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GLEN NEVIS 12 YEARS OLD

 70年代流通と思しきPURE MALT。かつてはSINGLE MALTと同じ意味合いで使われていたそうだが、2003年ごろにとある蒸留所がやらかした事でこの表現は使われなくなった。  
 その後、2009年に制定されたスコッチウイスキー規則により、複数蒸留所のモルトウイスキーで構成されるウイスキーはBLENDED(VATTED) MALTと呼称されるようになっている。

 GLEN NEVISは1923年に閉鎖されたキャンベルタウンの蒸留所らしく、当然このボトルに詰められたウイスキーは別の蒸留所から入手した物だ。某書籍によるとキャンベルタウンにあるGLEN SCOTIAのモルト原酒を使用しているらしい。
 ネットの情報をあさってみると、SINGLE MALT 12yo表記ハイプルーフの上位グレードと思しきボトルや、同じPURE MALT表記の5年ボトルなども存在していた。また、今回のボトルもイタリア向けに出荷されていたようである。


日本向け流通品に付属していた冊子

スペイサイドの記載がある
輸入元は日本ケミコ

 箱・冊子付だったので買ってみたら思っていたバックグラウンドと違う説明が書かれていた。輸入元が間違えているのか原酒が変わったのか、今から確かめるには飲み比べてみるしかない。
 以前80年代流通のブレンデッドウイスキーを飲んだが、グレンスコシア的部分だけではなく、ボトルとしての個性をあまり感じなかったと記録している。美味しいけれど起伏の少ない、標準的な80年代流通のブレンデッドといったニュアンス。
 ブレンデッドの方は少ないながらも数パターンボトルが存在しており、21年の上位ボトルも存在していた模様。

80年代流通のブレンデッド12年・21年も存在している

 70年代流通のGLEN SCOTIAなど手に入るわけがないので、次の連休にでも開栓して味を見てみようと思う。ヒネてないと良いけど。

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