書店経営のヒント
本屋さん活動をはじめて少しづつ解決できそうな課題と、どうにもならなそうな問題とが見えてきたこの頃です。
そんな中、ヒントとなるような提案を頂くことがありましたので、共有・報告、ご意見を頂ければと思い投稿しています。
よろしくお願いします。
まずは現在地から。
書店というのは、収益構造自体が薄利多売型なので100冊販売してようやく2〜3万円が粗利の世界。(そこから家賃・人件費等の経費が引かれて税金が引かれてやっと利益)読書人口も減り、一人当たりの可処分所得も減り続け、本にお金を使える余裕も無いのが世の中の大きな流れ。
小さな個人書店が生き残れるはずもなく、根本のビジネスモデルから再考する必要があります。
ぼくの場合は、「とにかくできるところからはじめてみよう」と極力リスクを取らずに情報を集めながら営業開始できる方法で、とオンライン書店でのスタートを選択しました。
必要な分だけ仕入れて販売する事ができる+家賃等の固定費が掛からないのでテストケースとして始めるにはベストだったと思います。#書店開業に必要な初期費用は500〜
丁寧に本の紹介をして、棚に並べて発信を繰り返していけば、少しづつですが、必要な人に届けられることがわかりました。例えば「この本は、〇〇さんに合いそうだな。」と1人のお客さんのことを具体的にイメージして紹介文を書けば、より多くの人に届くこともわかりました。
ですが、同時にオンライン書店の問題も。
販売数が増えれば増えるほど、すぐに限界が。ひとりで運営する以上、持ち合わせた資源(お金・時間)は一定で、時間も手数も増えていくことはありません。
そしてご存じのとおり、僕の本業は「焼きそば屋」です。35年続く焼きそば屋が潰れてしまっては本屋どころではありません。
#本業が安定しているからできるチャレンジ
やはり、お金の生み出し方=ビジネスモデルを構築し直す必要性を強く感じているところです。単純に本を売ってたんじゃなんの価値もない。#AmazonやTSUTAYAの方が便利だし勝てるはずがないし勝負する気もない
と、考えてはいるものの解決できそうなアイデアが降ってくるわけでもなく、焼きそばもお客さんが増えて忙しくなってきて、本屋業に使える時間が少なくなってきていました。
と、ここまでが現在地。
-ある友人からの提案に得たヒント。
先日、僕が本屋を始めていることを知っていた友人から連絡をいただきました。
内容はこんな感じ。
「子どもが通う保育園が、某企業からの寄付先に選ばれて、10万円分の絵本の贈呈を受けることに。絵本の購入先として地元の書店を応援してほしいという企業からの要望に、保護者会を通じて、いくつかの書店が推薦された。その中に僕も加えてもいいか?」
と言う願ってもない相談でした。
#最終的に僕を選んでくださいました
#思いついてくれて推薦してくれてありがとうございますしっかり努めます
まとめるとこう言う感じ。
・企業は社会貢献に寄与できることに加えて経費として税務上得になる。
・書店は売上を作る事ができて、社会貢献・地域貢献ができる。
・保育園などの児童施設は新しい絵本をもらい受けることができ、園児たちの笑顔を作ることができる。
これってもしかするとこれまで書店が取りこぼしていた部分なんじゃないかと、ふと思い当たったと言う次第です。
もちろん、まだ確認できていないこともあるので結論は出せませんが可能性はあるんじゃないだろうか?
企業や寄付する側のインセンティブをもっと設計したいなぁ。保護者等への宣伝活動が自然な流れて行えるとか。園児を15年後20年後の顧客と捉えてとか。
まずは今回の依頼に120%応えて、寄付くださった企業も、選んでくれた保育園も、そこに通う沢山の子どもたちも、紹介してくれた友人もみんなを喜ばせる仕事にしたいと思います。
そして、地元宇美町の企業に声を掛けて同じスキームで喜びの輪を拡げていけないか相談してみようと思います。
#商工会青年部に入ってて良かったー
#みんな地元の経営者
例えば、自分がお金を出す企業側の立場だったとしたらどう感じるか、どんなインセンティブがあればより寄付の価値が上がるか、アイデアやご意見をいただければと思います。
がんばりまーす♪
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