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最高の自分を引き出す法 スタンフォードの奇跡の教室in Japan|読書

今日も本を紹介していきます。
「最高の自分を引き出す法 スタンフォードの奇跡の教室 in Japan」です。

概要


著者はケリー・マクゴニガルさん。
スタンフォード大学の心理学の先生です。
フォーブスの「人々を最もインスパイアする女性20人」にも選ばれた方です。他に有名な著書には「スタンフォードの自分を変える教室」があります。 
この本はサブタイトルに書いてある通りなのですが、東京新宿で行われたケニー先生の特別講義をDVDブック化したものです。
講義を元に加筆修正して書籍化された本です。
翻訳者は神崎朗子(かんざきあきこ)さんです。


本書では「意志力」という言葉を中心に展開していきます。 
講義は6部構成になっていて、本も6章構成になっています。

第1章 難しいことを実行する力をつける
第2章 めげない人の体で起きていること
第3章 意志力を筋肉のように鍛える秘訣
第4章 あなたはミラーニューロンに動かされている
第5章 私がいちばん使っている方法
第6章 質疑応答


ここではさらに3つまでポイントをまとめています。

①意志力について
②ミラーニューロンについて
③ケリー先生の使っている方法


①意志力について(1~3章)

まず3種類ある意志力について、これは「やる力」「やらない力」「望む力」を解説しています。
「やる力」は良いことを進める、やってよかったと思える、いわゆる「やる気」です。
「やらない力」は、ノーという力です。目の前の快楽に走る行動にノーという力。良い意味です。
そして最後は「望む力」こうありたい自分の姿を見失わずにい続ける力。
これも、「やる力」「やらない力」に劣らない重要なスキルだとしています。

続いて意志力を発揮できる人の特徴ですが、「休止・計画反応」を起こすことで意志力を発揮している、ということです。
では、休止・計画反応とは何か?ということですが、例えば、目の前にトラがきて命の危険が迫ったような状況を引き合いにして、こういう時はストレスや不安で心拍数や呼吸が早くなって、3種類の意志力は活動を停止してしまうそうです。
休止・計画反応はこれと逆の理性的な反応のことです。
意志力を発揮できる人はこれと逆に理性的な反応(=休止・計画反応)を意図的に起こすようにしているそうです。
つまり、呼吸が早くなるのと逆に、わざと呼吸のペースを遅くすることで、まず肉体をストレス反応から脱出させて意図的に意志力を発揮できる状態にするそうです。

そして、意志力の鍛え方について紹介しています。具体的には、十分な睡眠と適度な運動のほかに①ストレスを感じにくくするために、血糖値が低くなりすぎないようにコントロールすること②目標までのみちのりを小さなステップにわけ少しづつ鍛えていくこと。と説いています。


②ミラーニューロンについて

ミラーニューロンは、ざっくり無意識に他者に共感してしまうことです。
誰かから無意識に影響を受けて意志力が弱まって誘惑に負けてしまうとか。
なので常に影響を与え、影響を受けていることを自覚して、そして、自分がお手本にしている人を常に思い浮かべてると良い、としてます。

③ケリー先生の使っている方法

ケリー先生の使っている方法、最高の自分を引き出す法が紹介されます。
これは、「自分との対話」に集約されています。
自分は今何を欲しているのか、自分に思いやりをもって向き合うこと
自分の知らない自分を見つけてみる、そんなことですね。

そして、本書の最後では講義を聞いた方からの質問への回答が載せられています。

まとめ

ということで、ケリー・マクゴニガル先生の「最高の自分を引き出す法 スタンフォードの奇跡の教室inJapan」を紹介しました。

この本100ページです。
短くてすぐ読み終えることができます。
しかも!実際の講義のDVD付きというお得な本です。
紹介されている方法論も決して難しいことではなく、すぐにできることばかりです。
心の健康が体の健康になり、またそれが心の健康につながって、
好調な状態をキープできる、そんな内容でした。

以上です。


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