見出し画像

ルッキズム地獄

ルッキズム
=外見至上主義者

自分がこのような主義者であることに気付いたのは、大学3年生辺りの頃だった。

幼い頃からテレビっ子で、母親の影響もあり、ジャニーズを筆頭とした美男美女が大好きだった。
芸能人に対しては憧れはあったが、嫉妬のような感情は無く、いちファンとしての視点で見れていた。

しかし、この頃から潜在意識に外見が美しければ美しいほど人間として優秀であるという概念が、刷り込まれていたのかもしれない。

僕は田舎育ちであったため、中学生くらいの頃から「イケメン」と言われることが多かった。それはあくまで、そのコミュニティに限定したらという話であるのだが、僕は変な勘違いをおこしてしまった。
「自分はイケメン」なんだ、と、、、

高校、大学と上がってもイケメンと言われることはあったし、上京してもそれは変わらなかったため、より事態を悪化させてしまった。

大学在学中にInstagramやtiktokが流行り始め、この世には自分より優れた外見を持つ一般人が無数にいるという現実を突きつけられた。

自分のことを少しでもイケメンだと思っていた自分に吐き気がしたし、死にたくなった。
それ以外何も持っていないが故に、イケメンと言われたことがあるという事実だけで自己を保っていた自分にとっては、アイデンティティの消失だった。

だからといって外見至上主義の考えを自分の頭の中から消すことができるわけではない。
そのことから、より顔面に執着するようになり、整形界隈に入り浸ったこともあった。実際に整形もした。

でも、整形で劇的に変化する人は元の骨格やパーツ配置が良い人だけだ。骨格から変えようと思えば膨大なリスクと予算が伴う。その勇気は僕には無かった。

鏡やインカメに映る自分を見て絶望し、「そこそこいいんじゃね?」と自己暗示をかける。そんな毎日。
お金を稼いでも勉強をしてもブサイクでは意味ないと思ってしまう。他人もそのような物差しで計ってしまう。そんな自分が嫌だし、醜い。

このルッキズムが自分の中で大きな足枷というかコンプレックスになっている。
女性も顔でしか好きになったことないんじゃないか?とさえ思えてくる。

ルッキズムを消さない限り、幸せは訪れないのだろうか。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?