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スマホの漫画アプリを読み続け、脅威をより強く感じるようになりました。

古本屋の店主がスマホの漫画アプリを使い始め、早くも2か月経ちました。最初は恐るるに足りずと思っていた漫画アプリですが、徐々にその脅威を感じています。

まず何といっても無料で読める作品の多さに脅威を感じました。最初は「ピッコマ」というアプリを使っていましたが、今はLINE漫画も併用しています。その2つだけでもかなりの作品を無料で読むことが出来ます。

しかも、店主は無料で読めるのは旧作だけで、連載中の新作漫画は無料で読めないだろうと思い込んでいました。が、そんなことはなく、連載中の新しい作品も、一部は読むことができる。この事実に驚きました。

そして不安に思うことが2つありました。一つ目は無料で読める作品が多くあると、なんとなく漫画に対してお金を払うという感覚が薄れてしまうだろうという、漠然と業界の人が感じているであろう不安です。

そしてもう一つの不安は、最初は無料で読めるけど、途中から有料になる漫画がある場合、そのままスマホで読み続ける読者が多いのではないかという不安です。「漫画はスマホで読むもの」という意識が若者中心に根付いたら、リアル世界の書店は必要なくなるかもしれません。

以前は、漫画ファンはリアル書店で単行本を購入すると思い込んでいましたが、それは本当に思い込みでしかななく、時代は確実に動いていて、顧客の読書体験は益々かわっていく。そうなると、やはり本屋も古本屋もこのまま残っていくことは難しい。

とはいえ、何をしたらいいのかわからない。出版業界には沢山の有能な人たちがいますが、その誰もが明確な答えを出せていません。ブックオフでさえフィギュアとカードに舵をきっています。店主としては、先が見えない以上、目の前のお客さんを大事にしたいと思います。

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