嵐のような子育ては突然終わる… 〜日々の育児にイライラしたときに〜
「パパと一緒に寝たい」
長女がシクシク泣きながら言ってきた。
ママに寝かしつけを任せ、夕ご飯で使ったお皿に意識を向けたときだった。
娘の顔を見ながら、娘の気持ちとやり残した事を心の天秤にかける。
皿洗い、筋トレ、翌日の準備、録画したテレビ。
なるべくなら早く終わらせたいタスクである。
でも自分の心は娘と一緒に布団へ入ることを選んだ。
「今日が寝かしつけ最後の日になるかもしれない」
そんな思いが心をよぎってしまったから。
●育児の時間は嵐の中にいるようである
育児中は本当に忙しい。
やることは山のようにあるのに、子どもは更に不規則な行動を頻繁にしてくる。
朝は起きた途端に喧嘩して泣き出したり、ご飯を異常にゆっくり食べたり、出かける直前に服を汚したり、お気に入りの靴を探し出したり…
わざとかと思うくらい、やってほしくないことしかやらない。
我が家は3人の子どもがいるため、何も起こらない1日は無いと言ってもいい。
それが24時間、365日続くのである。
そんな状態だから、つい子どもにイライラして怒鳴ってしまったり、子どもと離れたいと思ってしまうことがある。
●でも嵐は突然過ぎ去ってしまう
「あと何回こんなふうに寝かしつけができるだろう」
長女と布団に入りながら考えた。
長女は次の4月から小学生である。
新しい環境で心身ともに成長し、これまでの家庭中心の生活から少しずつ外に出ていくだろう。
自分の部屋を欲しがるかもしれない、休日は友達と過ごしたがるかもしれない、パパ嫌いと言われる日も来るだろう。
いつかはわからない。
だけど、きっとその日は突然来るのだ。
1年後からとか来週からとかじゃなく、急に新たな世界に踏み出していき、そのまま振り返らずに進んでいくのだろう。
●嵐の通過を喜べるように、毎日子どもと接しよう
子どもが離れていくと悲しい気持ちになるだろう。
今までは子どもが生活の中心であり、忙しい中でも楽しく過ごしてきたのだから。
24時間、365日愛情をたっぷりと注いできた相手が離れていくのだから。
でも、親は悲しみの気持ちだけじゃなく、喜びや誇らしさといった気持ちも持っていいのだと思う。
子どもが1歩踏み出すまで、愛情というエネルギーで満たしてあげたのだから。
そんなことを考えていたら、子どもはすでに寝息をたてていた。
寝顔を見ながら1つの誓いを自分にたてることにした。
「今日、突然嵐が過ぎ去っても後悔しないようにしよう」
子どもが大きな1歩を踏み出した背中を、笑って見送れるように。
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