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1001 満月シスターズ

よく友達と家族の話をするんやけど、お姉ちゃんがおる2人の女の子と話してたら、それぞれの姉がバグってるらしいと聞いた。バグってるってなに…と思ったら、両方とも母親からの愛情を30過ぎても欲してるらしい。

もちろんそれがおかしいとかではなくて、2人とも「子供の頃に妹ばっかり可愛がられてた」ってよく言ってるらしくて、いまだに母親にその態度を見せるらしい。

これってどういうことやろう?って話してたんやけど、自分が子供の頃の記憶はないけど、ある程度の年齢になった時に妹ができるとそればっかり記憶に残ってしまうからなんじゃないか、って話になった。そうすると、可愛がられてたはずやのにその記憶がないから妹が贔屓されてたように感じるんじゃないか、っていう。結構これ的を得てんじゃないかと思うんやけどどうやろう。

自分の母親も4兄弟の末っ子で、上にお姉ちゃんがいたから聞いてみたら、まさしく同じようなことを言ってた。「あんたばっかり可愛がられて」とか「お出かけする時はずっと留守番やった」とかよく姉に言われてたらしい。母親の母、つまりおばあちゃんは早くに亡くなってしまって、会ったことないんやけど、そんなに「妹ばっかり贔屓する」ことが頻繁に起きるとは全然思えんし、原因はこの記憶してる部分の違いにあるんじゃないかなと思う。

これ、じゃあどうするかって話なんやけど割とどうしようもないというか…わかりやすい答えが見つからん。妹を連れ出す時は姉も連れ出すとか、物心ついても同じだけ可愛がるとか?とはいえお母さんのリソースにも限界あるしな。一人っ子やし子供おらんから他山の石やけど、これって結構深刻な問題なのかもしれん。

そして、世代的に仕方ないんやけど、こういう話をするときにお父さんがほとんど不在なのがまた不思議やなと思う。お母さんが中心になるしかない時代やったのかもしれんけど、ここまで出てこんかと思うくらいお父さんの話は出てこん。まあお父さんはそういうもんやから、みたいな諦めみたいなものが、自分のずっっと先に向けられてる意識を目の当たりにするようでちょっと寂しくなる。今日は十五夜

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