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起業の失敗談#1 自由な時間とお金を求めて・・・

今回の記事は失敗談というより「うまく行っていなかったこと」というニュアンスに近いかもしれない。

うまく行っていなかったのはどうしてか、何を学んだかを一応最後に書いているので、自由なお金や時間を手にしたい!というステージにいる起業家の人達にとっては参考になるかもしれない。

▼この記事はこんな人が書いています

そもそも私が起業しようと思ったのは、自由な時間と、心配しなくても良いぐらいのカネを稼ぎたいと思っていたからだ。

十二分に待遇の良い大手会社のサラリーマンでも満足できなかった私は、自由な時間とカネを求めて会社を辞めた。

そして起業した。下準備はほぼゼロだ。

きっかけは、自分の幼馴染の3つ下の後輩が起業したこと。

・・・こいつにできるなら、オレにもできるんちゃう?

こういう考え方をする時点で、ちょっと人間としてどうかと

という、自分の事を何も分かっていない、いけ好かないキャラの典型のようなことを胸に抱きながらの起業だった。

いきがってはいたけど、正直なところ何をして良いか分からなかったので、起業の諸先輩方に色々聞こうと思った。

色々歩き回った結果、一つの事実に気が付いた。

まっとうな人に出会うことができていない。。

そして同時に、「この人まっとうじゃねーな」と思ってしまう自分に嫌悪感も感じた。

何様よ?自分は。自分は何者でもないのに、人をジャッジとは良いご身分じゃないか・・・。

今の私なら答えられる。ジャッジをするのではなく、目の前の縁を大事にするということ。それによって、まっとうな人との出会いが増えること。

だが当時は、そういったまっとうでない方々との時間を減らすことは、なんだか人を切り捨てるような気がして気が引けていたので、

そういった方々に多くの時間とエネルギーを費やした。あとついでにお金も。

まぁ・・・私の人生を味わい深いものにするのにそれらの事は非常に役立ったが、

まっとうに生きて、自然体で生きて行く・・・という観点から見ると大きな遠回りであったことは確かだ。

そう、例えばこんなことがあった。

出会いは友人の紹介だった気がする。

彼のことはTさんと呼ぼう。彼は少し冴えない感じの40歳半ばで、自由を目指して生きる、何を生業としているか良く分からない人だった。

彼に誘われ、山に登ったり、ご飯を食べに行ったりしていたが、そんな中、こんな会話をした。

Tさん「ゆーじ君って、起業するんだって?」

私「はい、実はもう一応登記はしていて・・・」

Tさん「どう?稼げてる?」

私「うーん、このままじゃ生きてはいけないっすねw いや、生きてはいけるかもしれないけど、子ども養ったりとかは無理です。」

Tさん「やっぱり将来のお金って不安だよね。」

私「まぁ稼げると良いって思いますよねー。」

Tさん「権利収入って知ってる?」

私「(お?マルチか?)言葉なら・・・。印税的な?」

Tさん「そうそう、それも権利収入だね。僕も一応権利収入を得ているんだけどさ。」

私「おお!どんなやつですか?」

Tさん「説明がちょっと難しいんだけど、人と人を繋げる仕事というか。ゆーじ君って人当たりいいじゃない?向いてると思うんだよね」

私「(マルチやん)うーん人は好きっすね~」

Tさん「お、興味ある??」

私「(マルチじゃないかもしれないしな)はい、詳しく知りたいです」

Tさん「じゃあさ、早速オレが尊敬していて、お世話になってる人に会ってみない?」

かなり再現度は高いはず。

でまぁ、結局この後彼の「師匠」と呼ばれる人に会った。
師匠はすごい人なんだ、みたいな話を聞き、
どうすごいかというと、この前は海外旅行(タイ)に行ったとか、そんな話。

今の私なら・・・、

なんつーかさ。ほーーんとこんなこと言うと自分の醜さを露呈してしまうのでちょっと気が引けるけど、

レベル低っ!!!人間としての。。。

と、一笑に付すであろう。

なんだろう、タイに旅行に行くのがすごい?というか、それで「すごーい」って思っちゃう人達を相手にしていい気になってんの?とか、、、

なんというか、「これはこういうもんなの」みたいな断定口調とか、見かけの自信みたいな感じとか、なんか要は詐欺的というか、

※写真は私が好きなコント「一見悪徳に見えて・・・」のシソンヌじろうさん

まあ一言で言うと「こういう感じの人にはなりたくねぇな」という人だった。

ちなみに彼は独身50歳で、あまり清潔感がある感じではなかった。目つきよもなんだか濁っているというか。

タイに何しに行ったんだ?お???と言いたくなる感じの人だった。今思えば。

だが、当時の私は、彼はとにかく稼いでいるに違いない起業家先輩だった。

きっと、好きな時に、気が向いた時に旅できるんだろうな。
きっとフライトもビジネスなんだろうな。
ホテルとかもいい所なんだろうな。
時間もお金も場所も自由な人なんだ、自由人だ!

