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先延ばしにしない技術|読書

今日紹介する本はこちらです。
「先延ばしにしない技術」
イ・ミンギュさんという韓国の方が書いた本です。

動画でも紹介しています。


概要

本の概要です。
著者はイ・ミンギュさん。
ソウル大学出身の心理学者です。「幸せな人生を手に入れるには1%だけ変わればいい」という主張が知られていて「1%行動心理学者」とも呼ばれています。
日本語訳は吉川南(よしかわみなみ)さんという方で、韓国の本やテレビ番組の字幕など、翻訳の仕事を幅広くされている方です。
この本は、私たちのほとんどの人が経験したことのある「後回しにして結局やらなかった」とか、「やろうと思ってはいる、でもやらない」みたいなこと。あると思います。それをどう実行していくか。
それがタイトルに「技術」と書いてある通り、具体的な手法を紹介しています。

「決心の段階」
「実行の段階」
「維持の段階」

というフェーズごとに書かれています。
ここでは本書に書かれていた具体的な技術3つを紹介していきます。

3点ピックアップ

①逆算スケジュール(決心の段階)
②開始のデッドライン(実行の段階)
③事前措置戦略(維持の段階)

1つずつ紹介していきます。

①逆算スケジュール(決心の段階)

逆の言葉は「順行スケジュール」といいます。
これは、例えば納品日を考えるときに、作業開始日を基準に納品可能日を計算して生産工程を組むことです。
「逆算スケジュール」では、これとは逆に、得意先が希望する納期を基準に逆算して配送、生産、作業開始日とスケジュールを組んでいくことを言います。

つまり、目標の達成を基準として逆方向から現在の状況をみれば、、選択の幅はずっと狭まるので、関係ないことは退けられるし誘惑も振り切れてストレスも減るということです。。
実行に移す前の計画段階でとても有効な手法ということです。
ステップとしては、
① まず達成したい目標と最終的な期限を決める
で、 ② 目標を達成するプロセスにおける小目標と期限を決める
最後に ③ 目標に関係する最初の仕事を選んで、ただちに実行する

どんな些細な事でも、逆算して計画を立てる習慣をつければ逆算スケジュールは身に着けることができる、としています。

②開始デッドライン(実行の段階)

これは、「いつかやろう」、「やろうと思ってる、(でもやらない)」、みたいなことを打破するための技術です。

具体的には、締め切りを2つ持ちなさい、という手法です。
一つはいついつまでに終わらせる、という終了デッドラインで
もう一つが「いつから始まるか」という開始デッドライン。

開始デッドラインが本書特有の考え方です。
開始デッドラインを設定するということは、他人から与えられた締め切りではなくて自分が設定した締め切りに置き換える、ということなので、能動的な特徴をもっています。
さらにそれを他者に公開するとなお良い、といいます。「中間デッドライン」といって、やることを細分化して段階的な締め切り設定も作るとさらにプレッシャーから解放されていいよ、と紹介されています。
1つめの「逆算スケジュール」とも相性いいですよね。

③事前措置戦略(維持の段階)

一言でいうと、やらざるを得ない状況に自分を追い込む、ということです。背水に陣を敷いて、自分の逃げ道をふさぐこと。
例えば、「幹事は私がやります!」と手を挙げちゃうことだとか、
スマホとかゲームをタイムロッキングコンテナにしまっちゃうとか。
私も持ってますw


そうやって自身を追い込んで実行する人と、逃げ道を用意しておく人とでは、態度も行動も違ってきて、長い目で見て勝敗をわける、と言い切ってます。実践するには、まずそういう自分を囲い込むための事前措置をいくつか持っておくこと。
それはタイムロッキングコンテナを用意しておくことかもしれないし、周りにスマホを預けることかもしれないし、やる!と宣言することかもしれませんが、オプションを複数持っておくことです。
そして、そのうちの1つを今やる事。
さらにその結果を記録すること。

まとめ


「先延ばしにしない技術」に書かれている具体的な技術を
3つピックアップして紹介しました。
この本を読んだのは10年くらい前にはなるのですが、特に印象に残っていて今も実践しているようなことで、紹介しました。
どれも具体的だし、確かに、と感じる内容だったのではないでしょうか。

日常生活に役立つ技術、習慣になると思うし有限な時間を効率よく
使うために手法が載っていますので、オススメの書です。

以上です。



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