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国内メーカーやスタートアップ企業などを渡り歩いた挙句、何か違う道に入ってしまっていると…

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国内メーカーやスタートアップ企業などを渡り歩いた挙句、何か違う道に入ってしまっているところ

最近の記事

無職は忙しい

夏のある日、私は自分のGoogleカレンダーを見つめた。 思ったより忙しい。 先月末、仕事を辞めたはずだ。朝起きて出社することもしていない。 朝は10時過ぎに起き、夜はオールナイトニッポンをリアルタイムで聴くような生活をしている。 なのに、予定表には案外色々なことが書き込まれている。 忙しかった原因の一つは引っ越しだ。 会社にいた時に既に決まっていた引っ越しがあり、それがこの月にあった。 15年ぶりくらいの引っ越しで感覚を忘れていて、なかなか手際が悪かった。特に捨てていく家

    • みっともない仕事の辞め方

      今の仕事を辞める。これはもういい。決定事項だから。 問題はどうやってやめるか。 今まで転職してきた時は全て円満に辞めてきた。多くの人がこなしたであろうルーチンだ。 転職先が決まる→退職の意を上長に告げる→形式上の引き留めがあることもあるけど、なんだかんだで了承される 今回はまず転職先が決まってない。これは仕方ない。仕方なくないけど、仕方ない。 既に胃に穴は開いており、心療内科のカウンセリングにもお世話になっている。職場のある駅に近づくだけで胃の辺りが痛んでくる感触は慣れるも

      • そして退職へ

        「なんのためにこんなことやってるんだ?!」 5月の大説教から数週間後。 「どうやったらこの職場に踏みとどまれるか」から「あ、もういいや」に変わる瞬間がやってきた。 この週も週の頭から思いつきのような業務命令が降ってくる。月曜というのは一番厄介な曜日だ。週末に仕入れたであろう知見から、前週までの方針にはまるで入ってなかった指令が舞い込んでくる。この週もそんな感じだった。 時は少しだけ遡って、入社数日後。 この時点で会社に対してうっすらと嫌な予感はしていた。いくつか理由はある

        • イキり中年、勝負に出て失敗

          あれ、なんでこんなことになっちゃったのかな? 今頃は穏やかに、且つ溌剌と仕事をしているはずだったのに 5月某日、私はキリキリと痛む胃を押さえつけるかのように表情を歪ませて頭を巡らせていた。 場所は数ヶ月前に転職してきたオフィス。連休の合間である平日、有給休暇をとっている人も多く人はまばらなのが幸いか。あるいは中年が顔を歪ませているのは見るに堪えなくて知らないふりをしてくれているのか。 数時間前、別オフィスで私は上司に詰められていた。2時間半かけて仕事の至らない点、勤務態度

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