映像と文字の「テロップ学」#2〜エッジとシャドウの有効活用〜(更新中!)
みなさま、ご無沙汰しております。AfterEffectsに四苦八苦しながら勉強しております。暇業です。相当久しぶりではございますが、未だに業界人を続けております・・・笑。(安倍さんが辞めて多忙でございました・・・)
前作の「初級作法編」がおかげさまで更新止まった状態でも購入してくださる方が多く、これは続けなければ…というプレッシャーを感じました笑。とにかく、僕自身ディレクターとしての業務経験も前作よりも更に増して有用な記事を書けるのでは?ということで書いていこうと思います!それではいきましょう!
1.エッジとシャドウの効果
「エッジが何か」「シャドウが何か」という初歩的な部分は前回noteより見ていただければと思います。
それぞれどういう効果があるのか、またどういう風に使っていけばいいのかをこの章では考えていければと思います。まずは・・・
○視認性を上げる
「視認性って何?」と思われる方が居ると思うので、また画で見せていければと思います。
単純に言うと「視認性=見えやすさ」なんです。
まずそもそも使う画の背景によっては入れたいはずのテロップの色が見えない場合があるんですよね。
【写真はACフォトよりフリーの写真をお借りしてます】
これだと背景との相性が良いのでまぁほどんど”読むこと”ができますよね。(それでも文の後ろの方が若干視認性悪いのでこのままだと微妙ですが)しかしこのパターンだとどうでしょう?
どうです?全然見えないですよね。しかもこれ静止画だからずっとここでは表示されてるんですが、映像であればせいぜい5秒。読めないんですよね。「字の色を変える」という方法ももちろんありますが、動画に出てくる人によってこういう「コメントフォロー」(人の話した言葉をテロップで表示する)で使用する色が決まっていたりするので、あまり現実的ではない、したくないという時がほとんどです。
なので、エッジを使ったり、シャドウを入れていきます。
エッジを入れるとこんな感じ、一気に視認性が上がって読めるようになりましたよね。けっこう基本的な形がこれですね。普通にテレビでもよく見ると思います。
さてさてそれではシャドウを入れていくと…
こんな感じですねー。正直、単純な視認性では圧倒的にエッジの方が優れていますね。優れてはいるんですが…
2つを組み合わせると…
見やすさが更に増して”リッチさ”も上がりました。(”リッチさ”というのはオシャレ感、なんか良さです笑)テロップとしてはこれでいくのが良いと思います。このようにエッジだけ、シャドウだけではなく、組み合わせて使うのがとても重要になってきます。
2.エッジとシャドウの活用例
例ではありますがテレビよくやる活用法を紹介します。
①色字→白エッジ→字と同色のエッジ
けっこうテレビでやってる形ですね。自分で作ってて思ったんですけどめちゃくちゃ視認性がいいんです。これほんとに視認性が高くて、同系色の画でも全然読むことができるんですね。
【抜けの画がオレンジでもしっかり読めますね】
②白字→色エッジ→色シャドウ
これもけっこう定番ですね。
これエッジがけっこう大事で、それがあるかないかで視認性が変わってきます。
こんな感じでね。シャドウは透過して使うことが多いのですが、白字にシャドウだけをつけてしまうと、すごく視認性が下がって、実際は不透明な白字の部分もちょっと透明に見えて見にくいんですよね。ですので、かならず白字に色シャドウをするときは不透明な同色のエッジを細め(1〜3pt)で入れるようにすると良いです。(というかテレビ局のテロップ作成の部署などではこうしてます)
(つづく!)
うっそ!マジすか!!!!! あざす!!!!あざす!!!!!