イエスマンという映画を観て、
息子から頼まれることを全部YESという日を作ってみました。
日頃いかに息子に『待って』と言っていたかを痛感しました。大切に話を聞いてもらえない、というのはきっと子供に伝わりますね。
それ以降、声をかけられた時は目を見て手を止めて話を聞くようにしています。どうしても難しい時も、目を見て手を止め事情を話し、あとこれくらいで話を聞ける、と伝えるようにしました。

もしも、子どもがTellしてきてくれた時には
話してくれたことを認める・被害を受けた方は決して悪くないこと、間違っていないことを伝える・絶対的な見方であることを伝える
ことも大切です

わたし自身、自分に起こったことをひとに話すのは、とても勇気がいりました

自分のせいだよって言われるかもしれない
こんなことを話して、相手を困らせるかもしれない
人を恨んだり、憎んだりしたくない
そんな思いがあったからです。

でも、すべて話を聞いてくれて、感情を出せない私の代わりに怒ってくれる人を見た時に、初めて自分のことを被害者だったのだと認知することができたように思います

感情を共に味わうって、本当に温かいなあって
コーチングを学んで感じています☺


終わりに

随分と長くなってしまいましたが、こうして綴ってみると、改めて大人が子どもに伝えていくことってとても大切だなと感じます

そして子どもに伝えるには、
大人がそれを実践しているというのもとても重要に思えます

少し先の人生をいく子どもの先輩として、
子どもを護れる大人として、
一つでも何かの気づきが贈れていると嬉しいです

ここからは夢の話✨
今後、親だけでなく、子ども達にも性教育を通して
自分の心身を護る術を伝えていけたらいいなあと思っています
保育園だけでしかしたことがないので、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人。それぞれのライフステージにあった性教育を提供できると嬉しいです。

がんばるぞっ(';')!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
皆様の子どもたちが健やかに育ちますよう、お祈りいたします🙏

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Boshito(母子と)では
保育園の保健室で勤務をしていた看護師の たけちみりと、気軽に雑談できるサービスも提供しています

サービス名に名前を入れるのは少し恥ずかしかったけど
『この人だから、話したい!』と思っていただける存在でいれるように、と自分自身への喝でもあります。

子育て中の小さな「ハテナ」や
友達でもなく家族でもない誰かに聴いてほしいお話
病院に行くほどではないけど、ちょっと気になっている子どもの心身のこと
など、お気軽になんでもお話しください

詳しくはHPのメニューからどうぞ🌱
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ご自分の気持ちや価値観をしっかり味わいたい方
子育て中モヤモヤを感じている方は
コーチングセッションもおススメです

それでは、楽しいGWを!!♡




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