代表的作家36人の作品から、100年にわたる在日コリアン文学史を追う。 10 ボーダーインク 2023年8月31日 16:18 「植民地文学」から「世界文学」への跳躍---。「戦前に登場した作家たち」から、「2000年代に登場した作家たち」まで、代表的作家36人の作品から、100年にわたる在日コリアン文学の歴史を追う。『在日コリアンの文学史 1923~2023』落合貞夫著序章 戦前に登場した作家たち 張赫宙 日本文壇に最初に登場した作家 金史良 在日朝鮮人として初めての芥川賞候補になった第一章 50年代に登場した作家たち 許南麒 民族の誇るべき抵抗の歴史を歌う詩人 金達寿 在日朝鮮人文学の嚆矢 金時鐘 日本語で表現しながら非日本語的世界を構築した詩人 金石範 生涯をかけて四・三民衆蜂起事件を書き続ける第二章 60年代に登場した作家たち 立原正秋 日本人以上の日本人になろうとした 飯尾憲士 懸命に生きた平凡な無名の人間に対する限りない愛情 李恢成 民族の主体性を堅持しつつ、如何に生きるべきかを問い続けた 金鶴泳 実存主義的な内面世界を凝視する作風第三章 70年代に登場した作家たち 高史明 「政治の季節」を生きた世代の姿を克明に描いた 鄭承博 在日朝鮮人の民衆生活史を描き続けた作家 金泰生 母なるものへの思慕と、非道な父との葛藤を描いた 宗秋月 在日女性作家のさきがけ的存在 つかこうへい 人間の残酷さと生命力の強さを描いた 宮本徳蔵 秀吉の朝鮮侵略のとき、朝鮮に亡命した武士を描いた第四章 80年代に登場した作家たち 梁石日 底辺に生きる在日朝鮮人の生活を描いた 伊集院静 無頼派と呼ばれる流行作家 麗羅 ミステリー作家になった元陸軍特別志願兵 李正子 短歌の世界で在日文学を代表する歌人 李起昇 第三世代のアイデンティティを追求した作家 李良枝 在日の女性作家として初めて日本文壇に登場した 元秀一 「イカイノ語」と呼ばれる肉体の言葉 鷺沢萠 18歳でデビューした天才女子大生作家 朴重鎬 民族運動との確執と絶望を描く 姜信子 「新たな共同性、命と命のつながり」を目指す 金在南 植民地時代の記憶を再生し、後世に伝える第五章 90年代に登場した作家たち 金重明 在日朝鮮人文学に新しい歴史小説の分野を開拓した 深沢夏衣 国籍や民族を超えた人間としての普遍的な生き方の探求 金蒼生 ひっそりと生きる者たちの小さな声 金真須美 自分を育てた日本という国に母親像を託した 柳美里 日本社会の抱える病理を正面から問う在日の作家 玄月 在日としての遺伝子を継承する作家第六章 2000年代に登場した作家たち 金城一紀 従来の在日文学のイメージを大きく変えた 深沢潮 ヘイトスピーチなど今日的な在日のテーマに取り組む 崔実 民族差別と性暴力被害の苦しみからの回復と再生を描く『在日コリアンの文学史 1923~2023』目次 『在日コリアンの文学史 1923〜2023』落合貞夫著 - 沖縄の本ならココ! ボーダーインク 1990年設立以来、常に境界(ボーダー)ぎりぎりの発想でさまざまな話題作、沖縄の県産本を出版し、現在出版点数約200点有限 borderink.com 2,200円 沖縄の本ならココ! ボーダーインクで購入する ダウンロード copy #文学 #在日コリアン #ボーダーインク 10