見出し画像

これが現実、、、。

コロナ禍で今年のGWもお家で過ごしましょう、って感じになりますね。
ここで踏ん張って、一日も早く、収束してほしいものです(…って、昨年からずっと言ってるけど)

映画館も閉まったり、舞台も休演になったりしてますが、その先への希望は捨てず、、、
そう、来月25日から帝劇で「レ・ミゼラブル」公演があります。

画像1

観たい、観たい!
でも、字幕ないから観れないかな?と騒いでいたら、バリアフリー対応として台本貸し出しがあるよ、と教えてもらいました。

でも「時代は進んで、字幕メガネでの映画鑑賞とか舞台鑑賞も広がってきてるから、もしかして、、」なんて期待してサイトを探しまくりましたが、やはり台本貸し出しのみ。

台本貸し出しかぁ、、、。

以前もあったなぁ、小さい舞台を見に行った時。
その時は観劇中、手元の台本をペンライトで明るくして読むやり方。舞台を見たり、手元を見たり、、
舞台の上に集中できなかったけど、とりあえず今、何を話してるか、は理解できた覚えがあります。もちろん手元を読んでる時、舞台で動きがあってもわからないのですが。

他に、開演前に台本を見せてもらえるやり方もあります。どうやら、レミゼはそのやり方らしい。
でもそれって、完全ネタバレなわけで、ストーリーや内容どころか、どんな場面で、どんな状況で、どんなセリフを言うか、場合によっては表情やしぐさもト書きに書かれちゃってたりする。
それって、かなり、観劇の「ワクワク」「ドキドキ」を削いでしまいます。

耳が聞こえる人が、その場その場でセリフを耳で聞いて、話の世界に入るのとの同じように、私も話す人の顔をながらそのセリフを字幕で見て、追いかけながら、話の世界に入りたい。
そのためには、事前に台本を読んで舞台を観るのは、なんか違う。

もちろん、全くそういうサポートがないよりは、内容が分かるだけマシかもしれない。
でも聞こえないからと、ネタバレくらい我慢しなきゃいけない、っていうのはやっぱり残念すぎる。

で、嘆いているだけでは変わらないので、思い切って、東宝Webから問い合わせさせていただきました。

聴覚障害者です。
帝劇での「レ・ミゼラブル」の観劇を希望していますが、聴覚障害者対応として台本の貸し出しが記載されていました。
確かに台本で全てのセリフ、流れ、内容を理解することはできると思います。
でもそれで演劇を楽しむことになるでしょうか。
私は聞こえなくても、聞こえる方と同じように演劇を楽しみたいと思っています。内容を知りたいわけではないです。
ブロードウェイが日本で公演するときは日本語版字幕がつきますし、劇団四季の公演では字幕メガネを利用して、字幕付きでバリアフリー観劇ができる演目もあります。
2017年改正された「文化芸術基本法」でも2018年に施行された「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」でも障害者が文化芸術を鑑賞する環境整備が掲げられています。
技術的には可能なことですので、ぜひ、ご検討いただきたいと思います。すぐには無理かもしれませんが、この点についてどのようにお考えか、ご教示いただきたいと思います。
憧れの「レ・ミゼ」を堪能できる日を心からねがっております。よろしくお願いいたします。

送ったら2時間で返事が来ました。
勝手に転記はできないのですが、内容は


貴重なご意見を送ってくれてありがとう。
いただきました意見は、弊社演劇製作の参考とさせてもらいます

見事なまでの定型文。
返事が早いわけです。

まっ、大泉体育館のプールの時みたいに、

ありがとう!体育館プール!!|ぶーみおちゃん #note
https://note.com/boomiochamp/n/n4a736e216e6e

すぐに変わる、変えるのは無理だとしても、「改善」に向けての「気づき」「始動」の気配すら感じさせない定型文レスポンス。私からの「どういう考えか聞かせて」にも答えてくれてない。

残念だ!残念すぎる!


でもこういうこと書いてると、

障害があるんだから、不便不自由はしかたないだろ。
台本用意してくれてるんだから、感謝しろ。
余計な作業をさせられる人たちの気持ちになれ!
障害者だからって、なんでも言えば通ると思うな。甘えるな。


そんなふうに言われちゃうのかな。

ただ、私は聞こえなくても、皆さんと同じように舞台を楽しみたいだけなのに、、、

障害者なんだから我慢しなきゃいけないのが現実だとしたら、、、やっぱり悲しすぎる。

でもこれが悲しいけど、現実、、、。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。