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03.本当の愛 ---「もう一人のわたし」より

~ 地球に住むわたし、Bがいる。
そしてAがいる。もう一つの宇宙で生きる双子きょうだいだ。
姿形が同じでなくても、性格がそれぞれ違っていても、心はいつも一つ。
おおむかしのある日、ずっと一緒だったエネルギーの塊が二人に分かれた。
その瞬間から、対話録が始まった。そして、今も続いている。~

B:「悲しいよう、本当に。」
A:(Bのうんざりした様子を見て)「どうしたの?」
B:「幼い頃とても大切だった、大好きな人がね。」
A:「ええ、その人が、どうした?」(慌てる)
B:「家庭を築いてさ、2児の親になったの。ついさっきネットで発見した。」
「別に、恋でもないのに、なぜかもの悲し。」
A:「よくそんな暇あるね、仕事が山ほどあるくせに!」
B:「わざとじゃないもん。何かを調べてそれがふと目の前に現れたんだ。」
A:「あ、そう?それで、良かったんじゃない?優しい家庭に恵まれているなら。」
B:「まあ、確かにそうだけど、苗字も変わったし、一人の子供から誰かの配偶者に、そして今度は親に。まるで違う。」
A:「うん、その感じ、分かるよ。知った瞬間かなりショックを受けたと思うけど、本当の愛はね、幸せを祈ることだよ、たとえそばに居られなくても。」
(Bはそばで咲く小さな草花をじっと見つめ、数えていた:1つ、2つ、3つ、4つと...お花が今日の風に揺られているのをやさしく見守って...)