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見つめられたら見つめ返す

野良猫の写真を撮らせていただきました
こっち向いた視線のショット

彼らはのらりくらり

こっちの都合はお構いなしだ
愛想がいいのはほんの気まぐれ

旅行先で野良猫に会うと
ついカメラを向けてしまう

その地で会う人見る人 出会う猫
おそらくこの一瞬を逃したら二度と交わることはない

そう思うとシャッターを押さずにいられない

人を撮るのは苦手

猫の視線は欲しいのに
人の視線は見れない
撮っているのはこちらなのに

自分が撮られている感覚になる

レンズを向ける
レンズの中からこちらが透けてみられている

目で見ていて視線を外すのは簡単だ

カメラはそうはいかない
常に視界は被写体を捉えている

猫に覗かれるのは嫌じゃない

そう猫の想いを読み取りたいのだ

こちらにはほぼ興味はないのがわかっている

だからこそ一瞬の気まぐれでこちらを覗き込む
その眼を 眼の奥を覗いてみたい

結局わからず
良い妄想をして終わる

見つめられたら見つめ返す ぷぃっとすぐに知らぬ顔




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