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週刊青井 #230628

週刊青井は、booost technologiesの代表青井がネットゼロ、ESG、サステナビリティの分野において、気になるニュースをPickし、毎週に皆さんにお届けするコーナーです。

ISSBが新時代の到来を告げるSustainability開示基準IFRS S1およびIFRS S2を発行

https://www.ifrs.org/news-and-events/news/2023/06/issb-issues-ifrs-s1-ifrs-s2/?utm_medium=email&utm_source=website-follows-alert&utm_campaign=immediate

参考リンク

IFRS S1、IFRS S2ついに公表

昨年12月の公表予定から約半年遅れで、ついにIFRS S1、IFRS S2が公表されました。

この基準は、一昨日6月26日のIFRS財団の年次会議でISSB議長のエマニュエル・ファーバー氏によって正式に発表されました。今後、フランクフルト、ヨハネスブルグ、ラゴス、ロンドン、ニューヨーク、サンティアゴなど、世界各地の証券取引所が主催する1週間のイベントを通しても発表されます。また、ASEAN資本市場フォーラムもシンガポールでローンチ・イベントを開催します。

日本語版
https://www.ifrs.org/content/dam/ifrs/news/2023/issb-standards-launch-press-release-japanese.pdf
JPXからも詳細情報が公表されています
https://www.jpx.co.jp/corporate/sustainability/esgknowledgehub/disclosure-framework/06.html

IFRS S1 は、企業が短期、中期、長期にわたって直面するサステナビリティ関連のリスクと機会について投資家とのコミュニケーションを可能とするべく設計された一連の開示要求事項を提供するものです 。

IFRS S2 は、気候関連の具体的な開示を定め、IFRS S1 との併用を前提としています。

いずれも気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言を完全に取り入れています。


企業のSX対応

企業は以下のSX(Sustainability transformation)が求められます。

〈より高度化した開示が必要〉

  • 取引先を含むScope3の温室効果ガス排出量の開示。カテゴリ別の開示も必要。

  • 社内炭素価格や利用予定のカーボンクレジットの情報開示も求められる。

〈開示のスピードアップが必要〉

  • 財務諸表と同タイミングでのサステナビリティ情報開示を求めている。

  • 現在多くの日本企業はサステナティ情報を期末から約半年後に開示しているが、3か月以内に前倒しすることが求められる。

  • そのためにはシステム導入や内部統制などの仕組み構築が求められる。

猶予期間があるものの、上記の体制構築は時間がかかるため今から着手しなければ間に合いません。


booost technologiesのコメント

弊社からも今回の発表に合わせコメントを公表させていただきました。

booost technologiesは、IFRS S-1、S-2基準の発行を心から歓迎します。
これらの基準は、資本市場のための持続可能性開示の包括的なグローバル基準として機能することが長く望まれていました。

当社は、事業を通じてNET-ZERO、ESGのリーダーを支援しており、このIFRS S-1およびS-2基準は、企業のパフォーマンスや機会やリスクなどの関連情報を開示するための、さらなる効果的な指標となると確信しています。

今後IFRS S-1、S-2基準が世界中の多くの企業で導入されることを期待しています。

We, booost technologies, Inc., sincerely welcome the launch of IFRS S-1 and S-2 standards. These standards are long-hoped to serve as a comprehensive global baseline of sustainability disclosures for the capital markets.

We provide our solutions to net-zero/ESG leaders so that they can achieve their goals related with sustainability, and believe that IFRS S1 and S-2 standards will give them a more standaredized and effective way to disclose their performances as well as any related information such as opportunities and risks.

We expect that IFRS S-1 and S-2 standards will soon be implemented by many companies around the world.

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