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2023年グラミー賞生ブログ #3

さて登場したのは、ハリー・スタイルズの『Harry's House』などのヒット作品のプロデュース・共作者、キッド・ハープーン。彼、イギリス人なのは知ってたけど、こういうオシャレな感じのオジさんだったんだね。その彼が紹介するのはもちろんハリーのパフォーマンス。丸いステージの真ん中にヒラヒラ付きの全身銀ラメのボディスーツと、相変わらずのスタイルで登場したハリーが歌うのは大ヒット「As It Was」。イントロのあの女の子のセリフを再現したのは、このグラミー賞授賞式のプロデューサー、ベン・ウィンストンの娘さんだったらしい。さあこの曲、ROYとSOY部門でどうなるかだな。

Harry Styles performing "As It Was"

次はやっぱり来ました、最近他界したアーティストたちの追悼パフォーマンス。ここではカントリー・レジェンドのロレッタ・リン、衝撃の銃撃死のテイクオフ(息子がこの間、テイクオフの死はすごい衝撃だったと言ってたな)、クリスティーン・マクヴィー、そして今年になって訃報が届いたデヴィッド・クロスビージェフ・ベックが追悼されるらしい。その前に発表されるのは、カーディBによる最優秀ラップ・アルバム部門。おお、何かカーディB、すごい痩せてスリムになったんだねえ。さて、ラップ部門はケンドリックが独占するという予想なんだけどどうか。やっぱね。これももう当然だよね。ドジャーズのキャップをかぶったケンドリック、ナイル・ロジャースらと握手しながらゆっくりステージに。「自分の気持ちと弱みを語るストーリーのこのアルバムを作るのにサポートしてくれた家族に感謝」と引き締まったスピーチに、観客席のDJキャレドも拍手するしかないわな(笑)。

Kendrick Lamar winning Best Rap Album Grammy

さあいよいよ追悼パフォーマンス。最初はケイシー・マスグレイヴスが、ロレッタ・リンのシグネチャー・ソング、映画にもなった『Coal Miner's Daughter』をアコギ一本で弾き語り。その後ろに同じカントリー界ということで、ナオミ・ジャッド、ミッキー・ギリー、そしてオリヴィア・ニュートン・ジョンの姿が映されてる。トム・ベルのハンサムな写真も出たね。バレット・ストロング、ワーナー・レーベルの元社長、モー・オスティンと、やはり去年は大物が多く逝った年だったなあ。そして今度はジェフ・ベックトム・ヴァーラインの姿が一際大きく映し出されるなか、ジェフのギターサウンドが流される。でもジェフ・ベックのトリビュートはないのかあ。続いては去年射殺されてしまったテイクオフを追悼して、ミーゴスの相棒のクエイヴォが「Without You」を歌うパフォーマンス。そこにバックでコーラスを付けながら、ウィズ・カリファの「See You Again」をマッシュアップ風にパフォーマンスするのはゴスペル・グループのマーヴェリック・シティ・ミュージックの面々。相棒で甥のテイクオフを失ったクエイヴォの悲しみがじわっと伝わる、そんなパフォーマンスだな

Quavo & Maverick City Music performing for the tribute to the late Takeoff

続いてはデヴィッド・クロスビーの歌声とクリスティーン・マクヴィーの写真をバックに、クリスティーンのこれも代表曲「Songbird」をバンド仲間のミック・フリートウッドが肩からかけた太鼓を叩き、シェリル・クロウがピアノを引きながら、シェリルボニー・レイットが静かに歌うというパフォーマンス。その途中で後ろに大きく高橋幸宏さんの写真も映し出されてた。なかなかじんわり感動するパフォーマンスだったねえ。スタジオでは多分幸宏さんに反応してだろうけど、ジョン・カビラが涙ぐんでるのが印象的

Christine McVie tribute by Mick Fleetwood, Sheryl Crow & Bonnie Raitt


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