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陰キャラが勇気を出して委員長に立候補した結果

高3の3学期。


自身のヒエラルキーを高めたいと入学時から常に思っていたが、
特に具体策をとれずに高3になる。


自分は相変わらずいじめの一歩手前までいきそうないじられキャラとして常に君臨していた。

遊びに出かける時の幹事や
授業後の清掃タイムなど、
面倒なことがあれば何かとやらされる。


自分が好きでやる分には問題ないが、
人に言われてやらされてるのが
雑に扱われるような気分になり不愉快だった。


そう。
人に言われるのが嫌なんだ。


どうせ面倒なことしないといけないのなら、次何かあれば自分からやってみよう。

そう結論づけた。


高3の3学期のはじめ。

学級委員を決めるホームルームが始まった。


1、2学期はサッカー部部長で男女関わらず愛されていたKちゃんが担っていたが、今回はやらないと言う。
ということで別の誰かがやることになるのだが、誰もやりたがる人はいないのはクラスの面子的に見て明白だった。


(あ、これ自分がやらされるやつだ。)


瞬時にそう思った。

いつもそうだ。


瞬時に思ってしまうことそのものに、悔しさが滲み出てくる。


だったらもう、
自分から名乗り出よう。

自分から名乗り出れば、
見直す人間も出てくるんじゃないか?


そう思ってる間に
担任の先生が話し始める。

先生「はい、じゃあ今学期の委員長になりたい人ー?」

クラス内に一瞬沈黙が走る。
誰もなりたがらないのがその瞬間だけで充分に伝わった。

大量の冷や汗をかきつつ、
重い腕を思いきり上に上げる。

その瞬間クラスメイト全員
僕に注目した。

全員からの注目を浴びるのは早々ないことだ。
震える手を、必死に抑える。



どうや。自分も本気出せば自分から率先して行動できるんや。

お前らどうせ俺に委員長をなすりつけるつもりやったんやろ?

だから俺から手を挙げたんや。


とクラスメイトに言えるはずもなく、
無言で手を挙げたまま硬直する。



すると、、、

友人A「え、なんでお前?」

友人B「え、どうしたどうした?w」

友人C「そこでオマエなんやw」


クラス内が少しざわつく。

爆笑されるわけでもなく、
ブーイングを受けるわけでもなく。

くすくす笑ってる人、驚いてる人、引いてる人、どよめいている人
様々いたが
一瞬で察した。


あ、スベった。


そもそも誰も僕が委員長になることをのぞんでなかった。

かといって絶対やめてほしいと思うわけじゃないし、
まぁお前が手を挙げるんやったら
もうそれでええんちゃう?

と言ったような空気だった。


こうして委員長になったわけだが、
3学期中の仕事はほぼ何もない。

唯一仕事と言えば
卒業式前のホームルームで仕切る役目だったが、何もできなさすぎて副委員長が全てやってくれた。

恥ずかしすぎて具体的にどのような状況だったか何も記憶にない。


委員長らしいことを何もできず、高校を卒業した。



あれから10年以上経った今思う。
自分のことしか見えてないと、
ズレたことしかできなくなるなぁと。


自分は周りにどう思われているかはどうでもいい。
余裕を持って周りを見ようと、今では日々意識している。

つづく

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【当noteの発信内容】

当noteは、

占い師からただのフリーターになった何者でもない32歳の男が、

自分史を通じて

自身の人生のミッション(役割)を見つけだすことで、

自分探しの旅を終わらせるまでの軌跡をつづっていく。

人気占い師から、ただのフリーターになった男の話

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つづく

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