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それでもサクラハサク 僕をみていてくれるかのように -day46/100day post vol.2-

次男が去年の修学旅行で行った美術館で
星野富弘さんの作品を習ってきて自分たちでも模写の作品にしたものが卒業で家に帰ってきた。

それがこれ。

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字が親に似て汚いですが、そのおかげもあってまあまあ素朴なおもろステキな作品になってます^_^ はい親バカです^_^ 元ネタである富弘さんの作品はとても有名な作品らしいですね^_^

星野富弘さんについてはこちら

お花に惹かれる作品世界にめちゃ共感します^_^

僕もお花が大好きなのですが、本日は近所の公園で桜が5分咲きか7分咲きくらいで、青空に美しく、タイトル画像にしたかったのでした^_^

コロナインパクトで大人は右往左往ですが、子どもは変わらず公園やオープンなスペースで遊び呆けてますな^_^ なによりです^_^

なぜだか、27年前、2浪してやっと大学に入ったときの入学式で武道館周辺の桜を母と一緒に見たことを思い出します。

当時の僕はたぶん人生で最もこころが老けていて、疲れ切っていました。なんのために大学に行くかも、大学で何をするのかもわかっていなかったのに、無理して頑張らないといけないところを無理して目指してしまったから。

せいもこんも尽き果てて、受験前はメンタル病んでおかしな行動し始めて深夜徘徊したり、心の中は暗闇の中でした。夜中に歩き回りながら死ぬことばかり考えていました。

それでもギリギリのこころの状態でなんとか受験が全て終わり、希望の大学に行けることになっても、こころは回復せず。

受かった後も、もう苦しい勉強はしなくていいんだ、と分かっていても、自分のリアルな人生ではない、だれかほかの人ごとのように現実を見ていました。こころが跳ねないのでした。

武道館での入学式も、そのあと親と歩いた桜並木も、どこか現実味がなく、ポジティブに捉えられず、距離のあるひとごとのような価値のないものに見えていました。

それでも、親がわー、とか、きれいね!とか言うのに合わせて桜のはなを見上げていたのは覚えています。

見上げていたのを覚えています。

上を向いて桜の花を見て歩いたんですよね。

現実味がなくても、人ごとのようでも、
こころが疲れ切って老けた顔していても。

あのとき、上を向けたのは、桜の花のおかげだったのかもしれないなあ、と

なぜか富弘さんの作品(を真似して描いた息子の作品)から、インスピレーション受けたのでした。

山道脇に映えた山百合の花が、登山客にほんの少しの行動変容をさせたように

現実味がなくても、人生で一番老けた顔で、他人事のように入学のセレモニーをみてたやつにも、上を向いて歩く、という行動変容を取らせたのでした。

なんだか、自然物のおかげだったんだなー、と。まあ、コロナも地震も台風も自然物だと仮定すると(陰謀論や宗教論は置いておいて)、ストレスや疲労や絶望を作るのは、にんげんの方なのかもですねえ。。。そしてそれを癒すヒントも自然物にまたある、というのがなんとも不思議。以下のようなことばを書きたくなったので残しておきます。

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それでもサクラハサク

それでもサクラハサク
僕をみていてくれるかのように

疲れ切って老けた顔のぼくの
下ばかり向いて歩いていたぼくの

他人事のような
灰色の日々の時間に

視野いっぱいの淡いサクラ色の
笑顔はじける可愛い女の子のヌードのような

見ざるを得ない
目を離せない

男子は視覚の生き物なんだよなんて
誰に対しての言い訳なのか

目が離せない魅力を
嫌いじゃないと思わせる魅力を

理屈じゃない魅力を
わたしを見て!という叫びを

鈍感になっているぼくに
とどけてくれた

それでもサクラハサク
コロナかなんだか知らないが

子供が学校に行けず
医者の友達は疲れ切っていて

海外の友達は泣いてオンラインで祈ってる

おれのしごともあんたのしごとも
いつどう回復するのかわからずに

ロックダウンだなんだと
聞いたこともない言葉があたりまえのやうに

テレビやネットから流れてくる
スーパーに行ったら年寄りが大量に買い出し

これから何が起こるのか
何がどうなっちゃうのか

右往左往しながら
その日できることをする

子どものころ、いつ終わるのかもわからずに
親から巻き込まれたつまらない手伝いのような

ぼくのじいちゃんたちが
家族を守るためにと参加した

このまえのせんそうのように

突然連れて行かれた知らない場所で
したくもないことしなきゃいけないような

親がぐったりした疲れと不安を抱えながら
子どもは退屈だとかハラヘッタとかいう

それでもサクラハサク
僕らをみていてくれるかのように

それでもサクラハサク
来年も咲くよと教えてくれるかのように


そう、それでも探求はつづく^_^

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この子はなんていうお花でしょうねえ。桜のおかげで上を向いて歩くのも、道端のお花で下を向いて歩くのも、どちらもいいですねえ^_^

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