自由人にあこがれるユージ・ヒデムラ

みたいな脳内補完をしていたと思う。なのでその人の話をさらに時間を過ごすことにした。

した結果、結局はネットワークビジネス(マルチ)の勧誘だった。自分はカモとして見られていたことと、コーヒー代とか時間とか色々費やしたという事実だけが残った

こんなこともあった。

彼の事はKさんと呼ぼう。彼とは起業家コミュニティみたいなところで出会った。

彼は起業して数年経ち、自身の不動産ビジネスで生計を立てている人間だった。

私はその時、今でも続いている英会話のビジネスをしていたが、月の売上は1,500円程度だった。どうすれば生計が立てられるか皆目見当もつかなかった私は、彼に話を聞かせてくださいと嘆願した。

彼は本当に気前よく私に時間を割いてくれた。

なんだったら、自分の仕事内容を見せてあげるから、無償ではあるけど、ちょっと内部で仕事の経験でもしてみない?というオファーをいただいた。

私はぜひ!ということでそのオファーを受けた。

今の私なら、

いや、単なるタダの労働力やんww その人がめっちゃ尊敬できるとかなら良いけど、そうなん?

とツッコミを入れているところだろうが、当初の私からしてみれば、成功している人と繋がれるチャンスだ。

色んな業務内容を実際にこなすリストをいただき、その業務を着実にこなして行った。

2ヵ月ほど働いた。

私は何を得たのだろうか??

結局無給でサラリーマンをやっただけにすぎない。

意を決して

「なんかこのままだと、自分のビジネスのマネタイズに結びつかないような気がして・・・」

と言うと、

最初は

「いやいや、もう少しやってみてから考えても良いんじゃない?」と引き留めていたものの、数日たっても意志が変わらないのを見るや否、

「あぁ。そっか。ゆーじはもうカネのことしか考えてないんだね。そういう人と僕とでは考えが合わないね。僕は寂しいよ。」

みたいなことを言われ、その人から去ることとなった。

今思えば、「こういう人になりたいな~」という人格が感じられない人だった。嫌がっている女性にセクハラを続けるような、時代錯誤もいい所なオッサンだった。

いやーーこうやって振り返ると、彼は本当にろくでもないね。笑

だが当初の私は「うわ、、、成功してる人から切られた」みたいなショックを受けていた。なんてナイーブちゃん。

私が学んだこと

お金のことが絡むと、自分が付き合いたい人と付き合うというシンプルなことができなくなる。

かと言って、お金を絡ませずに人間関係を構築しようとしても、ビジネス的には全く進まない。

従って、お金的に成功している人と話すことは、ビジネス的には必要だ。

ではどうすれば良いのか?

私の中での一つの方法論

こうすればうまくいく!と断言はできないが、きっとこうすればいいんじゃないか、という事をシェアすると、きっとこんな感じだ。

まずはビジネス的にも成功している「自分にとってのまっとうな人」を明確に定義付ける。

そしてまっとうでなさそうな人は「切り捨てる」のではなく、プロファイリング(こういう人なのかな?と仮説(決めつけではない)を持った上で、探りながらコミュニケーションを取る)した上で、

その時その場面に居合わせた人間としてその人のためになるよう全力で役に立つよう立ち回りをするが、

それ以降の関わりに関してはこちらからの働きかけはゼロにする。つまり距離を置く。

そしてまっとうな人達&特にお金を稼いでいるまっとうな人に対しては、積極的にアドバイスを求める。

こうするとうまく行くかもしれない。

というものだ。

ちなみに余談ではあるが、私にとってのまっとうな人とはこんな人だ。

・その人のビジネスは、確実に世の中に価値を提供している
・その人は自分のビジネスを、誇りを持って公言できる
・その方向に進むのも悪くはないな、と私が思える
・その世界に足を入れるのは、なんだか嫌だな、と私が思わない
表情や目つきが、友達になりたいと思える

私が思う、まっとうな人

起業駆け出し界隈では、本当に色んな人がいる。

そしてまっとうじゃない人の割合が結構多かったりする。

まっとうではない人と関わるのは、人生に味わいを足すかもしれないが、ビジネス的には、そしてQOLを向上させるという観点からも、遠回りしかない。

本当、遠回りでしかない。(二回言ったw)

自分が進みたい方向はどういう方向なのか。

その方向に進んでいる、まっとうな人間がもしいたとしたら、それはめちゃめちゃラッキーなことだ。そういう人と積極的に関わるべきだ。

もちろん、そういう人は自分よりだいたい目上だ。レベルだって高い。自分なんかがお願いして良いんだろうか、不快感を残して自分切られるんじゃないだろうか、みたいな一抹の不安がある。

心配しなくて良い。もし切られるなら、どのみち存在しなかった縁だ。

だから、その恐怖心に負けて、自分の相手をしてくれそうなまっとうじゃない方々に逃げてはいけない。

不思議なことに、まっとうでないと思える人たちを、その場では全力で助けつつも、その後は一旦距離を置くという事をすると、まっとうな人達との縁が増える。

これは仮説だが、まっとうな人は、あなたの人との関わり方をよく見ている

まっとうでない人に対しても、自分のリソースの価値を理解した上で愛を持って接しているか?

を見ているのだろう。

私は本当に素晴らしい人達に囲まれていると思う。ありがたいことだ。以前は「運100%」と思っていたが、今では上記のような「人との関わり方」の一つを学んだことも大きな要因なのではないかと考えるようになった。

この失敗談が、誰かの希望や知恵の一部となれば幸いだ。

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