ぼら

呪詛をいっぱい書きます。

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最近の記事

道の真ん中に立つ 20230401

昨年の暮れに結婚した。この私がだ。 実家に大きなコンプレックスを持ち、出会う人皆に愚痴を浴びせかける大学時代を過ごした、冷静さのかけらもないこの人間がだ。 これを幸運と言わずして何と言おうか。相手方には感謝してもしきれない。本当にありがとう。寺社仏閣に参る際には必ず神仏に感謝と相手の健康を祈願している。引き合わせてくれて、ありがとう、ありがとう…。 こうして今年の初めには住居を新たにし、仲良く新婚生活を始めた。 なんと楽しい日々か。幸せとはこのことか、と生きていたが、やは

    • 破滅、明滅、後始末20220830

      片頭痛の前兆に閃輝暗点というものがある。視界の一部がホログラム加工のレアカードみたいにギラギラ輝くのだ。今まさにその真っ最中だが、これから日記を書くことにした。どうしてそんなことを?脳が馬鹿になってるからだ。 不定期的に、私は輝き波打つ世界を見ている。一回30分くらい。これが終わると強い頭痛がやってくる。そのため視界が輝き始めたら早めに頭痛薬を飲むというのがいつものルーティーンとなっている。 インターネットで調べたがこの現象の原因は視界に関わる血管の収縮であって、治す方法は

      • 『血液型性格診断ver.令和』へのアップデートをお願いします。 20210803

        先日、「貴方はA型?」と、かなり年上の上司に聞かれた。「いえ、O型です」と答えたら、「そうなんだ。細かいからそうかと思った!」と言われた。何のことは無い世間話だ。 何年ぶりに血液型を聞かれただろう。いや先月ワクチンを打ったのでそこで聞かれたな。いや〜それにしても血液型占いとか血液型ごとの取り扱い説明書とかあったな〜などと、私は小学生くらいの頃流行ったものまで思い出していた。 すると上司はさも当たり前のように、「このお仕事はA型はきっちり細かく計算ができて、O型はおおらかだ

        • 「」のない、あたしの 20210801

          こんな夢を見た。 私は精いっぱいのお洒落をして路地に立っていた。待ち合わせをしている。今日はデートなのだ。ほどなくして彼は現れた。 彼の髪は長毛種の大型犬に似ていて、ふわふわとパーマがかかっていた。挨拶をして、並んで歩く。他愛もない会話が私たちの間で交わされる。笑顔が素敵だ。街はそろそろ夜に染まりそうな時間だった。 私たちは食事をした。ウィンドウショッピングをした。楽しくて幸せでたまらなかったので思わず私は彼を抱きしめた。 彼には「腕」が無かった。 あったものがない

        道の真ん中に立つ 20230401

          共依存の行く先『マイ・ブロークン・マリコ』

          今回は好きな漫画の話をします。 マイ・ブロークン・マリコを最近読み返したのでその感想文を書きたい。読み返した理由としては、作者の平庫ワカさんの初期作品集を買って、再度描かれた時間通りに読んだからである。(順番は初期作品集の最後にあったもの参照) 以下、少しネタバレを含むので読了後推奨↓ ちょっぴり絵を描くものとして、まず思うのは画力の上がり方がすごい。初期のイラスト系の画風もいいなあと思ったが、マイ・ブロークン・マリコやYISAKAの洋画のような絵になるまでの変遷が圧巻

          共依存の行く先『マイ・ブロークン・マリコ』

          識字率と理解力とネットリテラシー 20210630

          奥さん知ってます?日本の識字率は高いらしいですよ。でも、文字を読むことはできていても、書いてある文章の内容を理解できるかどうかって、別問題ですよね。もとはあなたが注意書きを読まなかったから、こういったことになったんじゃないですか。 な~んて言えたらいいのにね。 そう思いながら、私は毎日クレーム処理の仕事をしている。怒鳴り散らかしてくる人間の種類は多種多様で、ヒステリックブチ切れ・ネチネチ破綻論者・純粋暴言などなど。怖いね。 世間の波やご時世的なものも相まって、オンライン

