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明暗分かれた若手騎手

日曜のCBC賞はラブカンプーが完勝し、鞍上の斎藤新は初重賞制覇を達成しました。ラブカンプー自身が古馬になってから15連敗中であり、その内13回が二桁着順という終わった馬感満載だったので、人馬共に意外な結果でしたねぇ。斎藤新については、

『騎手の成績 2020年6月 』
https://note.com/boost_quinty/n/n5c09d55a47ee
『夏競馬で注目する騎手』
https://note.com/boost_quinty/n/n06ff8e1c0384

でも書いたように、個人的に低迷している現状をどう盛り返すのか注目していました。新人賞を獲った昨年とは違い、今年は同期の岩田Jr、団野大成、亀田の勢いにやられて期待外れの成績となっていたのですが、まさかここで重賞を勝つとは微塵も思いませんでした。2年目での重賞制覇は2017年のレパードSで木幡巧が勝った以来ですからね。

それにしても今年の若手騎手は全体的に当たりですね。初重賞は鮫島克、横山武に続く3人目で、松若風馬は初GⅠを獲ってますし、木幡巧も重賞2勝目を挙げています。34人の若手騎手の内、重賞を勝ったのは10人、合計21勝なのでそれなりに良い成績と言えますね。まぁ松若風馬が7勝、坂井瑠星が3勝と二人で半分稼いでいるんですが。

というか、団野大成も惜しかったですね。ラジオNIKKEI賞でバビットに騎乗予定だったのに、レーンに巻き込まれて落馬負傷、騎手変更⇒代打の内田が華麗に逃げ切って重賞制覇ですからね。しかも、1番枠の逃げ馬だったから団野大成でも同じ事をやれる可能性は十分にあったわけで、今頃地団駄踏んでいる事でしょう。JRAの発表によれば骨盤骨折との事で、好調だった上期が終わった途端にまとめて不運が降ってきたみたいです。

団野の呪いを受けたかのように、団野から騎手変更となった武藤雅は急性心不全に倒れた馬に巻き込まれて落馬してしまいます。このクラスの騎手は落馬負傷後の情報が入ってこないので心配ですが、早々にJRAから発表がありまして、左上腕部打撲傷で済んだようです。軽症のようで一安心ですね。結局、団野大成→武藤雅→坂井瑠星に騎手変更って珍しい形になりましたが、という事は次は坂井瑠星の身に何かが!?・・という事もなく元気に最終R乗ってました。

さて、団野大成と同じ様に苦虫を噛み潰したような顔でこの結果を聞いているのが岩田Jrと西村でしょう。岩田Jrは伝え聞く事が本当であれば自業自得でと言えます。団野大成と同じくCBC賞で騎乗予定だったアンヴァルが北村友の導きで2着に入るという結果でしたし、土曜も北村友に乗り替わって勝たれていましたし、自らチャンスを逃した事になりますね。

というか全頭乗り替わりは2度目でしょう?
2/15にも同じ理由で全頭乗り替わりになってましたよね?
3/28には減量失敗で0.5キロ加算してもらい、過怠金10万円でしたよね?


同じ様な事をして埋もれていった先輩騎手は沢山居るのに、何も学ばなかったのでしょうか。

西村も不義理を働いたのか何なのか知りませんが、デビュー早々にフリーになり、ローカルで勝ち星を稼いで期待の新人騎手として持て囃されたまでは良かった。しかし、中央四場での騎乗を避け続けてきた結果、中央四場に挑戦した6月期にわずか1勝と大ブレーキが掛かってしまい、ローカルでしか使えない騎手の烙印を押されかけています。重賞未勝利の若手の中では最も期待されていたハズなんですが、横山武に抜かれ、斎藤新にも抜かれ、次は野中君か!?それとも山田!?いやそれは無いか・・・

にしても、しばらく鳴りを潜めていた騎手の受難が再開しましたね。武藤の落馬の原因となったルマーカーブルの鞍上の津村は左鎖骨々幹部骨折の重症で、しばらく離脱する事になりそうです。鎖骨ならプレート入れても2ヶ月はかかるんじゃないかな。・・ちょっと待て、良く見てみたら武藤と同様に津村も団野大成から乗り替わりがあるじゃないか。

9R  団野大成 → 津村
10R  津村 落馬

12R  団野大成 → 武藤と発表
10R  武藤 落馬

11R  団野大成 → 内田
   内田 重賞制覇

なんだコレ。内田、強運かよ。毎年のように重賞勝っているけど、今年はダイワキャグニーといい、バビットといい、こういう馬を持ってくるって、どんな引きしてんだよ。

まぁなんにせよ落馬した騎手が命に別状がないって分かっただけで安心しました。原因の一つを作ったレーンには騎乗停止の処分が下されましたが、処分の開始は18日からで21日までの免許だから実質お咎めなし。レーンが望んだわけじゃないけど、今年の成績と相まって心証はすこぶる悪いですね。

来年までは短期免許取れますが、制裁点が19点だし、そもそも騎乗停止1回なので免許期間は2ヶ月までしか取れません。もし、来週に11点以上の制裁を受けたら来年はアウト。さらに、レーンは本国のリーディング3位以内もちょっと怪しい状況なので、指定外国競走を2勝以上するしか短期免許の道はない可能性もあります。某大手馬主グループが香港辺りに呼んで勝たせる可能性もありますが、今年の成績ではそこまでして・・・という感じでしょう。このレベルのレーン呼ぶならヒューイの方が良いと考えてもおかしくありませんし。

いずれにせよ、ジャパンダートダービー乗って帰る可能性もありますし、来週のレーンの動向に注目ですね。



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