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スポーツ功労者顕彰式

7/27に令和元年度のスポーツ功労者顕彰式が執り行われました。JRAから武さんと中村均元調教師が選出されており、萩生田文部科学大臣から顕彰状を受け取りました。なんで令和元年度なんでしょう?

先日の記事で述べましたが、このスポーツ功労者って何ですか?ニュースでもほとんど取り上げていないので、何とも詳細が良く分からないのですが、ABEMAnewsによると【文科省がプロスポーツの発展に貢献した人や特に優れた成績を残した人を表彰するもので、この30年134人が受賞している】そうです。今年は武さんと中村元調教師以外の他に、相撲界からは西野政章(魁輝)氏、ゴルフ界からは長田力氏、モータースポーツ界から高橋国光氏が受賞したそうです。

おやおや?何やら雲行きが怪しくないですか?私個人はスポーツ観戦が趣味で、新聞、雑誌、テレビ、映画、漫画などから知識だけは色々と仕入れているので、顕彰の趣旨からして武さんや高橋国光氏は理解できるんですよ。しかし、他3名はどうかなぁ。個人的な偏見も入ると思いますが、他にいるだろうって思ってしまうのです。

まず、武さんは言わずもがななんで追いとくとして、高橋国光氏と言えば、スーパーGT GT500に参戦しているTEAM KUNIMITSUの総監督で、日本人として初めて世界GPで優勝したドライバーです。4輪に転向してからも59歳まで現役を続けるというタフネスさで、言わばモータースポーツ界のレジェンドと言ったところでしょうか。

しかし、中村元調教師は正直、成績的には特に優れた成績ではなく、通算722勝、重賞31勝(GⅠ3勝)は優れているが・・・というレベルでしょう。日本調教師会の会長をされていたということで、文科省はその辺りを選出理由にしているのかな。でも、他に松山康久先生とか、二ノ宮敬宇先生とか、白井寿昭先生とか居るんですけどねぇ。農水省から情報貰わないのでしょうか。

それから西野政章氏は元関脇 魁輝の高島親方ですね。今は大島親方を名乗っています。こちらも最高位は東の関脇で三賞は1回、金星3個はお世辞にも特に優れた成績とは言い難いですね。親方になってからは長らく勝負審判を務めており、顔はこちらで覚えたクチです。理事と役員・委員を行ったり来たりする人で、優しく温和なタイプという印象がありますが、それで顕彰されるのでしょうか。どんな基準で選んでいるのか不思議です。

最後の長田力氏はPGAゴルフ殿堂に入る人ですが、逮捕歴がありますよね。しかも会長選のために暴力団を使い、特定の理事を監禁した上に、議事録を改ざんしたというのだから驚きです。他にも脅迫まがいの選挙運動をしていたという証言もあり、ゴルフ界に激震が走ったわけですが、結局、その時逮捕された副会長のみが有罪となり、長田力氏ともう一人の理事の方は不起訴となりました。

不起訴だから問題ないっていう人もいますが、不起訴にも種類があって、犯罪の疑いが晴れた【嫌疑なし】、犯罪の疑いは晴れないものの有罪の立証が困難である【嫌疑不十分】、有罪の立証は可能だが状況や犯罪の軽重等を総合的に判断して起訴しない【起訴猶予】の三種類があります。どれに該当するかでイメージがガラッと変わるわけです。

長田力氏は嫌疑不十分で不起訴処分となった事から、罪にはならないとはいえ、何も無かったとは言えないでしょう。日本プロゴルフ協会会長としてゴルフ人気を支えたという一面はあるものの、もう一方では逮捕歴があり、嫌疑不十分となった人を、文科省が直々に顕彰するというのは、米国なら大騒ぎになりそうですね。マスゴミの日本なら問題なしとの判断なのかな。


まぁお上がやる事なんてこんなもんです。JRAを見てたら分かりますよ。同じ体質ですもん。万人が納得するものは出せないが、万人に説明する事はできるハズですが、その説明をしない、あるいは説明が説明になってないですからね。今回のスポーツ功労者顕彰も、各人、それぞれの世界で活躍してきた事でしょうし、誰が顕彰されてもそうなんだぁ程度の関心はありますが、それに関する情報は欲しいと思いました。調べるの大変ですから。

しかし、文科省とスポーツ庁のHPを覗いても全く情報がありませんでしたよ。普通、選出された経緯はこうです、もしくはこういう式を執り行いましたって情報を流すもんですが、どちらもないわけです。【生涯】スポーツ功労者の方はPDFで選出者、選出団体を全て載せていたのにね。

ともかく、選出された皆様はおめでとうございます。今後も各分野の発展に貢献して頂ける事を願っています。



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