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展示会で配布したパンフレット掲載データ抽出の裏側

菩薩さまです。こんにちは。

9月の東京ゲームショウ、10月のアドテック東京と、初めての展示会への出展を軽経験してきました。そんなブースコンセプトやノベリティ制作の舞台裏、当日の様子などを広報の人が記事にまとめてくれました。

アドテック東京、出展までの舞台裏
https://www.ca-wise.co.jp/news/post-257

今回のBOSATSU白書では、上記では触れられていない「パンフレット」制作の裏側を紹介します。

展示会で配布したパンフレットはこちらです。

こちらに掲載した「ROAS改善率 219%」の算出と、その経緯やデータの抽出方法について説明します。

この手のパンフレットに掲載する数値は、注釈程度で説明するのが一般的で、なかなか表立って説明する機会も場所もありません。でも実は地味に大変なのです。

アピールポイントは「ROAS」に決定

BOSATSUは四半期に一度、大きなロジック変更や機能追加などのメジャーアップデートを行い、最新のアドフラウドに対応しています。具体的な内容は公開できませんが、広告主様の獲得効果や投資対効果の最大化などを実現させる機能リリースとなっています。

多くの広告主様が特に気にされているのが、ROAS(Return On Advertising Spend:費用対効果)。そこで、アップデートの前後での広告効果がどのように変化したのかにフォーカスし、調査結果を展示会で紹介することにしました。

BOSATSUは、悪意のあるアプリやBOTによるクリックを防ぐ機能があり、その精度を上げれば上げるほど無駄なクリック(からのCV)が減るため、広告費用を抑えることができます。(何によって収益化しているかにもよりますが)獲得ユーザーがアプリ内で課金する金額合計は変わらない場合、これが結果的にROASが向上すると結論付けたのです。

対象となるデータの選定と抽出

まずアップデート前後で、予算規模や配信先など、同じ条件のアプリ広告案件を見つける作業から着手しました。

しかし配信メディア数、配信先は膨大(3.7M=3,700,000!)で、メディアによって獲得ユーザの品質が変わるなどの誤差が考えられます。できる限り同じ条件で調査するため、同一メディアに配信していた案件に絞りました。

調査対象は、6月上旬のメジャーアップデートの前後1ヶ月間に獲得したCVを対象にしました。アプリ内での課金金額については、アプリ利用からある一定の期間経過後に行われることも予想されるため、2ヶ月間を対象としました。

こうして対象期間が決まりました。

【アップデート前】
獲得期間 5/1〜5/31
課金集計期間 5/1〜6/30(60日間)

【アップデート後】 
獲得期間 7/1〜7/31
課金集計期間 7/1〜8/31(61日間)

ただ、アプリ課金がROASにダイレクトに影響するため、以下を考慮しました。

■ 課金集計期間の日数
1日違うことによっての誤差の可能性も議論しましたが、日別金額をみたときにさほどのインパクトはなかったため誤差の範囲と判断し、無視することにしました。

■ アプリごとの内部イベント
今回の集計対象は、広告配信経由で課金したログを対象としていたため、テレビCMなどの他プロモーションからの獲得は反映されません。さほど気にはならなかったのですが、アプリ内イベントについては、カレンダーに反映し、同じ回数行われていたアプリを対象としました。

以上を加味して、いざ集計!

ここまでをまとめると、集計条件はこのようにに決まりました。

1.同一アプリで、アップデート前後で、同じメディアに配信していた
2.アプリのイベントもアップデートの前後(ほぼ)同じ回数行っていた(イベント規模もある程度加味)

1で対象となったアプリが37抽出され、2の条件を加えると、20がヒット。その中からランダムで抽出し、ROAS(%)=課金金額/広告配信費で算出したところ、パンフレットへ掲載した219%がはじき出されたのです。

さいごに

今回は集計対象がゲームカテゴリしかありませんでしたが、現在、配信しているカテゴリが増えているので、今後は他カテゴリでも集計してみたいと思います。

ゲームカテゴリのアプリでは効果が見受けられましたので、広告主様の方々、是非BOSATUへの配信をご検討いただけましたら幸いです。

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