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自分だけのパペットが欲しかった

2021年12月、重い腰を上げて作業しはじめた。

パペットを作るまで

5年ほど前、キャラクター表現を色々と調べているときに、セサミストリートのビッグバードと出会った。ビッグバードはいわゆる「着ぐるみ」というより、パペットの延長線にいるキャラクターなんだとその時に初めて知った。そこからセサミストリート全体に興味が湧いて、エルモを演じていたKevin Clashのドキュメンタリー『Being Elmo』に行き着いた。(今もNetflixで見ることができる)

なお、日本では声優の松本健太氏がエルモの声・操演を担当しており、youtubeなどで日本版エルモの活動を見ることができる。

「パペット」の魅力に気づき、自分もパペット、欲しいな…と思うようになったが、当時はぼんやりした憧れ程度で、本気で欲しいまでは到達していなかった。
でも、この思いは消えず、とりあえず「人生で叶えたいことリスト」に記入していた。その後ここ数年はアベニューQの国内学生公演を見たり、Eテレを見たり、セサミストリートの情報をゆるくチェックするなどしてパペットと触れていた。

時は流れて2021年、色々な偶然が重なった。

推しのバーチャルユーチューバーがパペットになった。先にきぐるみになった時点でバーチャルのみではなくなっていたが、更に斜め上を行く展開。

↑動画ではプロの人形制作の過程を見ることができる。

他、オフ・ブロードウェイでくまのプーさんのパペットミュージカルも少しずつ情報解禁をしており、無事秋に開幕となった。プー役を演じている彼(Jake Bazel)は過去にパディントンミュージカルやはらぺこあおむしのパペット劇でも主演を果たしている。


これだけでない!『プロフェッショナル〜仕事の流儀〜』で山田はるかさんがTVで特集されており、人形操演の魅力を再確認した。


加えて私が秋にドハマリしていた劇場版オトッペから関連して、同作の監督である飯塚監督の個人作品を拝見し、「人形の良さ」をしみじみと堪能していた。

極めつけはマペッツシリーズの履修だった。上記のことが起きている最中に新作の『マペットのホーンテッドマンション』を見ており、土壌ができていた。そして『ザ・マペッツ』(2011年映画)を再度見直した所、いたく感動し、マペッツシリーズの他作品も観ることにして、いまや「ロルフ可愛いbot」に成り果ててしまったわけである。

↓ロルフの可愛さを堪能しつつどのように演じているかも見ることができるお得な動画。

…このようないろ〜〜んなことが起きていたが、やっぱりパペットを作るのは大変だし、動かすの難しそうだしと尻込みしていた。だが、悩みすぎて直近だけでも2ヶ月ほど経過していることに気づいてしまった。
おわかりだろうか…2ヶ月も悩むなら、もう作ったほうが早いのでは…??

実際にパペットを作る

ということで初心者が作りやすい形状で…とちまちま手縫いをして完成したのがこれ。ソイという名前もつけた(友人命名)。

作り方の詳細は私自身が初心者なのもあり割愛するが、今はインターネット、特にyoutubeで沢山の情報を得る事ができた。

なお、これから私がパペット活動?を続けるかは私の気分次第だが、趣味なのでマイペースにできるのが良いところだ。(ちなみに、ツイッターとインスタには写真をあげているが、これだと普通のぬい撮りと変わらない…。)

パペットについて考える

マペッツを好きになって背景を調べたり(まだまだ勉強中)、パペットに馴染みのない友人と議論を交わしてパペットそのものについても考えるようになった。
山田はるかさんは人形操演の後見人がいないと番組で仰っていたけれど、実際は人形操演・パペットに憧れのある人間はかなりいるんじゃないか?と思った。グッチ裕三氏のyoutubeなども見たが、先日の「おげんさんといっしょ」のパペトーークもかなり反響が大きかったそうだ。

上の話とは少し変わるが、パペットの神ことジム・ヘンソンはパペットを子供向けの表現とは考えていなかったそうで、実際、マペッツはアメリカ本国で大人のファンが本当に多いようだ。
どうしても日本だとパペットは子供の為のものと思われがちだが、もっとパペットという表現が日本でも大人に開かれて欲しいなあと思ったりもした。(少しずれるかもしれないが、個人だとパペットスンスンは大人子供問わず人気で良い活動だな…と思っている。)

また、趣味として楽器や絵やダンスを習えるように、パペットも似た感覚でもっと広まったら、(少なくとも私にとっては)楽しい世の中になるのにな…と思ったりした。

と、長くなってしまったが、これからもパペットという表現を楽しく見守っていきたいと思う。
長くなってしまったが、読んでくださった方、ありがとうございました。

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