「沖縄は妙なところだ。石が人に噛みつき、米がものを言う」
沖縄は出版活動がさかんだとしきりに言われる。
その中でも特徴的なのが、「市町村史・字誌」の充実ぶりだといえる。
それら(市町村史・字誌)は、ムラのおこりから特色的な風俗、文化財、冠婚葬祭から言語、住民の戦争体験といった、つまりはその地域のすがたを網羅した刊行物のこと。(分厚いことが多い)
市町村レベルだけではなく、もっと細かい区分、「字」レベルでも編まれているというのがポイントで、こんな小さな地域なのにずいぶん立派な本が出ていると驚かされることもしばしばである。図書館や