          識字率と理解力とネットリテラシー 20210630

          メークイン・テロリズム 20210626

          先日実家に帰った。 私は自分の生まれた家から逃げるようにマンションの一室を借りた。実際に一人暮らしを始めて1年程度は出来る限り実家を避けて生きていた。しかし物理的な距離を置いて頭を冷やしたり、書籍を読んだり考えたりすることで、過去と向き合わないでいるのは臭いものに蓋をするだけだ、結局は進歩ができないのではないか、という結論に至った。私は進化したいのだ、そうして自分の足で歩けることの証明がしたい。そのために必要なのだ。 ということで2か月に1回くらいは帰省している。これは盆

          メークイン・テロリズム 20210626

          すぐにイエスと言える者だけが石を投げなさい 20210625

          三日坊主を体現するためにこの世に生まれてきたのか?というような更新頻度だが思うところあったので文字を書く。 前提として、私はあまり他人からの好意を受け取るのが得意ではない。 「他人に甘える」という行為を物心ついたころからうまくできたことがない。家族の中で優先順位が低かった。甘えるというのは優先順位の高い子の特権なのだ。親に従順であることが私のとりえと言われ育てられた。物わかりのいい子でないとそこに存在しているという事に対して許可が貰えないというのはよくある話だ。兄弟に問題

          すぐにイエスと言える者だけが石を投げなさい 20210625

          DQウォークで育てる最強のJK軍団 20191022

          突然だが私はギャルが好きだ。ここでいう「ギャル」は現実にいるものではない。オタク達が理想を詰め込んで試行錯誤をし、形成した(されつつある)概念上のギャルだ。私はそれを愛している。 最近流行中のDQウォークを始めた時、キャラクリエイト画面で私は迷わず黒ギャルを作った。我ながら良い出来に仕上げられた。コイカツで培ったキャラクリエイト能力が生きたかと思ったが、DQウォークは8種類の中から選ぶだけなのであまり関係ないかもしれない。可愛らしいアバターがスライムを殴りつけるのにたまらな

          DQウォークで育てる最強のJK軍団 20191022

          このコッペパンみたいな拳をぶち込んでやる 20191015

          セクハラの定義とは?それは世に生きる全ての人(男女問わず)が「受け流すことのできない失礼」とおおむね等しいだろう。 例えばハラスメントをされる人間が、「上司だからしかたないや」とか、「イライラしてるもんな」とか、そういった諦めから聖母の様に受け止めて「あげている」もので、全く正解でなくてもその場では成立することもある。セクハラだけではなく社会的にハラスメントとして定義されていなくても不快な事は大量にあり、それらにいちいち怒っていたら身が持たない。自分が気付かぬうちにやってい

          このコッペパンみたいな拳をぶち込んでやる 20191015

          結婚とニートとオーバードーズ 20190919

          先ほど電車内でニタニタしながら実に3ヵ月ぶりに文章をしたためた。それが前記事である。今日はそれで終えるつもりだった。しかし新鮮なうち書き留めておきたい事が起きたのでとっとと書いておく。そして眠ってしまいたい。 現在一人暮らしをする資金をためるため実家に居座っているのだが、唐突に姉が「同性の人に告白された。オッケーした。大阪で一緒に住むかもしれない」と言い出した。私のみならず、そこには母もおり、思わず心の中で馬鹿野郎と叫んだ。親に伝える段階ではない、どう考えても違う。 まず

          結婚とニートとオーバードーズ 20190919

          はじめに 20190919

          こう書くと何だか大層な論文でも始まりそうな雰囲気が生まれるが、この文章にそんな高尚な学びは無いだろう。あるのは人生に退屈した、ありきたりな人間の脳内という名の宇宙だ。 私はオタクである。正真正銘、肝いり筋金入りのオタクだ。所謂推しという自分だけの宗教を持ち、お布施をし、ニチャニチャと笑っている。推しの食べたというコンビニ菓子をリピートするし、好きな漫画と聞けばすぐさま電子書籍をポチるし、公式に金も払う。インターネットを見渡せば、こんなやつどこにでもいる。 しかし現実となれ

          はじめに 20190919