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デヴィッド・イーガン 短期免許取得

既報の通り、デヴィッド・イーガン騎手が短期免許を取得しました。ムーアとレーンが帰ったと思ったら、もう次が来るんですね。この後ムルザバエフも来ますし、日本人騎手が台頭した時代は終わりを迎えそうです。

そのデヴィッド・イーガン騎手ですが、今夏のWASJで初来日を果たした英国のジョッキーです。アイルランドで生まれ、両親や祖父、叔父が騎手や調教師をしている競馬一家で育った23歳の若手騎手は、2017年には見習い騎手チャンピオンに輝くと、翌2018年に重賞初制覇、2019年にミシュリフとコンビを組みますが、2020年の仏ダービーははやり病の検疫の関係で騎乗できず、愛馬の優勝を外から眺めることしかできませんでした。

2021年に再びミシュリフの手綱を取ると、サウジC、ドバイSCを連勝し、夏にはインターナショナルSを制する活躍を見せますが、連覇を狙った2022年のサウジCで14着に大敗すると、同じく連覇を狙ったドバイSCを回避。復帰戦となったエクリプスSでもバーイードの2着に敗れ、アブダル・ラーマン・アル・ファイサル王子との契約が終了し、ミシュリフとイーガンの旅路は終了しました。

その後、イーガンは2022年9月に英国セントレジャーをエルダーエルダロフで制するなど活躍を続けています。ただ、今回の短期免許はミシュリフで稼いだ2つのGⅠ勝利によって認められたものであり、ここ3年間の英国リーディングでは13~21位なので来年の取得は難しそうですね。インターナショナルSは夏だから来秋の申請に間に合うかどうか。きっかり2年か、大まかに2年かで申請できるか決まるでしょう。もちろん、それまでにイーガン騎手がGⅠを勝ったり、リーディング上位に入れば別ですが。


さて、イーガン騎手はどれくらい活躍できるのでしょうか。正直な話、Cデムーロやムーア、レーンの代わりになるのは難しいでしょう。トム・マーカンドを比較対象にすれば、彼の6~7割ほど勝てれば良いと思いますし、今回の身元引受調教師は4年目の坂口智康先生、契約馬主は中内田充正先生のご尊父である中内田克二氏ですから、重賞で有力馬に騎乗できる可能性は微妙ですね。

なお中内田克二氏は、栗東トレセンから少し離れた信楽牧場を経営しているそうです。ここは関西で最も古い育成牧場と言われているそうで、他にもノーザンファームしがらきに隣接しているヒルサイドステーブルを運営しているそうですね。しがらきと同じ施設を使えるなんて羨ましいもんです。大手馬主と繋がりがあるならイーガンにもお鉢が回ってきそうなもんですが、どうでしょうか。

ともかく、イーガン騎手がどんな活躍を見せるのか、今から楽しみですね。

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