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わたしたちの新しい本

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#琉球怪談

鬼才・太田基之がコミカライズした琉球怪談60編と、小原猛の新作怪談14編を収録したデラックス版が登場。

2023年夏、大人気「琉球怪談」シリーズの最新刊が登場です。 太陽雨(ティーダアミ)と榕樹(ガジマル)の影に隠れて、あなたに忍び寄る怪異! 「奇妙な人びとを描かせたら今、日本一のお茶処・静岡の鬼才」漫画家・太田基之の漫画60編と、ご存じ沖縄怪談界の第一人者・小原猛の新作怪談14編を収録したデラックス版。 怖かったり、ちょっと笑えたりします。

「沖縄は妙なところだ。石が人に噛みつき、米がものを言う」

沖縄は出版活動がさかんだとしきりに言われる。 その中でも特徴的なのが、「市町村史・字誌」の充実ぶりだといえる。 それら(市町村史・字誌)は、ムラのおこりから特色的な風俗、文化財、冠婚葬祭から言語、住民の戦争体験といった、つまりはその地域のすがたを網羅した刊行物のこと。(分厚いことが多い) 市町村レベルだけではなく、もっと細かい区分、「字」レベルでも編まれているというのがポイントで、こんな小さな地域なのにずいぶん立派な本が出ていると驚かされることもしばしばである。図書館や