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「幸せになる勇気」を読み直して

岸見一郎,古賀史健「幸せになる勇気」ダイヤモンド社

を久しぶりに読み直しました.忘れてしまっている内容もたくさんありました.

相手の考えていることがすべて「わかる」ことなどありえません.
「わかりえぬ存在」としての他者を信じること.それが信頼です.
われわれ人間は,わかり合えない存在だからこそ,信じるしかないのです.

「幸せになる勇気」p.211

と書かれています.

ここで書かれている「相手」を自分の妻に置き換えて考えると,よくわかります.

妻と国際結婚して28年以上になりますが,私の理解を越えることが多かったです.

夫婦喧嘩もたくさんしました.ですが,今となっては,妻のことを「信頼する友」と呼べます.

さらに,「相手」を”神”に置き換えて考えると,神のなさることは,ときにわれわれ人間には理解できないことがあります.

旧約聖書ヨブ記に出てくるヨブのように,不平不満を持つかもしれません.

しかし,人間には理解できないからこそ,神を信じるしかない,ということになりますよネ.

これはまさしく神への信仰であり,神への愛ではないでしょうか.

先のp.211の文章だけ取り出すと,わかり合えない存在だから信じる,というのは,論理的でないように思われますが,その伏線として,次のような内容が岸見氏の本にちりばめられています.

分業とは,好悪を超えて「他者を信用すること」からはじまる.
われわれは分業しないと生きていけない.
他者と協力しないと生きていけない.
それは「他者を信用しないと生きていけない」ということでもある.
それが分業の関係であり,「仕事」の関係である.

「幸せになる勇気」p.195

尊敬とは「ありのままのその人を見ること」であり,
「その人がその人であることに価値を置くこと」なのだと.

「幸せになる勇気」p.196

自らの価値観を押しつけることなく,
その人が「その人」であることを尊重する.
なぜそんなことができるのかといえば,
その人のことを無条件で受け入れ,信じているからです.
すなわち,信頼しているからなのです.

「幸せになる勇気」p.197

ここまで書いて,時間をおいて読み直してみると,信じることがそんなにできない弱い自分に気がついてしまいました.

皆さんは,どんなご意見でしょうか.

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