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居場所とひとと(その2):旅に出ました2023夏シリーズ【訪問看護ステーション開設813日目】

このnoteは、夏休みに「大人の自由研究」課題として仲間たちと探求した「居場所とひととひとの関係性」に関するツアーの振り返り記録です。ヒントを与えてくれそうな以下の先輩たちのところを3か所周りました。
昨日書いた概要はこちら。

・ミナガルテン(広島県広島市佐伯区皆賀)
・株式会社ゆず(広島県尾道市〜福山市)
・田万里家(広島県竹原市田万里


タイトル画像は、ゆずさんの「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」の敷地内の緑道にたくさんある「コトバの処方箋」の一枚。
かわいいすよね^^。

本日からの本編は時系列順に尾道で高齢者施設を含む複合型の面白い業態でサービス運営している株式会社ゆずさんの三成(みなり)エリアから。

最初に案内いただいたのは、小規模多機能型居宅介護 ゆずっこホームみなりさん
玄関入ったらいきなりあったこの株式会社ゆずさんの大切にされている言葉。
2日に分けて3か所7施設を見せていただいて、感じるのはほんとこれ。
「フリースタイル」^^。

個人的に好きなのは「配慮にあふれ、遠慮のない関係をつくろう」と「職員だって、フリースタイル」
言葉って、大事だなあ^^。

ウェブサイトにも室内の写真ありますが、ざっと雰囲気を画像で。

ゆずさんのどこの施設も共通してますが、広々してて明るくて緑が見える。水回りもお家の中みたい。
和室も居心地良さそう、座れる場所、上り口などに一つ一つ配慮と工夫と意図が見え隠れします。
感情環境デザインの専門家のかたが一緒になってつくったそうで、入居者さんたちが「何かしらこれ?」と立ち寄ったり触りたくなるものを置いているとのこと。
廊下があえておうちみたいに色々ものがあって、Uターンできるシンボルコーナーあり。あそこで回って室内お散歩や歩行リハビリも兼ねて動ける空間に。
ゆずさんの拠点にはどこの暮らしの空間にも本棚がありました。文化・教養の大切さ、知りたい学びたいという欲求に応える刺激する空間づくりへの熱意を感じました。
本があると落ち着くのは僕だけ^^?
カレンダーも手作り感あってかわいい😍
ダイニングスペース、広々。窓が大きい。明るい。とにかく居心地いい。
お茶もコーヒーも自分で淹れられるように。自分でできることは自分で。
これが前出の室内お散歩の際のコーナーリングするためのシンボルコーナー。花瓶が置いてあって乱暴に触ると危ない。敢えて危ないものを危ないままに生活の中に置いてあることの意味。
どんな人にもどこにでも居場所があるような配慮がされていて、1人になって座りたい人のための椅子がちゃんとおいてある。配慮は行き届いているけど、遠慮なく暮らす。いいなあ。
「おばあちゃんちのミシンと孫」感すごい一枚^^。
調度品もいい感じに歴史と雰囲気を感じさせるセレクション。おばあちゃんちにきた感^^。
自分家のようにいろんなものを敢えておいてある。手すりや福祉用具ではなく、家具を伝って歩く。
表示も可愛い。自宅ぽさと機能性とかわいさの同居。
みどりが多くて、かわいい空間がそこかしこに
自分のお家のように、雑多なものが色々。でもどれも可愛い。
エントランス付近。床屋さんみたいなしつらえになっていて、実際洗髪できるそうです。色々楽しい!
中庭や緑の配置がなんとも心地よくて
居心地の良さや1人でも複数でも座りやすいように、テーブルのRにも配慮と工夫が詰まっています。
右側のお部屋は利用者さんのお世話や相談に乗ったりできる部屋にも使っているそうで、日頃は開けて利用者さんから見えるようにしているとのこと。誰が何をやっているかを極力「見える」ようにすることで利用者さんやスタッフさんの安心安全を産む工夫になっている気がしました。
空間の仕切りと開放性と文化や雰囲気づくりのプレゼンテーションにもなっている印象。場所が機能を持っていて、しかもそれが生活の場として使いやすいように機能的でありながら「自分のおうちっぽさ」を失わない配慮、みたいなのを勝手に感じました^^。


ゆずっこホームみなりとおばあちゃんとわたくしホテルの間の空間。
このツアー通じてテーマの一つとなる「間(あいだ)の探究とデザイン」
を象徴する一枚のような感じがしています。
次回、「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」に受けた衝撃をお伝えしたいと思います。お楽しみに!


さてさて、写真ばかりであっという間にすごい情報量。これ、7箇所?見せてもらったうちの1つなのに^^;(一体何回シリーズになるんだろう?)

でも、写真を見ながら、各施設長さんや全ての工程をお付き合いいただいたゆず取締役の作田さんに説明してもらった内容を思い出すと、豊かな振り返りや気づきを得られる気がしているので、丁寧に1箇所ずつ書いていきたいと思っています。

ゆずっこホームみなりさんをじっくり拝見して、思うのは「こんな場所が近所にあったらいいなあ」でした。ここは僕が知っている「小規模多機能」施設とは一線を画していました。自分のステーションの近所にあったら是非とも入居させてあげたい「施設難民」的な方がたくさんいます(地域の施設のキャパの問題だけでなく、ご自身や家族のこだわりの影響もあり:気に入った施設が見つからない的な)。

こんな素敵な「暮らす居場所」があり得ることを、知らせてあげたい。。。

居心地が良くて入居さんが楽しそう。安心して楽しんで暮らしているのが伝わってくる温かい場所でした。案内いただいた施設長さん、作田さん、ありがとうございました^^。


そして探究は続く。

本日のラストの葉っぱシリーズは、みなりさんにいたこの子。明るいダイニングのコーナーでしっかり空間のデザインを引き締めてました^^。かわいくて安心できて機能を持っている。優れものなみどりたちに、うむむ、と勝手に唸るのでした^^。

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